2022/04/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/武器屋」に真白さんが現れました。
真白 >  
商店街の一角、古今東西様々な武器が並ぶ店。
その軒先で、じいと武器を見ている白い少女。
見ているのは見栄え良く飾られた立派な武器――ではない。
軒先の箱、統一感なく雑多に放り込まれているそれである。
斧だったり槍だったり剣だったり鈍器だったり。
どれもあまり造りがよくなかったり錆びていたり、所謂訳アリ品だ。
その中に、妙に長い鞘に納まっている湾曲した曲刀。
長さは自身の身長ぐらいか。
鞘も柄も木材をそのまま削り出したような感じで、鍔も装飾も何もついていない。
それを、しゃがみこんでじーっと見ている。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/武器屋」にハシュレイドさんが現れました。
ハシュレイド > 先日の仕入れついでの狩猟依頼で、猪を捌いている時にダメになったダガーの代わりを求めて訪れた武器屋。
店に入ろうとして、ふと自分と同じ年頃の少女が店先で、何かをじっと見ている事に気が付いて。
何を見ているんだろうと、そんな好奇心から隣に立って、少女が見ているらしき曲刀を見つめる。
特徴などもなく、訳アリ品の場所にあるその曲刀に、首を傾げ、思わず。

「なぁ、この曲刀って、なにかあるのか?」

同年代故か、素の言葉で、問いかけながら、少女と視線を合わせるられる高さにしゃがみ込む。

真白 >  
声がした方を向く。
自分と同じくらいの年齢の男の子。

「しらない」

視線を刀に戻す。
見た感じ特に問題がある様に思えない。
刀身も綺麗だし、欠けも錆も見受けられない。
見た感じ切れ味になにか問題がある様にも見えないし。
鞘に納めた時にガタつきがあるふうでもない。

「妖刀とか?」

持ち主が悉く死ぬとか、そう言う謂れがあるのだろうか。

ハシュレイド > 少女の端的な言葉に、余計に疑問が募る。

「知らないで、じっと見てたのか?」

武器はあまり詳しくはないのだが、武器をメインに戦う冒険者にも憧れがあるので。
店で武器などをよく見てはいる。
とりあえず、目の前にある曲刀は、錆びて居たりしていなさそうで。
なぜ訳ありにあるのかわからず、更に続く少女の言葉に。

「ぇ、こんなところに妖刀とかあるのか?」

驚いて、少女の顔と、曲刀を何度か視線が行き来して。

「でも、そんなの何処から仕入れたんだって話にならないか?」

真白 >  
「気になって」

特に問題なさそうなのに投げ売りコーナーにあったから気になった。
錆びたり欠けたり折れたりしているならわかるが、まっさらで綺麗な状態なのだ。
何か問題でもあるのかと思ったのだ。

「使ってた人が死んだとか」

そこまでではなくとも、前の所有者がそう言っていたとか聞いたのかもしれない。
もしくはここで何度も売られていたのかもしれない。

「それに、軽い」

長さの割に軽い。
と言うか明らかに軽すぎる。
力のない自分でも軽々片手で触れるほどの軽さだ。

ハシュレイド > 「ふぅん、そうなのか」

確かに投げ売りコーナーにある割には綺麗に見えるし。
問題もなさそうに見える。

「ぇ、それはそれで縁起が悪いって避けられそうだな」

とはいえ、遺跡などで冒険者が死んでいてその装備などを持ち帰りうる人間もいると聞いたこともある。
実際、遺跡などで見つけたアイテムなどは依頼での回収などでなければ、発見者の物になるのだ。

「そのサイズで、それだけ軽いのは、凄いかもな…とはいえ、技術が無いからあれだけど。
君はそれあつかえるのか?」

少女が軽々と持つのをいて、軽そうなのを実感して。
自分では使う技術がないと、少し苦笑し、少女には使えるのかと尋ねる。

真白 >  
「ん……多分」

刀を持って立ち上がる。
通行の邪魔にならないところに移動し、抜いてみる。
長い。
普通に抜いたら抜けない。
柄を持っている手を刃の部分を掴まないように刀身へとずらし、鞘から抜いて何度か振ってみる。
ヒュンヒュン、と振るたびに音が鳴る。
バランスもいいし、ぶれにくい。
柄の側から刀身を見ても歪んだりしていないし、良さそうだ。
抜くときと同じように刀身を挟んで鞘に納める

「良さそう」

ハシュレイド > 少女が手に持って、立ちあがると少し距離を取って見守るようにして。
長さのせいか、抜き辛そうにしたのを見て、あぁそうなるよなと納得し。

抜き放った曲刀を風を切る音を立てて、自在に振っているのをみて、凄いと素直に感心する。
自分では軽すぎて、調子に乗って振って自分を切りかねないと、そんな事を思い。
最後に納刀するまでを見つめて、思わず拍手を送っていた。

