2022/09/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 広場」にリナールさんが現れました。
リナール > 昨日も来た、学業終わりに生徒がよく通る広場。
今日も今日とてベンチに胡座をかいて座り学生たちの青春を眺める。
何で眺めているのかと問われたら、何でか羨ましい気持ちになるからであり
見ていてとても胸がそわそわするのだ。

「……んー……学院、潜入してみっかね」

学がある方ではないが、学院の入学基準は緩めになっていると聞いている。
身分や種族を隠せば問題ないのでは、と。

まぁ、それは置いといて、今日も今日でいい男探しに専念するのであるけれど。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 広場」にアーデルヘルムさんが現れました。
アーデルヘルム > 今日は学院で講義があった日。
自分の授業を終えての帰り道だった。

平民地区の広場へと至れば、見知った学院生に挨拶を向けられて、笑顔で挨拶を返していく。

そのまま広場の奥へと入ってくれば、進行方向にベンチの上に胡坐をかいている少女から女性へと至る年齢の人物を発見。
ベンチの上に胡坐とは珍しい状態のため、つい視線を向けたもの。

一瞬生業を想像するものの、この場所には色々な人物がいるために、答えが出るはずもなく。
今少しでベンチの前に通りかかるくらいだろうか。

リナール > そろそろ帰ろうか、と思っている所で自分の近くを通りかかろうかという男性。
その視線は自分に向いているのを横目で確認し ゆるり 顔を向ける。
胡座をかいているので、白く綺麗な生脚を惜しげもなく露出させ際どい所を見せつけていた。

そのまま、ベンチの前を通り過ぎようとする男の顔が好みであったため
にぃ、と歪んだ笑みを口元へと浮かべよう。

「おにーさぁん。アタシのこと見てたろ? 見物料として200ゴルドな」

そんな、冗談を歪んだ笑みのまま口から吐き出し引き留めよう。
引き止められたら、そのままベンチの横を叩くはずだ。
暇だから付き合え、という意味も込めて。

アーデルヘルム > 視線を向けたのは事実。
通過する前位にはそれるものの、彼女の目の前に至った時にかかる声。
少し驚いた様子で足を止めて声の主に視線をむければ

「……はは、そうだな。確かにアンタのことは見ていた。
200ゴルド?それでいいならだいぶ安いな。
それじゃ、もう少し払っていこうか。」

かかった言葉の意味を捉えるのに数瞬の時間を必要としたが、
意図と冗談含みと知り、なんとなく相手の生業を理解すれば、
こちらもまた軽口を返しながら叩いた彼女の横に腰かけて。

「どうだい、この場所この時間は、それなりに釣れるものか?」

何の気なしに、景気具合を聞いてみようか。

リナール > 「話がはえーのは好きだぜ。んじゃ、お付き合い願うぜー
 一時間で200追加な。こんな美少女とお喋りできんだから払ってけ」

ちょうど暇をしていた所であるし。それに、こんないかにも騎士様、という金蔓を逃すはずもない。
彼が自分の隣へと座れば、女から香るのは果実のような甘い匂い。
返される軽口に肩を少し揺らし、浮かべていた歪な笑みを消し去ろう。

「学生は金がねえから釣れねぇな。好みの男だったらこっちから声かけるんだが。
 まぁ、てめぇみてぇなのが釣れたから今日はよしとするさ」

女なりの褒め言葉、それを彼へと吐き出す。
自分が口が悪いと自覚していても直さない。
気分を害したらその時はその時、という気構えなのだ。

「教えたついでにお返しで教えろ。アンタ、学院でなんか教えてんの?
 教えてたら、アタシに少しだけ、学院がどういうところなのか教えろよ」

視線を彼から逸し、後頭部に両手を回すとベンチの背もたれへと体重をかけ、
楽しそうにしている学院生を眺めながら問いかけるだろう。
その目は少し、眩しいものを見るような視線に見えるやも知れない。

アーデルヘルム > 向けられる言葉の間、隣に座ったのだからと値踏みするように少女のを見やっていたが。

「即断即決がモットーでね。
……そこまで安売りする必要ないんじゃないか?1時間で300は出そう。
俺はそれくらいの価値はあると思うがね。」

口は悪いが見た目は良い。
そして何より、自分にとって居心地は悪くなかったから、逆にこちらから少しだけ釣り上げて。

「それはそうだろうな。貴族クラスならさておき、平民クラスや混合クラスは苦学生の方が多いくらいだ。
ははっ、確かに。景気を聞くも何も、俺自身が釣られてるんじゃ世話がない」

