2022/09/24 のログ
■アーリィ > 隣に座った彼がそう穏やかな口調で言えば、心を見透かされているのかと内心驚いた。
彼がお酒を注文して、こちらにもメニューを渡されれば少し悩んだが、少し酔ったのかやめておこうと考え直した。
「ありがとうございます、私はこれだけで十分です」
お嬢さん、と呼ばれて自分より年上なのかななどと考えて、ふと名乗っていないことに気付いた。
「あの、私はアーリィ・サーラーと申します。お名前伺っても良いですか…?」
■トランプ > 相手が遠慮を擦れば小さく頷いて応えてから店員は二人の傍から離れていく。
「では、頼んだ摘みはつまんでいただいて大丈夫ですよ。」
そう言葉を返しながら続いたのは相手の名乗り。
「失礼。 私はトランプと申します。 以後お見知りおきを、アーリィ。」
そう答えたところで、二人の前に置かれるのはドライフルーツの盛り合わせとグラスに入った褐色の蒸留酒。
そのグラスを手に取り、軽く掲げ、グラスを軽く重ね乾杯のジェスチャー。
■アーリィ > 「トランプさん、ですね。こちらこそよろしくお願いします」
グラスを軽く掲げた様子を見れば、こちらも彼と同じようにグラスを手に取り、優しくお互いのグラスを触れさせ合う。きんっと綺麗な音が響き中のお酒が揺らめく。
「ありがとうございます。じゃあ、いただきますね」
テーブルに置かれたドライフルーツはとても美味しそうで、彼から食べても良いと許しがあれば折角ならと、一つ摘んで口の中に入れる。噛むほどにフルーツの甘みが滲み出てあまりの美味しさに頰が緩む。
「ふふっ、美味しい」
頰に手を当てて、ドライフルーツの美味しさを幸せそうに噛み締める。
■トランプ > 名前を交わし、グラスを交わす。
賑やかな喧騒の中に響く硬質な綺麗な音。
グラスの中で揺らめく酒を見詰めながら、ドライフルーツに手を伸ばす相手に小さく頷き答えてから、先ずは一口。
グラスを傾ければ強い酒精が男の舌を刺激し、喉を焼き胃へと落ちていく。
横の相手は頬に手を当てドライフルーツの穏やかな酸味と甘みに幸せそうな笑みを浮かべる相手。
そんな様を眺めていれば小さく悪戯な笑みを浮かべると相手の腰に腕を回し軽く抱きしめ、自身の方へ引き寄せようとしつつ、盛り合わせの中から乾燥し小さくなり味の凝縮した葡萄の一粒を摘み相手の口元へと運んでいく。
「ふふ、幸せそうな素敵な笑顔ですね。 どうです? こちらも美味しいですよ。」
腰に腕を回した男の腕、鍛え上げられており、意外とがっちりしている。自身の方へ相手を引き寄せようとすれば今は胸当てもあり、少し硬い感触を与えるだろう。
■アーリィ > ドライフルーツに舌鼓を打っていると、腰に逞しい腕が絡まり、彼の方へと引き寄せられる。
距離が近くなったことにも驚いたのに、口元へ運ばれる葡萄の一粒が唇に当たると、さらに混乱して分からないまま口内に含んだ。
「んっ…!?//んむっ…と、トランプさん、あの…自分で食べられます…//」
突然のことで顔が熱くなって、緊張から葡萄の味なんて分からないままもぐもぐと口を動かす。
もしかして子供扱いをされているのかと思い、慌てて離れようとしたが、鍛えられた腕から簡単に離れることができず、さらに体が密着していく。
彼の胸当ての硬い感触が肩が当たれば、申し訳なさげに身を捩った。
■トランプ > むぐむぐと、小さな口を動かし、幸せそうにドライフルーツに舌鼓を打つ女の腰に腕を回す男。
口元へと葡萄の一粒を運び、唇へと当てれば混乱しながら口内に含み真っ赤な顔で抗議の声を上げられる。
腕に感じる柔らかく熱を持つ体。
離れようとするが男の腕からは逃れる事が逢出来ずに男に凭れかけさせる。
胸当てと男の体でしっかりと相手を支え包み込む男。
何となく相手が押しに弱そうと思い試してみればどうやらその通りの様で…。
