2023/05/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にクロスさんが現れました。
クロス > (平民地区にある冒険者ギルド。
元々、酒場であったその店を冒険者の急増に合わせて改造して建てられた場所である。
このギルドには様々な冒険者が集まる。
剣士、魔術師、盗賊に格闘家、多種多様な者が集まっては様々な依頼を達成していき、この平民地区の安静を保っている。
そんな中、一人の男はクエストボードを眺めていた。)

「薬草採取…柵の修理…荷物運び…。
やっぱし、雑用系しかないな…。」

(最前列で眺めるその男は周りの冒険者からかなりの視線を集めることとなっていた。

一つは容姿。
長くケアされていない長い後ろ髪と2mはあるとされる長身。
一つは装備。
着ている物は下級兵士、謂わば、平民が自分の身を守るために少々高額ではあるが購入することのできる防犯アイテム、それに近い作りをした鎧を着ている。
そして、もう一つは…彼の耳と尻尾。
隠さず堂々と露わにしている耳と尻尾は犬のようであり、それはミレー族であると証明している証拠でもあった。)

「もう少し、上の依頼に参加したいんだが…無理そうだな…。」

(今見ているのは駆け出しや低クラスの冒険者が参加できる依頼。
言ってしまえば雑用の様なもので、報酬金も少ない。
狙うならばゴブリン討伐や捜索と言った、少し難易度の高い依頼に参加し、晩酌用の資金を貯めたい所だった。
だが、ミレー故に共闘を拒むもの、ギルドに未所属の冒険者故に手を貸すものは居なかった。
そのため、しばらく依頼書の前で難儀するのであった。)