楽しげに笑いこぼしつつ返していれば、続いて向けられる問い。
暫し少女を見やった後で、

「俺が教えているのは、戦略論・戦術論だ。将来騎士や参謀になりたい連中や、冒険者なんかでも役に立つ。
応用効かせるくらい頭の回る連中なら、商人でも使えるがね。

で、学院はそんな小難しい学問ばかりじゃなくて、読み書き計算から冒険の技術まで、色々な事を教える場所だ。
入学の資格さえ得られれば、特に費用もかからないというおまけつき。
そういう意味では結構にぎわっている所もあるかね。

良くも悪くも、学生生活ってものを楽しめる場所だ。」

なるべく簡単になるようにそんな説明向けて見せれば、
暫し眺めているものを見やり、

「……興味があるのかい?学院に。」

そんな問いを向けてみた。

リナール > 「良いと思うぜ? 即断即決
 ――…かー、金持ちのボンボンは言う事が違うねぇ。
 んは、そりゃ嬉しいが。ボンボンなら500くらい出せや」

自分の価値を認めてくれるのは嬉しいことだ。
特に、自分のように口が悪くて外見だけの女には。
と、そこまで考えた所で止めた。自分を卑下するものでもないと
彼の言葉に にひひ 笑いながら答えた。

「童貞臭いのとかなら出世払いでも良いんだがな。中々いやしねぇ。
 まぁ、アタシは金蔓吊り上げたから良いんだがな」

学生たちが屋台の料理を買って楽しそうに食べ、笑い合う。
そんな楽しそうな笑い声や、姿を眺めては舌打ちを零す。
けれども、視線を外すことはない。

「あーあー……堅っ苦しいやつな。
 前線の敵部隊のみじゃなく、後方に展開する部隊までも連続的かつ同時的に目標として攻撃……だったかね。
 
 ま、それだけじゃねえってのもわかったが」

説明を受ければ、浮かんでくるのは楽しそうなことばかりで
勉学には大して興味を示していない様子であるのだが、すこし遠くの楽しそうな様子には、
羨ましそうな視線を向けていた。

「……美味そうなやつが居ればいいな、なんて思っただけだっつの
 アタシは快楽さえ得られりゃそれで良いんだよ」

そんな、面倒な強がりを口にしながらも内心では 行きたい と思っているのか
"興味があるか"と聞かれた際にはすこし目を輝かせて、不機嫌そうな口元を緩めたのだけど。

アーデルヘルム > 「いや、300だね。話だけならここがラインだ。
俺はアンタの雰囲気に上乗せしただけなんでね。
これ以上が欲しいなら、それ以上のサービスがないと。」

金銭交渉に言葉遊びを交えたようなものであれば、
少女の反応に合わせて男も楽しげに応じていく。
時々笑いがこぼれたりと、友人同士の会話にも似ているかもしれない。

学生たちの行動に向ける反応。
それに対しての行動。
そのバランスの悪さに内心が透けて見えるが、
敢えてそれを指摘することは無く。

「そういう部分もあるがね、学院で教えるのはもっと根っこだ。
例えば、娼婦を買う時にどうすれば、サービスが良くなるだろうか、
娼婦になったと仮定して、どうすれば良い客と判断できるか。
こんな当たりだって戦術論である程度は説明がつく。
完璧にあたるわけじゃぁ無いがね。物事には例外があるから。」

そして、うらやましそうにしている事を目の当たりにして、
そのあとの天邪鬼な言葉に口元緩めれば、
鞄の中から純白のハンカチに紋章の入っているものを一枚とり出し、
そして羽ペンも鞄から取り出して。

「なるほどなぁ……他人にはまったく価値がないが、アンタには価値があるかもしれないものを一つやろうか。
名前は何て言うんだ?……ちなみに偽名だと、アンタにも価値がないものになっちまうがね。」

