2022/04/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 路地裏の地下酒場」からラッツィオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > 平民地区と貧民地区の境にある大きな廃墟。明るい時間であろうと陰鬱とした雰囲気が漂っているうえに、最近では魔物が住みついたとか幽霊が出るとかで、近寄る人もますますすくなくなってきている。
そんな場所に朝早くからやってきた理由は、近所の子どもに泣きつかれたからだった。話を聞けば、このあたりで遊んでいて、大事なボールをうっかり廃墟の敷地内に投げ入れてしまったらしい。
大人に話したら怒られるに違いないから歳が近い自分が回収を頼まれたのだけれど、さすがに荷が重いと思っているところ。
本当におかしなものが住みついていたら、非力な身では太刀打ちできそうにもないし、そんな事態にみまわれてもおかしくないだけの異様な空気が漂っているようにも思えて。
「……やっぱり」
冒険者ギルドあたりに依頼を出した方がいいんじゃないかと思える。
こんな街中の仕事なら、依頼料もさほどかからないだろうし、下手に自分一人で乗りこんで怪我をするより、よっぽどいいだろう。
とはいえ、そもそも頼まれたのが自分なのだから、と変なところで律義に悩んでもいて。
■ミンティ > 背伸びをして敷地の中を覗いてみても、草が伸び放題になっていて見通しが悪い。
噂話が真実でなくても、自分一人、あんなところに踏みこんで探し物ができるとも思えず、悩んだ末に小さく溜息を吐いた。
「…手伝ってくれる人を探そう…」
冒険者に依頼するまではいかなくても、頼れそうな知人に声をかけてみるくらい、した方がいいだろう。下見の末にそう判断すると、踵を返し、平民地区へと戻っていって…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/古書店」にシシィさんが現れました。
■シシィ > 午前中に今日の分の仕事の予定を終わらせた。
午後の自由な時間を利用して、少し路地の奥まった場所にある古本を商う店へと訪れている。知る人ぞ知る、というわけでもないし、ごくありふれた……そして雑多な在庫であふれている狭い店舗だが、そのほうが落ち着くのはきっと地震の性分でもあるのだろう。
別に新品書籍でも構わないのだが───手ごろな値段に落ち着いてくれる古本の方が己にはやはり手が出しやすい。ものによっては、修正前の版が手に入ることも考えると、自身の職分の勉強にもなるものだし。
「───お邪魔しますね、少し中を拝見しても……?」
林立する書架、狭い通路は人ひとりが通れるかどうか。平積みにされている書籍が通路を半分以上占有していることも考えると、それすら危うい場所もいくつかある。
書籍のために、照明も、採光もほぼない中。店奥で店番をしていると思しき人物へと声をかけ、歩を進めていった。
特にこれ、という分野の書籍を探しているわけでもない。それ故に書架に詰め込まれた背表紙を眺める目線はゆっくりとしたもので。
柔らかく広がる自身の装束の裳裾を、片手で制するようにさばきながら、奥へと進んでいくのだった。
■シシィ > 書籍の分類は───多種多様、あるいは雑多、というしかないだろう。
古書店の主の趣味か、あるいは、無作為に集めているのか。いつぞやはやった貴族の詩集や、風刺書籍も見受けられるかと思えば、史書や、風俗史、魔術書なども雑然とした中に収められている。
───もちろん手に入れることの難しいものはそれなりの値札が下がっているのだが。
「…………」
最初はただ、書店の傾向を確かめる様に、狭い通路の中を歩んでいたものだが、次いでは己の興味の向くものを探すように背表紙に指を走らせる。
ほかに客の姿もないおかげか、狭い店内ながら自由に歩くことができて、少し気を緩めることもでき。
自然と宝探しめいた気持ちを抱いて、革表紙の凹凸を触れるか触れないかの距離でなぞり、確かめる。
■シシィ > ───ややあって、そのうちの一冊に指を留めると、しばし思案ののちに引き抜いた。
古ぼけた革張りの──博物誌。
中身を見やって、値札を確認すると一つ頷き、店の奥の店主へと声をかけ……数語のやり取りの末に、一冊の書を手に女は店を後にすることになった───。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/古書店」からシシィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 甘味処『ズュース』」にトワさんが現れました。
■トワ > 店内での食事も、持ち帰りもできる甘味処『ズュース』。
王国風の菓子の他、東方風の菓子も売っており、どちらも基本的には店主が作っていて、其処迄大量に置かれている訳ではない。
久しぶりに店をあけ、店だけで食べれる甘味等を用意しながら客を待ちつつ、店内の椅子に座っている東方風の顔立ちの店主。
店の前の黒板には、【本日の店内限定 『善哉』(ぜんざい、甘く似た小豆の菓子)】と名前は東方の言葉、その後ろに王国の言葉で簡素な説明が書かれている。
椅子に座った店主は、東方風の服を着こみ、今はだれもいないので何かの紙を見ながら、その紙に何かをかき込んでいる。
「うーん、さて…どの程度まで教えるべきか、あんまり細かい所まで教えると、本人の工夫する余地無くすしな」
どうやら、学院での指導についての事を、なにやら書いて悩んでいる様子。
■トワ > そうしていると、店が開いている事に気づいた客が何人か訪れる。
富裕地区の屋敷に仕えるメイドだったり、平民地区のある商家の丁稚だったり。
ここら辺では珍しい東方風の菓子を買い込んで、その日訪れた客へ出すような客層の人々。
ある程度そういった人が買い物を済ませると、また少し時間が空き。
今度は、厨房へ入ると用意していた、次の東方風菓子を作り始める。
「んー…蒸してる時間で、何か他のも考えるかな」
湯気の出る蒸籠に並んでいる饅頭とみながら、厨房内を調べて。
すこし残っていた寒天を見つけると、それを湯に溶かし、ミルクを混ぜて、砂糖で甘みをつけ。
その中に、イチゴやオレンジを入れて、端にある小さな冷蔵用の魔道具の中へしまい込む。
■トワ > 暫くして、冷えた寒天を取り出すと、一口サイズの花形になるように切って、乾かない様に水の入った桶に入れていく。
蒸し終わった饅頭は、蒸籠事店先の湯を張った鍋の上に置いて、保温しつつ。
そんな作業の間にも、何度かくる客を捌きながら、いくつかの作業などを続け。
そのまま時間もたって、準備した菓子がほぼなくなっていく。
「残りはいつも通り、孤児院の方に持っていく感じかな」
まだ残っている菓子類を纏めながら、そんな事を呟いて。
店を締める準備を整えて、店を締めるとその場を後にする。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 甘味処『ズュース』」からトワさんが去りました。