2022/10/29 のログ
パンナ > 窓から覗く冒険者ギルドの様相はと言えば……まあ大体忙しそうである。
魔物出現の報せや、騎士団からの有用そうな人材はないのかとせっつかれてるのだろう。「働き者だなぁアイツ等」なんて、仕事を斡旋してもらう立場ながら感心する。

「……軽めの、ちょっとしたお使い程度ぐらいならまぁ……。仕事探してみるかぁ?」

翌日以内でケリが付けられそうな案件ならまだ体を動かせる。
だが集団戦やそれなりの移動を伴うものになればリスクは上がる。

手伝う 程度なら何とかなるかもしれない。
余力で捌けそうな仕事がなければ……、いつもの担当に泣きついてどうにかしてもらおう。

パンナ > 冒険者ギルドを眺めていると、出入り口から数人の冒険者らしき人物が時々見える。

今から仕事に向かわんとしている者たちや、目当ての仕事が無かったか、あったものの受注出来なかったのか不満そうな者、人間の老若男女やエルフ、獣人。……なんか魔族っぽい雰囲気の奴まで。流石は誰でもなれる冒険者、十人十色ってレベルじゃない。

『例の魔獣、もう討伐されてんのかよ…』
『くそー、一足遅かった』

ゴメンな、それ多分自分たちだわ。 
大仕事を逃して、肩透かしを食らった冒険者たちの会話に聞き耳を立てると、目を逸らしながら見送って。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド前」にリクさんが現れました。
リク > (フードの付いた冬用の、安物のローブをかぶった男が冒険者ギルドに訪れる。冒険者ギルドの入り口でフードを脱いで、カバンから依頼書を取り出して中身を確認。狩猟クエスト、何気に得意な狩猟でとってきた食肉を肉屋に卸してきた帰り、依頼を完了した証明と報奨金を受け取りに冒険者ギルドを訪れた)


「ぁ……ちす……」

(入り口近くには自分より少し背の高い?獣人?の女性が居て、軽く会釈してから中に入っていく。なんで入らないのかな?とか思いつつだが中で色々と手続きを済まして、しばらくするとギルドから出てくるのだけど)

パンナ > 正直に言えばいいのだが、「大物狩った後だから簡単なやつで」と言うのはちょっとプライドが邪魔をする。

重撃を受け止めたり、血が噴き出すような傷を治癒で急いで治してもらったり、相応に身体を張ったからガチな内容の依頼を紹介されてもキツイ。

あと、酒気ちょっと抜けてから…… なんて思っていれば、控えめな声が自身に向けられるのを大きな黒耳が鋭敏にキャッチ。

男性の存在を明確に認識すれば、戻って来た彼に視線を合わせて

「よっ、お疲れさん。仕事終わりか?儲かってる?……ヒック」

兎の耳を生やした長身の女は、男を呼び止めればねぎらいの言葉をかけ、酒の匂いをプンプンさせながら近づいていく。

マントにビキニアーマーと、軽装もいいところな装備で近づく彼女の爆乳はこっちを見ろと言わんばかりに、歩くたびぷるんと揺れ動く。

リク > (さて報酬は受け取った、大きな金額ではないが定期的に堅実な依頼をこなしている、最近は冒険者というより食肉調達業者みたいになっているのが気になるが、この国に来て最初は大変だったが食べるに困らなくなってきたのは良いことだ。この後は予定もないし、こっちに来る前に夕飯は済ませて来たし、適当な宿を探して休むかと思って、ギルドから出てん~っと背伸びしたところで)

「……?……まぁ。ぼちぼちッス……」

(ずいぶんと寒そうな格好の、爆乳の、ついでに強そうな獣人だなとか思うけど。いきなり警戒心むき出しにしたりはしない)

「どうかしたっすか?……」

(基本的にこの街では新参者、パッと見てもベテランの雰囲気のする女性につい敬語になってしまうのは致し方ない)

パンナ > ぱっと見は、まだ幼さを残しているようだが、相応の経験はあるのかそこらの血の気の多い冒険者に比べれば彼は幾分落ち着きがあるように思えた。
冒険者稼業の癖か、彼の肉付きや装備をチラチラと視線を移して眺めれば軽装の前衛、はたまたスカウトと言ったところか。そんな印象を抱き

