2023/02/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にボスさんが現れました。
ボス > 昼間。太陽が昇りきり、これから沈み始める頃合い。

冒険者の店でくだを巻く女が一人。この女の周囲2mは、結界でも張られているかのように誰も立ち入らない。
そして、一人の例外を除き誰もその女に興味を向けない。多少場違いな存在には一度は注意を払うものだが、それすらない。

例外である店主は、女がのたまう注文を聞くと酒を注いで目の前に置く。交換で受け取った硬貨が本物か、疑わし気に眺めている。

「あー。人に気付かれる、ってのはいいねぇ。ここ数か月、自分が存在しているのかすら自信がなかったんだ」

低い、ハスキーな声。女はエールをぐびぐびと呷ると、ジョッキをカン、とカウンターに叩きつけた。迷惑そうな女店主。
ふへ、と笑うとやおらカウンターに突っ伏した。くぐもった声をあげる。大分酒が回っているようだ。

ボス > 「おぅ、悪ィなねーちゃん。酔っ払いの相手させて」

顔をあげると頃合いだと思ったか、席を立つ。
手をひらひらさせながら店主に笑いかけると、女店主は皮肉気に、お客様は神様ですから、と告げた。

扉を開けると振り返りながら、その言葉を待っていた、とばかりに笑う。

「とんでもねぇ、あたしゃ神様だよ」

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からボスさんが去りました。