「すごいんだな君は。
それで、それ買うの?」

ふと、扱いの見事さに感心していたが、今の所それは少女の物ではないのだ、と思い出し。
いま、鞘から抜いて振っていたのにたいし、何も言われなかったのは、訳アリ品という部分もあってなのかな、と思い。
そうして、良いものなら買うのかな、と素直に疑問を口にする。

真白 >  
「なんか、出来た」

特に教育とか受けた覚えはないのに刃物の扱いには長けている。
種族的な特性だろうか。

「うん。軽いし、使いやすい」

鞘から抜くのが大変だけど、最悪鞘を投げ捨ててもいい。
刀を持って店の中へ。

「これください」

値段的には手持ちで充分買える。
店主に告げると、

『……。軽すぎるし長すぎるし使い辛いってんで売れなかったんだが、それでいいのか?』

なんて言葉が返ってきた。
投げ売りコーナーに入っていた理由がわかった。
その言葉に頷きを返し、金を払って戻ってくる。

ハシュレイド > 「何かって、習った事無かったのか?」

その言葉に、ある意味で羨ましいと思いつつ。
少女の体を見る、自分と変わらない様な体格で見事に曲刀を使いこなしている。

そうして、少女が曲刀を勝て戻ってくると。

「よかったな、使いやすい武器見つかって」

そういって微笑んで。

「んー、所でそういう武器買うって事は、冒険者かなにかなのか?」

ただ、目の前の少女の服装は、普通の女の子の恰好にしか見えないので其処を不思議に思って首を傾げて尋ねる。

真白 >  
「うん」

人を殺す術には長けているし、脚には自身がある。
けれど戦う方法とか武術的なモノを習ったことはない。
きっと彼と戦闘訓練とかしても勝てないだろう。

「んん。違う。知り合いの店で働いてる」

冒険者、ではない。
どちらかと言えば暗殺者か。
最近はそれよりもむしろ飯屋の看板娘と言った方がいいかもしれない。

「通りがかって、欲しかったから」

買って特になにに使うという訳でもないが、武器の一つくらいは持っておいた方がいいかな、と思っただけだ。
こんな街だし、尚更。

ハシュレイド > 「それであれだけ使えるのか、凄いなぁ」

少女の動きを見て、ああいう動きもできればなと思ってはおり。
無口な少女の顔を見て、凄いと微笑み。

「あぁ、そうなんだ…どこのお店だろ?
あ、ちなみに俺は冒険者と、一応屋台とかやってる」

もしかしたら、知っている店だろうかと思い。
でも始めて見た相手だしな、と思い直して。

「なるほど…ん、もしかして武器とかって詳しい?」

通りがかって、訳アリ品のなかからそういう武器を見つけたのなら、もしかしてと。
武器に詳しいなら、買いに来たダガーなどについて、相談に乗ってほしいんだけど、と訪ねてみる。

真白 >  
「ん、平民地区の――」

場所と名前を告げる。
夜は酒場をやっているところ。
自分が働いているのは年末ぐらいからか。

「屋台。料理、出来るの?」

最近料理を覚えようとしているので、彼が料理出来るというならちょっと話を聞いてみたい。

「ん。多少は。私で良いなら」

こちらは多少勉強している。
料理でも刃物は使うし、刃物を色々見ては来たので、知ってはいる、程度だが。

ハシュレイド > 「なるほど、そんなところにあるんだ」

場所と名前を聞いて、頭の中でメモをして。
酒場もしているんだ、頷いて。

「ん、うん、出来るよ…一応は、大人数への料理もできる。
まぁ、いまは軽食の屋台程度だけど、もしかして、習いたいとかあるのかな?」

態々聞いてくる所を見ると、興味がああるのかな、と思いながら。

「良かったら、料理教えようか?
あ、そうしたらダガーと、そろそろ小剣とかも買おうかと思うんだけど、見て貰えないかな」

料理について提案しながら。
よかったら、少し新しい武器を見るのを手伝ってほしいと。

真白 >  
「ふうん」

自分と変わらない年に見えるのに。
料理が出来れば自分も厨房の仕事を手伝えるのに、と思う。

「教えてくれるの?」

家の人に言えば教えてくれるのだろうが、家も寝床も食事も用意して貰っておいてその上料理まで、と言うのは気が引ける。
店で聞くのも、仕事で疲れた後に教わるのも、と思っていたので、その申し出はありがたい。