「ぼちぼち~?まぁ、ガッポリ儲けた とか大声で言うとたかられるもんなー、ハハッ」

馴れ馴れしく、男口調で語りかける女はハツラツとしているもののその声調は年長の女性らしい温かみをどこか帯びているように聞こえるかもしれない。

「ん~…あのさっ。お前さっきギルド入ってったろ?中、どんな感じの依頼が残ってたか覚えてる?」

報告に行っただけなら、いきなり次の仕事に目星付けたりなんてしないだろうなとは思いつつ。

「デカい仕事片付けた勢いで、祝杯あげてたら報酬全部使っちまった。宿に泊まれる金ねぇんだわ、ハハハ」

酔いがまだまだ残ってるのか、とんでもない事を朗らかに付け足して。

リク > (最近胸のでかい女の人と関わること多いな―とか、舐められないように平静を装っているのは内緒だ。なるべくすごい露出の女性の胸とか腰とか見ないようにしつつ)

「…………はぁ……」

(たかられる云々はそうだなと思う、そう言ってもそんなガッポリでもないのが寂しいところだが、それと実際他の依頼まではチェックしていない、そこまでは目の前の女性の指摘は正しい)


「……ぁ~、つまり……カツアゲっすか?……」

(武術の者としては、対面の女性はおそらく強い。まともにやりあったらどっちがとかはわからないが、獣人とはいえ、自分なら逃げに徹すれば逃げ切れるだろうという算段もある。直接戦闘よりも生存能力に特化しているような青年はまだ平静を装う)

パンナ > 完全に酔っ払いの対応に困惑しているような男の反応をよそに、樽ジョッキに注いでは何度もぐびぐび流し込んだ果実酒の匂いを口から漂わせ、愛想よく笑う。

目の前の男の言葉を聞いてるのか聞いてないのか、終始勝手に上機嫌ムードだったが、”カツアゲ”と言う言葉を耳にすれば、大きな黒い耳をピンと立たせて

「や、そこまで性根腐ってねーし!!!」

むすっとしながら、酒臭い顔を近づけて男へ一括。

「宿代だけでも片手間で確保できそうな仕事がねーかなって気になってんの。知らんよな~、その反応だと。…ってて」

ゴメンなー と気の抜けた声で男にフォローを入れつつ、依頼見てくるか と歩みを進めようとしたが、今頃になって片足が痛み始めてその場にしゃがみ込む。

リク > 「……金ないんだよって声かけてくる酔っ払いがナンパとカツアゲ以外なんだってんすか?」

(ため息ひとつ、酒臭い生きに眉をしかめ、顔を近づけられるとちょっと赤くなりながらのけぞる。酒臭さはともかく、顔が近いと普通に照れるのだ。その次のタイミングで)

「……ぁ~、もう……ちゃんと約束してくれたら宿代ぐらい貸しますから。俺が泊まるとこでいいすか?そこそこ安いとこなんで……こんな状態で仕事受けたらギルドにも迷惑ですって……」

(しゃがみ込みそうになった相手の腕をヒョイと引く。そのままくるっと、肩を貸すように立ち回る。武器術は普通だけど、重心や体捌きはなかなかのものだったかもしれない。そのまま肩を貸して、最初に向かう予定だった安宿へ、女性の部屋もとってやるつもりだが。貸すだけで返してもらう気ではいる)

パンナ > 「あっ。アタシが昔ぶちのめした奴もそんな感じの奴らだったわ」

男のツッコミには、間抜けな声で笑いながらあっけからんと認める。
自身の下半身事情を知らない、うだつの上がらない酔っ払い達――

「お???マジィ??お前いい男してんなー!」

自身の手を引く男には、ビックリした様子で目を丸めたが、すぐに眩しい笑顔を向けて喜んだ。

「雨風凌いで寝れるんなら全然♪ありがとなー」

男に連れられる中、丸い尻尾をふりふりさせながら、男の身体にやや体重を乗せて

「なぁ、お前。女イヤでなけりゃ相部屋にしとかねぇ?……変な意味とかじゃなくて、安いとこでも一部屋分って大分違うぜ??」

女 とは言ったが、実は……。 否、ここでカミングアウトして不必要に動揺させる事もないだろう。

「アタシはお前みたいないい男と二人っきりでも全っ然平気だしな。……お前が言い出したんだし、そうしろって!な??」



(……うぉっ、男の身体あったけぇ。なんか、これいいかも…)

相手の懐事情への気遣いもあったが、この時点で女の中で何か妙な気が起こり始めていたのは知る由もなく……

リク > 「あの、俺リクっていうんすけど姉さんは?……」

(いい男とか褒められると普通に照れて視線そらして、自己紹介とかしてみる)

「女の人が嫌ってわけじゃないけど……そっちが嫌じゃなきゃ……ん~、でも……」

(ここで冒険者仲間の女の子の顔が浮かんでみたり、浮かんだけどそういえば別に恋人とかそういうんじゃなかった。あと貸しとはいえ一時的に財布が寂しくなるのはちょっとという思いもあり)

