2022/10/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 露店通り」にルーウェンさんが現れました。
ルーウェン > 「………うーん………。」

平民地区の一角、大小様々な露店の並ぶ大通り。
商店通りとは趣も品揃えも異なるこの通りには、普段は仕事で使う小道具や目を惹く掘り出し物目当てに足を運ぶ事が多いのだが。
その日立ち止まって唸り声を上げていたのは、ブローチやネックレス―――専ら女性向けの装飾品を中心に取り扱う露店の前だった。

「―――こういう時って、どういうのが良いんだろうか………。」

これが普段の仕事道具であれば、手に馴染むかどうか、持ち運び易さ、値段と材質のバランスなど判断材料は幾らでもあるのだが。
目の前に並ぶそれらは、あしらわれた装飾や石の良し悪し程度は何となく判るものの、それ以外の判断基準が己には何も判らなかった。

ルーウェン > 目の前に居る店主の老女にそれとなく尋ねてみても、そういうのは贈る側の気持ちが大事なのだというありふれた言葉が返ってくるばかり。
それはその通りなのかも知れないが、今求めているのはそういう答えでは無い。

「………とはいえ、あんまり高価そうなのを贈っても、後からとやかく言われそうだしなぁ。」

頭の中で思案する。恐らくは気を遣わせてしまうとかでは無く、何故こんなものをと問い質す様に詰め寄られてしまうだろう。今考えている贈り先はそういう相手だ。

「となると、後はこの辺りから色で選ぶしか無いか………。
 似合いそうなのは赤色………いやでも、こっちの紫色のも捨て難いな………。」

これが自分の物であれば、もっと簡単に決められたのかも知れないが、ある程度範囲を絞り込んでも尚選択肢は多く悩みは尽きない。
今は唯、己の遍歴の無さと優柔不断さがこの上無く憎らしかった。

ルーウェン > 「―――やっぱり、第三者のアドバイスが欲しいよなぁ………。ごめん婆さん、また出直すよ。」

こういった時にアドバイスを求められそうな第三者―――思い当たる伝手は少ないが、ゼロでは無い。
目の前に居る店主の老女へと謝罪混じりにそう告げると、またおいで、と快く投げ掛けられた見送りの言葉を背に、その姿は露店通りの雑踏の中へとやがて消えて行った―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区 露店通り」からルーウェンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にルアさんが現れました。
ルア > 「はむ…はふ…はふ…!」

平民地区にある定食屋にて、仕事終わりの女ががっついていた。
そのがっつき具合は尋常ではなく、腹をすかせた動物よりも勢いがある。
塊のローストビーフを切り分けずにそのまま食らいつき、スープで流し込んだかと思えば
パンを食いちぎって味わった後にエールで流し込んだり。

兎にも角にも夢中になって食べているが、食べ終わった皿は綺麗で、服にも汚れはない。

「スープのおかわりを所望します!」

何杯目かわからないおかわりを店主に求めたら"まだ食うの"みたいな視線を受けたけど
全くもって気にせずに、皿を持っていってもらえるまで、ん!ん! と急かす急かす。

苦笑いを浮かべた店主に器を持っていってもらって、満足気である。

店内の少ない客からはいろんな視線を受け取るが気にした様子はない。
もぎゅもぎゅと、肉の塊に食らいついていた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にリクさんが現れました。
リク > 「ちぃーっす……」

(店に入ってきた青年は羊皮紙を一枚持って店に入ってくる。)

「頼まれてたイノシシ肉裏においときました~……手が空いたら確認してください。んでこの依頼書にサインください……」

(冒険者ギルド経由の依頼、何気に自分指名が最近多いのは主に狩猟。いろいろな謎を解き明かしたりする冒険者にあこがれてこの国に来たが、修行時代の狩りと食肉処理の腕が今の生活を支えてしまっている。肉の塊に食らいつく背の高い女性のいる知覚の席で店主と仕入れのやり取りをしている。雌のイノシシだったとかどれくらいのサイズだったとか)

ルア > 「んぎゅ…ごく…んぷはぁー!」

青年が入ってくると同時、口の中の肉をエールで流し込み
後からになったゴブレットを勢いよく机においていた。
なので、イノシシという単語だけ拾って顔だけ上げたのだが
ちょうど、青年がサインをもらおうとしているタイミングで声を上げる。

