2022/08/11 のログ
ヴェルソート > (そして歌が終われば…ささやかな拍手と歓声が公園に響いたとか。)
ご案内:「王都マグメール 平民地区中央公園」からヴェルソートさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にマーシュさんが現れました。
マーシュ > 夏の陽射しがまぶしい大通り。
この日もまた、王都の修道院を訪った帰り道。雑多な用品は一か所でまとめて購入するのが相対的に見れば物品の購入費は安くなるし。王宮内であれば商人の出入りも多く手に入らないものも少ない。

今日は少し遠めの修道院に物資を届けた帰り道。夏の陽射しは眼にもまぶしく、人の隙間から抜け出ると、石畳の街路の隅に佇んで、少し額を拭う。
熱のこもりやすい修道服の構造上少し熱を持ったような顔を仰いで一息ついた。

「─────、今日はさすがに………少し暑い、です…ね……」

小さなつぶやきを零し。一息入れてから少しどこかで涼を得ようと巡らせる視線の先には噴水広場。
水場ならまだ少しは過ごしやすいだろうかと、衣服の乱れを整えてから静かに歩を向けることにした。

マーシュ > 噴水の流れる水音が耳に涼しく。
そばに近づけば細かな水の粒子がわずかながらにも涼しさを与えてくれる。心地よさに目を細めて、ほぅ、と柔らかく吐息した。

少しだけここで休憩させてもらおうと、暑気や、人いきれで少し火照った頬を覚ますように、目を伏せて噴水のそばに佇んでいる。

賑やかな通りは、そのまま王都の活気を示すようで。
呼び込みや、歓声、様々な声が、ウィンプルに隠れた耳元へと届いてくる。
物静かではあるが、にぎやかさを厭うわけではない女は、そういった賑々しさもまた楽しいものだと静かに味わっているよう───。

マーシュ > 「────でも、ずっといるわけにもいきませんし」

それからいくばくか過ごした時間。心地よくてあまり移動したくはなかったけれどハッとしたように居住まいをただす。
王宮内の礼拝堂へと戻るべく、ゆっくりと歩き出した。

喧騒が、それが健やかに続くことを祈りながら。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からマーシュさんが去りました。