2022/09/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にパッツィさんが現れました。
パッツィ > 平民地区の商店が並ぶ通り。
道沿いに並ぶ店舗や合間合間に並ぶ露店などを眺めて歩く人影。
普段はあまり店から出ることはないが、時折にこうしては掘り出し物の魔導機械などがないかとチャックにくる。
そして何軒かの店を回っては壊れているものやよく判らない安い魔導機械を買って。

「今日は結構当たりみたいですね。後、2個か3個見つかれば帰りましょうか」

傍目に見ればガラクタにしか見えない魔導機械も自分の手に掛かれば直せる。
そう言ったものは商品として並べれば収益にもなるし機械いじりも出来るので一石二鳥。
そんな事を考えて次の掘り出し物は何処かなと店を眺めて歩いて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からパッツィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にカーレルさんが現れました。
カーレル > 目の前には大小様々な尻が並んでいる
痩せているもの、肉付きの良いもの、真っ白いもの、傷のあるもの
この世のありとあらゆる尻が並んでいるような、そんな気すらする

平民地区でも比較的、裕福な層、商人であったり平民から役人になった者たちが住まう地区
そんな地区のとある娼館のロビーでは娼婦たちがスカートの裾を捲くりあげて尻を並べている
その尻を1つ1つ、酒臭い臭気は放つ町医者が見て回っているのは、
彼女たちが病気にかかっていないか、検診するためである
場末の安娼館であれば、そんなチェックもいちいちしてはいられないのであろうが、
客層が少々裕福な者たちばかりのこの娼館では定期的にこんなチェックもしているのである

そんな場面に出くわしたとて、自分が驚きもしないのはかつてこの娼館は、
王直属の密偵をクビになった後で用心棒兼下働き兼、その他雑用係として、
住み込みで働いていたことがあるからである
この娼館の女主人(マダム)は元々、商家の娘であったが父親が商売に失敗し、
借金にまみれた際に家財や宝飾品などを売払って、自ら娼婦兼女主人となって起業した女傑であった
自分もその女傑に拾われた類であるが、この娼館を辞めた後でもこの女主人には頭があがらないのである
…自分は、こういった女傑にとことん弱いのであった

呼び出されたのは娼婦たちが検診やらなんやらで下働き者たちが忙しくその手伝いをさせる為のようであった
本来であればあれこれと理由をつけて断る所であるが、前述の通りであったし、
拾ってもらった恩を忘れたのかい?なんて言われた日には、隣に好い女(ひと)が、
静かに寝息を立てていようとも身体は自然とここに向かってしまうのである

『ご苦労さん、帰って良いよ、ちゃんと食べて働くんだよ?良いね?』

とっぷりと夜もくれた時刻
男客で繁盛する中、女主人の部屋に呼ばれようやく開放される
駄賃程度の小銭をもらい、こっちは忙しいんだ、帰った帰ったと手で追い払う仕草の女主人に背を向ける
とんでもねえババアだ、と思いながらもなぜだか憎めないし、ちょっと怖いと思いつつ裏口から外に出る
夜気は次第に秋めいてきており、心做しか風も冷たい、懐から取り出した煙草を銜えて火を灯し、
ゆっくりと煙を吐き出せば幾らかの充足感があり、目立たぬよう店の正面に出て大きな通りを歩きはじめた
夜であっても貧民地区とは違い、裕福そうな人々が思い思いに闊歩しており活気があった