リナール > 「これ以上のサービスねぇ。いひ、額に口付けでもしてやろうか?
 これ以上ったらベッドの中でしかねえな」

初めてのこんな穏やかな会話。
それに棘のある口調や言葉遣いも段々と柔らかくなり
笑いさえこぼれてしまって、愉しげに胡座をかいている膝を上下に揺らす。

彼の判断は正解であり。
もし指摘されていれば、意固地になって拗ねたようにもなっていたやもしれない。
愉しげな笑みを崩さず、大人しく彼の言葉に耳を傾けよう。

「なぁるほどねぇ。そりゃ勉強になるだろうし楽しそうだが
 アタシは持ち前の美貌とテクニックがあるんでね。
 ――ま、小難しいことは考えたくはねえのさ」

取り入れば確かに、客も増えるだろうが
ありのままの自分を買ってくれなければ意味がないという拘りもある。
買ってくれたのなら、それはそれとしてサービス旺盛なのだけれど。

隣から何かを弄る音が聞こえたら、視線を学生たちから彼へと向ける。
すれば、取り出しているのは紋章が入ったハンカチに羽ペン。
それに、眉を顰めて眺め。

「あん? アタシに価値あるものねぇ……名前はリナール……綴りは――」

推薦状でもくれるのか、と目を輝かせ体勢を崩し彼の手元を凝視しよう。
ワクワクとした様子を隠さ無いその様子は、幼く見えたかもしれない。

アーデルヘルム > 「額にキスか、それだとせいぜい上乗せ50って所かな。
じゃぁ今日は300か。ここまで極上の相手なら、もっと時間があるときにゆっくり買いたい。」

言葉遊びではあるものの、その中に本気の言葉が混ざるからこそこうして友人のような会話ができているのだろう。
そのため、買うとしたらもっと時間があるときにゆっくりと、と言うのは間違いない本音の一つでもあった。

「それは個人の考え方だ。
そういうのを便利と思って使うやつもいれば、
アンタのようにめんどくさいというやつもいる。
そして、それはどっちも正解だ。」

拘りも正解と言ってのけるのが、普通の教師ではないが故か。
騎士として、戦場に出ることもあるからこそ、画一的にものを教えるつもりは最初からなかった。

そして、己が動きに興味を示した様子と名前を教えてきたものを耳にすれば、
ハンカチの上に文字を認めていく。

『本状を持つ者、リナールなる者は、コクマー=ラジエル学院への入学を希望する者であり、
その行情を、王国軍第四師団長 アーデルヘルム・シュレーディンガーが証する。
入学に際し疑義がある場合は、保証人に問い合わせるべきことを望むものとする。』

そして、最後に自分の公文書にも使うサインを認め、ハンカチの紋と認めた人物の紋が合致している事は学院事務官のように知るものが見れば知れることだろう。

「ま、アンタは興味がないらしいが、おせっかいでこんなものを書いちまった。
捨てるのももったいないからもらってくれ。」

付け加えた言葉は、自分が勝手にやった事、と言うスタンスを崩さずに、インクが乾いた後でそのハンカチを少女に差し出した。

リナール > 「あぁん? アタシの口付けが50ってねぇだろうが。
 極上って言ってっけどアタシの価値分かってんのかね。このボンボンは」

ちろり 唇を舌で濡らし、見せつけるようにしつつ文句を一つ。
"もっと時間が"の言葉を聞いたら眉を顰めるも、すぐにくすり 笑う。

「アンタは頭が柔らかいな。そういうとこ好きだぜ?
 いひひ、アンタ絶対指揮官クラスだな」

自分のこだわりを肯定してくれた彼を面白そうなものを見る目で眺め
珍しく、ベッドの外以外で褒めた。
といっても、彼に取ってしてみれば自分と触れ合っているのは短い時間なのだけれど。

文字が記されていく、それに連れて興奮もしてきているのか
彼へと身を乗り出しては最後の文字が書かれるまで眺めた。
そして、差し出されたそれを受け取ったのなら とす ベンチに座り直し
そのハンカチを上へと掲げて、嬉しそうな、無垢な表情で眺めよう。

「えへへ……師団長様はい男だな。いひ、ありがとさん」

ハンカチを少しの間抱きしめて悶えたら、大事そうに上着の内ポケットへと仕舞いベンチから立ち上がろう。
そうして、双眸を細めた後に彼へと顔を近づけ、唇を深く合わせた。
耳元へ唇を移動させ「今度、タダで相手してやるよ」甘い声色で囁き
嬉しそうにスキップしながらその場を去るだろう。