「店主さん! 早くスープのおかわりください! あ、パンのおかわりも!」

全く聞いてはいなかった女は、サインを書こうとしている店主の妨害をしていた。
空になったバスケットを突き出し急かす急かす。
バスケットを持ってもらった後はお肉のおかわり、と。
なので、店主はその対応に追われて、青年はサインを貰えるのは長引くかもしれない。

一発、ブチ切れるのもありである。

リク > 「……だってさ店長……俺は別にゆっくりでいいから、てか飯食ってっていい?……」

(座るわけでもなく、店主を急かすお客さんを先にどうぞと告げるカウンターに肘掛けして店主を待つ。店主を急かす女性客の姿を見れば、まず自分より背が高そうとか、なんか強そうとか思って、あとでっかと思ってついそっちを見てしまう男のサガ。)

「ここの飯旨いっすよね……」

(もしそちらがこっちを見たとすれば、そんなことを言ってごまかしながら笑うんだろう。一応、急ぎの用はないので後はのんびりだ)

ルア > 店主は青年へと"食ってきな"とニヒルに笑いかけるはずだ。
そのまま、急かされながらに厨房へと戻っていく。
青年からの視線には気が付かずに、食べ進めていく。

「ん? んむ…ここは美味しいです! だから何度もおかわりしてしまうのです!
 青年もここのご飯好きなんすか?」

頼んでいたパンと、お肉のおかわりが来ると諸手を挙げて喜び
再びガツガツと食べ勧めるのである。
動く度に、ぷるぷると揺れるから目の毒かもしれない。

「んぎゅ、ぷふぇー……エールおかわりっすー!」

最後のひとくちとなった所で、とりあえずはこれでおかわりを終えようと、ゴブレットを手渡し。
ご機嫌そうな女は、喋りかけてくれた青年へと顔を向け、脳天気な笑みを。

「んへへ、もう食い終わるっすけど、一緒に食べますか?」

リク > 「よく食べるっすねぇ」

(自分も割りと良く食べる方だがそんなにお酒は飲める方じゃない、多分負けるなとか思っていると、なんか思いの外緩い喋り方だったのでヘラっと笑みを返して。なんやかんやとサインを貰えば手続きを終えて、豆と肉を煮込んだ料理とパンを受け取っているところで)

「食い終わるのにどうやって一緒に食べるんすか?……まぁ、んじゃお隣失礼……」

(女性にそんなお誘いを受けて無下に断るのも何だと思い、隣の席に腰掛けて)

「いただきます……」

(両手を合わせて食事を始める。喋るとき以外はあまり隣を見ないようにするのは、なにかと目に毒だからだ。油断すると凝視してしまう。)

ルア > 「普通ですよー! これくらいじゃないと肉体労働は出来ませんよー?」

へらりとした笑みへ、えへへぇ、とゆるゆるな笑みを返したのなら
もぐもぐと、サインを貰っている間に食べすすめるのだが。
青年からの言葉にはそれもそうか、と。てへり、と舌を突き出して見せる。

「んまぁあれっすよ。青年の食べっぷりを見ながら、美味しそうだったらもらいます」

隣の席に腰掛けてくれた彼へだらしのない、ゆるい顔を見せながら
冗談のつもりでもらうとか言ったのだけれど、女の先程の食いっぷりを見ていれば真に受けてしまいそうである。

「んふー……青年はあれですね……食べ方が普通ですね!」

返答に困るコメントを残しながら、おかわりのエールを受け取ると
乾いた喉を潤すように一気に飲み干してしまう。
食べ終わった食器たちを少し前に出して「肩凝るっす」とテーブルに大きな胸をのせてリラックス。
恥じらいとかはないようである。

リク > 「まだ食べるの!?……ローストビーフってか肉塊食べてなかったっけ?……ぁ、おかわり……」

(そんなにガツガツしていない、一応は寺院育ちなせいか妙に食べ方はキチンとしていた。とは言え一応良く食べるのだ)

「普通じゃない食べ方って……っぉ!?……普通じゃない食べ方ってどんなんすか……」

(胸が乘っている、そりゃあ凝るだろうなと顔を赤くして視線をそらしつつ食事を進める。)