「ふふ、美味しそうに食べていたので、つい食べさせてあげたくなりました。」
もぐもぐと動く唇、男の親指で軽く拭ってから、自身のグラスに手を伸ばし、再び一口。
そして、グラスをテーブルに戻してからもう一粒、今度は朱色の苺を指でつまむと相手の口元へ。
だが今度は相手の口の中ではなく、唇を擽る様に苺で撫でていく。
「どうです?もう一つ。」
喧騒の中でもしかりと響く男の低い声。
そして、腰を抱いた手、ゆっくりと滑り服やローブの上から女の背を柔らかく撫でていく。
■アーリィ > 身長差もありすっぽり彼の腕の中に収まってしまう。彼の腕から逃げられず、真っ赤に染めた顔を覗かれれば、さらに恥ずかしくなって眉を八の字にした。
「お、美味しいですけど…んぅっ//」
親指の腹で唇を優しく拭われ、優しくされているのか揶揄われているのか、どちらにせよ恥ずかしくて唇をきゅっと引き結ぶ。
お酒の入ったグラスを手に取った彼が、今度は苺の粒を手に取り、それで唇を擽るように撫でられると、先程とは違う刺激にどきっとしてしまう。
「は…ぇ…っ//」
耳元で囁かれた低い声に情けない声を上げ、体の奥がぞくっと震えた。それと同時に服の上から背中を大きな手で撫でられると、それだけでなんだか変な気分になってしまいそうだった。
「…っ、あ、わ、私…よ、酔ったかも、しれません…っ//」
その場の空気を変えようとわざとへらへらと笑って見せて、自分の頰を両手で包んだ。
■トランプ > すっかり腕の中に入って顔を真っ赤にしつつ、あわあわとしながら八の字に眉根を寄せて情けない顔をする相手。
葡萄は美味しかったと呟きながらも羞恥に染まり熱が高くなる相手ををよそに、酒をちびりと煽る男。
次は何をしようかと目を向ければ目立つ色合いなのはやはり苺。
其れを摘み唇を擽る様に撫でて見れば漏れた情けない声に男は小さく笑う。
そして、するりと撫で上げ肩甲骨の辺りから肩に腕を回し。
空気をかえようと、酔ったかもしれないと呟く相手の口の中に苺を放り込んでから、小さく頷き。
「おや、それは大変だ。 一人で帰すには心配ですね…。この上の部屋で休んでいきますか?」
そう呟きながら頬を抑える相手の小さな手に男の手を添えじんわりとした熱を伝えながら、向けられた笑みを見詰めながらそんな言葉を囁きかけた。。
■アーリィ > こちらの反応を見ては小さく笑う声に、肩を抱かれればさらに距離が近くなった気がして、何か言おうとしたが、その開いた口内に苺の甘酸っぱい味が放り込まれる。
「ふ、んんっ…!//」
自分の手の甲に、男らしい手が重ねられ熱が伝わってくる。彼の言葉に深く考えず、純粋にその言葉通り部屋で休ませてもらおうと考えた。
「そうさせてもらいます…//」
こちらを見つめる深い漆黒の瞳を見つめ返しながら、小さくそう呟いた。
■トランプ > 相手の体を包み込む男の腕。
肩を抱き、皿に言葉を重ねようと開いた隙間から甘酸っぱい味のイチゴを放り込む。
そして、それを見やりながら恥ずかしさを隠そうとするかのように頬を隠す小さな手を包み込む男の掌。
男の提案を受け入れた相手に男は小さく頷き答えて。
一度頬から手を離すと少なくなっていたグラスを持ち上げ、最後の一口飲み、空にしてから、テーブルに戻すと共に代金を支払い、返す手で椅子に座る女の膝の下に手をすべり込ませそのまま抱え上げると共に認識疎外魔法を紡ぎ二人の姿を隠す。
そして男は相手をお姫様抱っこのまま抱え、酒場の2階の個室へと相手を運んでいくのであった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からトランプさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアーリィさんが去りました。