2022/07/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/ナイトバザール」にビョルンさんが現れました。
■ビョルン > 貧民地区の素泊まり宿から空腹に耐えかねて抜け出す。
そこそこ食い甲斐のあるものを求めて平民地区まで足を伸ばすもこの時間になればもう、酒場くらいしかないかと思った矢先に広場で夜市が催されているのを見れば思わず立ち寄る。
露店は飲食屋台が多い、目につく限りは揚げ鶏、串焼肉に総菜パンと油の回っていそうな物が多い。
週末のバザールは特別だろうか、子供や女の独り歩きの姿も目に付く。
昼の暑気の名残の中、足を止めれば汗が吹き出した。
ベンチを見つけて腰をかけ、屋台の群れと行き交う住民を眺める。
■ビョルン > そうして。
「何、食べようか……」
今更食堂や酒場を探すのは億劫だ。
この場で買いこみ済ませてみようと見える限りの屋台に並ぶ品々を吟味する。
仲にはエキゾチックな陳列品もあり、それを見慣れない住民が遠巻きに見たりそっと近寄って露店主と話をしたりしている。
「美味い、のかな」
独りで食べる食事は味気が半減する。
けれどまだ何処へも帰る気分は湧かない。
こんな夜は長いものだ。
何か面白いことは──…、と広場を見渡す。
■ビョルン > ぼんやりと眺めているとそれまでになかった存在が移動してくる気配がある。
周囲が黙り、そこへと注目している。
前進してくるその存在とは。
『手相と運勢、旅立ち縁談、手相と……』
針の飛んだ音楽盤のように繰り返しながら杖を突いた老人が歩いているにが見えてきた。
かなりの高齢に見えるが、技術と経験は確かそうだ。
なんとなく、珍しいものが見れた。
それを契機に立ち上がる。
チキンハムとベーコンエッグの挟まったサンドイッチと串焼肉を買ってどこかへと立ち去る。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/ナイトバザール」からビョルンさんが去りました。