後日、学院に新たな生徒が入ったのは、彼の知るところとなるだろうか――

アーデルヘルム > 言葉遊びの延長なので、好き勝手に言っている。
結局少女自身の価値をどれほどと見ているのかは言う機会はなかった。

「お、なかなか見る目あるじゃないか」

指揮官クラスと口にする少女に少しだけ驚いた表情をしながら返した言葉。
そして、自分が書き記している物に強い興味と興奮を感じれば、やはりやってよかったと内心思う。
学びたいものは学ぶべきなのだ。
そういう考え方だからこそ気安く記した。
なにより、少女が問題を起こしたにしても、頭を下げるだけならタダ。
そして、そこまで問題のあるものではない、と自分は判断した。
自分が判断した以上、その責任を負うのは自分と言うだけだ。

「今更気付いたのか?……どういたしま……んっ!?」

不意を突かれて重なる唇。
深く合わさって、耳元に届く言葉。
口元笑みを深めれば、嬉しそうに立ち去る様子を見送った。

そして、少女が広場から出て行った後で、ある事に気づく。

「……結局、金額交渉しかしてなかったな。金額には合意したんだし、もってきゃよかったのに。」

口にして、少し考えて、どこかで発生するかもしれない『今度』にいい食事辺りを奢ることでバランスとるか、と自分の中で結論付ければ立ち上がって返っていく。

後日、新しい生徒の話を聞いた時、その表情は楽しそうな笑みだったとか。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 広場」からリナールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 広場」からアーデルヘルムさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイルルゥさんが現れました。
イルルゥ > 「ええ、と…」

昼下がりの平民地区のギルド内、依頼を一枚一枚手に取り、条件を眺める小柄なフード姿。
未だ、色々な疼きはあるものの一先ず金銭が無いと生活自体ができない
自分の力であれば討伐依頼もある程度はこなせるし、少しランクの高い依頼を受けてみようとしている

「…海の魔物討伐…。うーん
どっちかっていうと、こっちかな」

悩んだ後、山に住む山賊たちの調査、可能であれば撃破の依頼を受ける
もし手に負えなさそうなら調査のみで依頼を終えても良いし、単独撃破ならば更に大きな報酬が見込める
魔族相手には敵わないことも多いが人間相手なら自分の能力はほぼ特攻だ

武器は使わず、ほぼ身一つで戦えるため準備も最低限で問題ない
とりあえずは英気を養おうと、併設された酒場に行き

「すいません、これとこれを。あ、久しぶり」

フードの内から注文を入れて…運ばれてきた肉偏重の料理をフードを被ったままもぐもぐと食べ始める
最近見られてはいなかったが、少し前まではギルドの名物というか
また不思議なのが居るな、くらいの評判であった姿だ

時折馴染みに挨拶をしながら、小柄な体には似つかわしくない食欲を見せていて

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエルビーさんが現れました。
エルビー > 余は向学心が強い為、この街の中をあちこち散策している。
今日は冒険者ギルドなる施設を見学した後、そこに設けられている酒場で腹を満たすことにした。
本当は家で食事をしても良かったのだが、匂いに耐えられなかったわけだ。

余はまだ酒は飲めないので、紅茶と肉とパンを並べて食べておる。
ムキムキの冒険者達の身体はここの料理で培うのかと納得していた。

…ただ、誰も彼もがいかつすぎる。
正直、見た目が恐ろしくてまともに話しかけるのがちょっと怖い。

折角なので誰か一人は話しかけられなそうな人はいないかと思っていると、
フードを被った冒険者らしき人物を見つける。
体型も恐らく小柄そうだ。
おまけに聞こえた声からして女性の可能性もあるな。

余は丁度運ばれた食事が空になったので、フード姿の冒険者の向かいの席へと移った。

「お主、冒険者であるな?
良ければ余の話相手になってくれんか?」

余はこういう時になんて声を掛ければいいか、毎回悩んでしまう。
心臓がどきどきするのを感じながら精一杯の笑顔を浮かべた。
はて、目の前の相手は余の呼びかけに答えてくれるだろうか。

イルルゥ > 香辛料の効いた肉料理を勢いよく食べている
その様子は冒険者にふさわしいものではあるが、小柄な姿に大きな肉が吸い込まれていくのは中々無い光景だろう
ただ、不作法者というか、彼女はコミュニケーションを放棄する性質ではない
そのため、話しかけられれば…フードの内が見えすぎないように目を向ける

