2022/12/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」にレナードさんが現れました。
レナード > 早朝の冒険者ギルド内の掲示板前は、冒険者達の依頼選びで賑わう。
男もそんな中に紛れて、依頼書の中身を流し見するように一度眺めて
内容と報酬の加減を吟味しながら、気になる依頼書の場所を再度眺める。
中には難度の割に報酬の良い依頼もあれば、逆のパターンもある。
そうしたバランスを見極める目を養うのも冒険者に求められる力量と言えようか。
一先ず、2つほど前者の依頼書を手に取って冒険者の群れから抜ければ、最寄りのテーブル席へと移り、2枚の依頼書を並べ。

「――ん~……どっちにすっかねぇ…。」

前者は王都近郊の森林地帯の魔物の群れ及び親玉の討伐。
後者は九頭龍山脈近隣の野党の生け捕り。

前者は難度としてはさほど高くも無いし王都近郊と移動にかかる日数も少ないが、後者よりは報酬は控えめ。
逆に後者は移動日数やら討伐ではなく捕縛の辺りの難易度はあるが
報酬としては単独で行えば非常に美味しい。
男の個人的な興味としては捕縛の理由が何かを探りたい所ではあるが、下手に興味本位で藪蛇を突っつく事になるのも面倒。
様々な理由を並べながら決めかねる男は、依頼書の前で腕を組み
ウン、ウンと唸りつつ、ギルド内併設のカフェで頼んだホットコーヒーを啜っていた。

レナード > 悩んだところで詳細を知りたければ、受注して説明を受けるくらいしか
答えを得ることは出来なさそうと諦め、結局金額面を重視し野党の捕縛に決める。
そうなると、期限的に平行は難しい前者の依頼は誰かに譲るか掲示板に戻す必要性が出てくる。
とは言え、良物件を手放すよりは、同業に貸しを作る材料にするのも悪くはない。

「どうせなら可愛い女の子にあげるってのもありだよな。」

何組かのパーティは依頼を決めてギルドを出ていくのを見送りながら、気になる人物でもいないかと、未だ掲示板を見ている冒険者達や、男と同様に仕事開始前の一服をしているような冒険者を眺めては琴線に触れるような人物を物色し始めた。