「ありがとう、嬉しい。剣、どんなのが欲しいの?」

ダガーが並んでいるのは彼の前、自分と反対側だ。
彼に近付き、彼の前から覗き込む様に並んでいるそれらを見る。

ハシュレイド > 「あぁ、教えること自体は問題ないよ。
どこかで合うか、店に来てもらうかすれば、だけど」

こちらとしては、それほど面倒な話ではない。
自分で作る時に、色々教える事は可能だろうし、仮に少女に感じている感覚が確かなら。
自分のヒミツの場所を教えるのもいいかもしれない。

「うん、とりあえず、猪とかの止めとかで使う事が多いから、ある程度切れ味が良い方が良いな。
あとは、解体に使うナイフもそろそろへたってきたから、そっちも探したい」

猪自体は罠や、召喚獣による誘導などで動きを止め、止めを刺すのが基本なので。
基本は、首や足の付け根など、太い血管を切る事が多いので、切れ味がないと何度も着る事になるので、切れ味は欲しい。

真白 >  
「ん、こっちから行く」

教えてもらうのに来てもらうのは忍びない。
彼が指定したところにいって教わるのは何の不都合もない、と。

「とどめと解体」

兎や狐などの小動物ならともかく、猪ともなるとそれなりに頑丈な方がいいだろう。
切れ味は研ぎでどうにでもなるので、硬くて丈夫な素材のものがよさそうだ。
解体の方もやはり大型動物ならそれなりに大きい刃物がいいだろう。

「それならダガーより大型ナイフの方がいいと思う。片刃の」

ダガーよりももう少し大きくて分厚い、大きめのナイフを指す。
両刃よりも片刃の方が、骨を落とすときに両手を掛けられるから良いのではないか、と。
大きめとは言えサイズは色々あるので、合うサイズのものはあるだろう。

ハシュレイド > 「うん、大体は平民地区と貧民地区間で…手当たりだから」

普段屋台を出している場所を簡単に説明する。
毎日ではないが、大体は決まっているのでその曜日を教えて。

「うん…んー、そうなのか。
いままではもってきてたダガー使ってたから」

大型ナイフが良いと言われ、そうなんだと素直に納得して頷くと。ナイフの方へ視線を送って、少し移動する。
まず、自分で持ちやすそうなサイズを視線で追って。

「片刃で、大きいの…で良さそうなのか」

手に合いそうなサイズの中で、何本か手に持ってみて、握りを確認する。
その中の一本をみせて、どうかな、と少女に確認を頼む。

「とりあえず、持ちやすいの選んだけど」

真白 >  
「ん、じゃあ空いてる日、行く」

店の方は毎日行っているが、予定があれば休みをくれるらしい。
今度相談してみよう。

「ダガーは人の首斬るのとか、鎧の隙間を通すのには使いやすいけど、野生動物は毛皮が厚いから」

基本的には対人用のナイフだ。
物騒なことを言いながら、彼に付いて移動。

「ん、ちょっと貸して」

持ってみる。
重さもそれなり、素材も鋼でよく切れそうだ。

「もう少し重くてもいいかもしれないけど、良いと思う」

解体用なら振り回すものではないし、多少重い方が重量で切る時に楽だろう。
とは言えこれでも十分な重さはあると思うし、重すぎても疲れるから結局は好みの話になってくる。

ハシュレイド > 「ん了解、待ってるよ」

少女の言葉にうなずくと、微笑を浮かべ。

「そうなんだ、あんまり気にした事なかった。
たしかに、何度か切り直したりしてたなぁ」

説明されて初めて知る事も多く。
武器に関しては何処かもって安心する部分もあって。

「ほい…ん、んー、それじゃもう少し重いのにしておこうかな。
すこし、力もつけたいし、ある程度重いので良いと思う」

少女と自分と恐らく似たり寄ったりの筋力かな、と見立て。
もっと力付けないとと内心思いながら。

「それじゃ買ってくるよ」

そういって、今度は少年が店員に支払いをして。
普通の商品なので特に何か言われることもなく、ただ大きさに注意だけはされた様子で戻ってくる。

「ありがとうな…あ、りぃおりとか教えるのに名乗って無かったな、俺はハシュレイドって言うんだ。
冒険者兼屋台店主で他色々してる」

そういって、名乗って、手を差し出す。

真白 >  
彼が戻ってくるまで、なんとなしにナイフ等を眺めたり、買った刀を眺めてみたり。
戻ってくれば、彼の方に向き直る。

「ん。私、真白」

差し出された彼の手。
ぱちくりと瞬きをして、彼の顔を彼の手を見比べる。
差し出された手を両手で取って、不思議そうな顔で手のひらを眺めだす。

握手と言うものを知らなかった。