「え、あ、はい。その通り、ですけど…」

食べる手を止めて小首をかしげる
声は少女そのものであり、目の前の少年に疑問を抱いているようだ
冒険者にしては少し身なりが良すぎるし、暴力の気配というのがあまりしないように感じる

「出発までなら、大丈夫です。…えと、どうされました?」

とりあえず、何か話したいことがあるなら別に構わない
出発の時間までかなり余裕があるし、頭の中で思い返しても準備はもう万端だからだ

エルビー > 余は貴族なので美味い物はそれなりに食べてきたつもりだが、ここのもまた美味かった。
どの冒険者もまるで競う様に飲んで食っている。
ただ、目の前の冒険者はよく食べる割には小柄だ。
どこに入るのかと興味が尽きない。

「まず最初に言っておくが。
余は冒険者ではないぞ?
どちらかと言うまでもなく、貴族だ。
それらしい格好をしていると思わんか。」

両腕を左右に広げ、ジュストコールを見せびらかす。
身なりと言うのは身分を雄弁に物語るらしい。
余はどうだ? とちょっと得意げな顔をしてみせた。

「むむむ。 依頼を受けているのか?
して、それはお主を指名した物なのか?
今から余が割り込むことはできるか?
余はお主ともっともっと話したいのだ。」

自分で言ってて駄々っ子の様だが、ここで引いたらこの冒険者はどこかへ行ってしまいそう。
冒険者は報酬で依頼を受けると言う。
ならここで余が依頼を出せばいいと思うのだが。

イルルゥ > 雰囲気の違いから自分にできうる限り丁寧に対応したがそれは正解だったようだ

「あはは…。そーですね。冒険者じゃないな、とは思ったのですけど
わざわざ聞くのも失礼かな、って…」

とは言っても、自分も貴族階級などではないため
相手が許してくれそうな雰囲気があるなら、少し口調を崩して笑いで体を震わせる
相手の容姿から察する年齢が自分と近いように思えるのも大きい

「…?、そのー…そこの掲示板に貼られていたものだから、別に指名ってわけじゃないかな?
…うん。お金が貰えるなら大丈夫だけど…」

残酷な話ではあるが
危険を冒すくらいなら、話をするなりするだけでお金が貰えるならそれに越したことは無い
自分は英雄でも無ければ正義感に溢れた勇者というわけでもないんだから

「金額は、これくらい」

交渉するには自分が求めている金額を出さなければならないと思い
依頼書をぴら、と少年の方に見せる
貴族であるなら十分出せる金額…約30ゴルドが最低報酬として記載されている

エルビー > 「うんうん、この世には気難しい相手が居るからな。
その対応は正解だと思うぞ。
余はいつも対応を誤って怒られている。
だから、余が相手の時は畏まらなくていいぞ?
余の従者なんて好き放題しておる。」

何故か余はえへんと胸を張っていた。
フードをすっぽり被っているからまだよくわからないが、
多分同い年くらいの女の子っぽいぞ? しかもこれは可愛いな。

「ほうほう…。」

30ゴルド……危険を伴う依頼にしてはあまり高くないな。
話しには聴いていたが冒険者と言うのは過酷な職業らしい。
ならばと、余は右手を大きく開いて見せた。
50ゴルド、と言う意味だが伝わるかな?

「余はこれ位だろう。
不足ならもっと追加しても構わん。
その代わり……。」

余は身を乗り出し、フードの相手の耳元で囁く。

「場所を移しても構わんか?
余はお主の事をもっと詳しく知りたい。」

イルルゥ > 「…そう?じゃあ、普通にする」

相手が良いと言ってくれるなら、口調を完全に崩していつも通りに
そうして、依頼書を見た後…相手は特に何も文句を言わず手を広げてきた
流石にその意味はわかるから…

「ん。いいよ。ただ、フードを取るのは…一応、ナシで」

ここだけは少し、譲れない部分
相手はそれほど悪い雰囲気は今のところ感じられないけれど
ミレー族と言うのは警戒して損はない

耳元でささやかれるとびく、となってしまう
耳が良すぎるのも問題だ

「じゃあ、ごちそうさまでした。ええと…私、イルルゥ。あなたは?」

食事代は自分で払ってから、軽く自己紹介をして頭を下げる
その後、どこかへ行くのならもちろんついて行こう

エルビー > (部屋移動)
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からイルルゥさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエルビーさんが去りました。