2023/04/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にカルヴァさんが現れました。
■カルヴァ > 平民地区――どこにでもあるような教会
赤レンガの壁とステンドグラス。一般的な建築の小さな教会だ。
芝生や花壇も簡素なもので、雑草もそれなりに伸びている。
そんな昼の教会で少年は草むしりをいていた。特に依頼をうけたわけでも組織の命令でもない
自発的な奉仕活動だ。ここの教会の神父は身体が悪く肉体労働は辛いが他には女性のシスターしかいない。そんな教会に奉仕活動をするのは当然の事であり、少年にとってはそれでシスターや第三者から信頼を得られるならばお互いに良いことだ
「――暑い」
袖で額の汗を拭う。日差しも暖かく、外仕事には少々暑い
自分が今日作業にきてよかった。シスターたちでは汗だくになるだろう、自分は作業用のシャツをとりかえればよいだけだ
腰にさげた水筒に口をつけながら花壇を見渡す。大体はおわったところだ
■カルヴァ > 草むしりをおえ、花壇を整えるのにつかったスコップを倉庫に戻す。
シスターたちの邪魔をしないよう、遠くから会釈だけしてそのまま教会を後にする
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からカルヴァさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にオウルさんが現れました。
■オウル > 酒場の喧騒、通りを行き交う人々の笑い声、恋人や夫婦が仲睦まじく口づけや言葉を交し合う、平民地区の大通り。
少年は仕事の延長戦で服屋や装飾品のお店を覗きながら歩いていた。
なんせ次の仕事が非常に非常に厄介で、届けて終わりではなく少し長期戦になるらしく、その準備を確りしなくてはという事でギルドより支度金を貰い、それを果たすために色々なお店を覗いては冷やかしてを繰り返している。
――だって、次の仕事はとある施設に侵入し、その施設で一員となって生活をしながら、其処を中心に運び屋をやるらしく、今の服装ではマズいともう少し髪型や何かも整えろといわれている。
うん、それだけなら何の文句も無い。
それだけなら何の困難も無い、問題なし。
だが――女装しろとはどういう了見だろうか?
スカートはくの?下着はどうすんの?髪型は?
眼帯いいの?諸々、エトセトラ、疑問は浮かぶのだが、仕事と割り切って、頭痛に悩まされながら今に至る。
そもそも、お洒落とかその手の情報に疎いのは自覚あり。
本当にどうしていいのか、どうしたものか、どうしよ。
幸い、幸いでもないが今は実験的に声がそうなるように調整された飴を摂取し終えている、だから意識して声をだせばきっと今美少女な声がでるはずだ。
もう、だから何だって話であるのだが……。
■オウル > 仕事なので放り投げることは出来ないし、仕事の半分は準備から始まるというのもあるので、手を抜けないことは抜けないが、ヤル気なんぞ起きるはずも無く、仕方なし……八つ当たり気味にはなるとは思うが、ストレスの発散にお財布でも借りるとしようか。
「流石にしくじる事は無いと思うけど、吟味はさせてもらおうかね。」
誰でも良いし、重たいか重たくないかも気にしない。
ただ行為にスリルを感じたいだけ、想像するだけで口元が緩んでしまう様な遊びがしたいだけ、と目立つ服装はダメかと思い、歩きながらではあるが外套をするすると脱いでいくと、器用に畳んで掌サイズくらいまで折りたたむと、それをズボンの腰につけているポーチに仕舞いこんで準備は完了。
あとは……。
「………出来れば女が良いな。」と欲望駄々もれな言葉をポソと零してから、眼帯に覆われた片目と右目でそれとなく周囲の状況を窺い、カモがネギを背負ってそうな子がいないかと。
ふらふらと少年は歩く。
次の仕事のことを考えると頭を抱えながらである。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からオウルさんが去りました。