2023/05/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 買い物帰り。日が暮れて暗くなった大通りをのろのろと歩く。仕事終わりの冒険者や、きらびやかな衣装を身に着けた女性、早くも酔っ払っている集団とすれちがいながら、頭の中では夕ご飯の献立を考えて。
思考に集中していたら、足先になにかが当たる感触。つまずく事はなく、軽く蹴飛ばしてしまったそれを、なんだろうと小首をかしげて確認する。
くたびれた布袋だった。拾い上げてみると、ずっしり重く、振ってみたら金属の擦れる音がした。
誰かが財布を落としたのだろうと理解して、すこし困って、眉を寄せる。
衛兵の詰め所に届けるには、かなり距離がある。そこまで行ってまた戻ってこようと思ったら、すっかり夜が更けてしまうだろう。
明日届けようかとも考えたけれど、結構な金額が入っていそうな財布を、一時的に自宅に持ち帰るのも気まずく思えて。

「どうしよう…」

もうすこし冷静に考えたら、他の届け先くらい浮かんできそうなものだけれど。おろおろと周囲を見回すばかりで、足は完全に止まってしまい。

ミンティ > しばらく悩んだものの、落とした人は今ごろ困っているだろうと思うと、やっぱり持ち帰るわけにもいかず。踵を返すと早足で、来た方へと戻っていった。結局、詰め所に財布を届けて帰るころには、夜も遅い時間となってしまったようで…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にローガーさんが現れました。
ローガー > (その都は日が落ちても多くの人々が行き交い、客引きも喧嘩も絶えない。そんな喧噪から少しばかり離れて路地へと入った、細い道。通りの明かりも僅かにしか届かぬ暗い夜道で、痩せぎすの男が袖で自らの頬を拭った。)
ッてぇ……あのヤロウ、手こずらせやがって……
(一人毒づき、血と唾を一緒に吐き捨てた。ぐしゃりと踵で砂利と混ぜてしまってから、止めていた足を再び進め始めた。――その矢先、何か硬いものを蹴飛ばして大きな音を立ててしまった。痛みに足を抱えるようにその場で飛び跳ねる。)