「ぁ~……んじゃ、あとで半額返してくださいよ?……」

(相手も年上に見えるし自分よりベテランの雰囲気もある。変にじゃあおごりとかいうと下心がありそうに見えそうなので、割り勘の徹底を)

パンナ > 「リク!覚えやすいし、男の子らしい名前してんな」

親しみや可愛げのようなものを感じながら、笑顔で男の名を口にする。

「パンナ。アタシは、パンナって言うんだぜ。……あーん?でも なんだ~?嫌じゃねーなら、それでいいだろ?」

何か赤くなってねーか?と耳をピコピコさせながら茶化すように問いかけ、にししと笑う。

「おう、しっかりしてんなお前!分かってる、分かってっから」

抜け目がない と呼ぶべきか、身を守る術を心得ている男には生きていく心構えが備わっている事を真心で褒め称えた。

平気で助けた者に後ろから刺されたりする世界だ。その気持ちは十分に分かっているつもりである。

「心配すんな。アタシ、金消えるの速いけど稼ぐのは同じかそれ以上に速ぇーから。色付けてやんよ……とりあえず宿ついて風呂が先だよ」

心細そうな彼の言葉に、イマイチ信じていいのか不安になる返事を寄越せば早く暖を取りたいのか、急かすように言い聞かせた。

リク > 【継続】
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド前」からリクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド前」からパンナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にレインさんが現れました。
レイン > 平民地区の大通り、人でそれなりに込み合う中。
通りに開かれる露店のそばの壁に背を預けて大きなあくびを零す。
傍の露店には時折に客が来、何事もなく終わればよいが、客が何か言い始めればにらみつけて追い払い。
いわば用心棒めいたことをしていて。

「今日は客が多いほうだよな?給金には色を付けてくれよ」

今、追い払った客もそれなりに商品を買ったようで儲けはそれなりに見え。
店主にそう言っては見下ろして笑えば静かに客を威嚇しないように用心棒へと戻って。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からレインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にユニスさんが現れました。
ユニス > 日もそれなりに暮れ始めた時間帯の冒険者ギルド。
人で込み合うギルド内で受付に討伐した妖魔の証明部位の入った袋を手渡し報酬を受け取る。
それを確認すれば懐にしまい、向かうのは依頼の張られた掲示板で。

「討伐は今終わらせたし……次はもうちょっと簡単なのがいいかな」

もう一度妖魔の討伐依頼とも考えたが、連続では受けにくいことを思い出して他に目を向け。
採取か町中の見回りか、そんなところか。もしくはメンバーを募集している臨時のパーティでもあるかも。
そのあたりの依頼なら、そう考えては知らずに尻尾を揺らしながら掲示板を眺め依頼を探して。

ユニス > そうしてこれという依頼を見つければそれを手に受付に。
受注すればそのままギルドを後にして。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からユニスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアーシャさんが現れました。
アーシャ > 何処彼処で聞こえる喧騒が耳障りではあるが、掃き溜め見たいな貧民地区よりはマシだと、今夜は平民地区の方に足を伸ばしている。

罵り合いとは違い、日頃の疲れを労う声に酒を楽しむバカ騒ぎ、羨ましくなると同時に妬ましくなるが、一々それに突っかかってたら切が無い、と舌打ちを意味もなく打ちたくなる衝動を自制しながら、学院に入り込む可能性を探して歩く。

例えば住み込みつきの仕事。
或いはパトロンになりそうな金持ちか落としそうな財布。
……ああ昼間娼婦の姉さん方からもらった飴玉の処分先でもいい。
とにかく、貧民地区と違いチャンスの有りそうな平民地区をさまよう事で何とか貧民地区を脱する機会を得ようと考えての行動。

「……ただほんと耳障りなんだよなぁ。幸せそうに楽しそうにしやがって……。」

骨の髄どころか魂まで貧民地区に堕ちた自覚有り、どうしても抑えられない妬みと苛立ちにズボンのポケットに入れている手で拳を握り締めて堪える。

表情も気を緩めれば眉間に皺が寄るが、あくまでも今は平和を愛する平民地区の住人で、通りにある様々な店に店員募集的な紙が貼り付けられていないか、自分が条件を満たしている求人が無いか、探している――無ければ、最悪ナイフもなにもない状態で冒険者の仲間入りを考えていた。

戦えない、解除できない、当然魔法は使えない。
と、なれば自分ができるのは荷物運びと雑用くらいか……。