2022/04/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/娼館通り」にサマベルさんが現れました。
サマベル > (平民地区の娼館通り。
良く使わせて貰っている娼館の前で立ってにこにこと笑みを浮かべ
て、通りを歩く男女に愛想を振りまく。
今日は普通に仕事の為に来ていて、昼間から娼婦を買う好きものが
いればいいのだけど、とのんびり通りを眺める)

「……なんていうか、昼間から客を取ろうとしてる私も私だけど
昼間から娼館通りを歩いてる人も人よね。
娼婦を買いに来たんじゃなくて、仕事で歩いてる人の方が多いん
じゃないかしら」

(娼館と言っても娼婦を売ってその後片付けや準備、色々な薬と
必要なものは意外と多岐にわたるので、そういうものを手配する
人間も必要。
たまにはそういう人を慰労を兼ねて相手をするのもいいかしらと
なんとなく考えていたりする)

サマベル > (通りを歩いている男性から声をかけられ
一言二言会話をしてから条件が成立し、娼館へと入っていった)

ご案内:「王都マグメール 平民地区/娼館通り」からサマベルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にクィンスさんが現れました。
クィンス > 小雨が降っている中、クィンスは屋根の下で一休みしていた。
雨が降るという予測は前日からしていたものの、やはりこういう日でも外のほうがいい。
部屋の中で過ごしていると、どうにも気がめいってしまいそうになるのだ。

「はぁ~~~……。」

しかし、こんなどんよりした空気の中にいては、どのみち気は滅入る。
何か面白いことでも起こらないだろうか、そんなことをクィンスは考えた。

「あかんわ、こんな考え・・・主さんと一緒やない…。
うち、どんだけ主さん気に入ってんねやろ……?」

恩がないと言えばうそになるし、むしろ恩しかない存在。
そんな存在と似たような性格になってしまっているのは、嬉しいやら複雑やら。
困り顔で、頬杖を突きながら屋根の下のテラスでお茶をたしなみつつ、
通路を行きかう人たちに、目をやっていた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にナータさんが現れました。
ナータ > 「ふぃ~~……濡れちゃったぁ……」

小雨の降る中、路地を走っていた少女。
世間一般は休んでいるこの日も、少女には仕事があった。
手紙や小さな荷物の配送、それを生業にして
安い賃金で働く日々。

この日も数件の配達を続け
最後の一軒だから、と濡れるのも構わず街中を走り回り。
ようやく最後の配達を終えて気づけば自分は濡れ鼠。
慌てて軒先で雨宿り――――もう手遅れなのかもしれないけれど。

クィンス > 屋根のあるところで休んでいたクィンスは、濡れるという概念はなかった。
ただ、その雨を見ているだけのはずだったけれども、遠くから聞こえる水音。
その音に耳を傾け、誰かが来るだろうか、と予測した。

「………あらまあ」

どこか、間の抜けた声を出してしまう。
すっかりと濡れてしまっている女の子に視線を向け、クィンスは苦笑した。
大変そうだ、などと言う言葉すら出てきそうなほどに。

「大変やねぇ、そんなに強い雨やったん?
うち、ここにずーっとおるから、濡れてないんよね。」

着替え、などと言うものは残念ながら持っていなかった。
しかし、このテラスは宿屋になっていて、その二回の客間で、自分は過ごしている。
女の子にそう、微笑みながら話しかけるのだった。

ナータ > 周囲を気にする余裕もなく、とりあえず、とこの場まで走ってきた少女。
その建物が何なのかもわかっていなかった。

「ふ……ふえ?あ、えと、こんに、ちは……?」

前髪から滴り落ちる雨を手の甲で拭い払い落とし。
とり合えず羽織っているコートを脱ぎバサバサと水気を散らそうとしてる頃、呼びかけられる声に。

「あ、えと……その、そんなに強くは、ないですけど……
結構走ったり、してたから……」

まさか人前とは思わず、はしたないことをしていた、と自覚があるのか。
ポリポリと頬を搔きながらその言葉にこたえて。

クィンス > 頬杖をついたままのクィンスは、にこりと笑う。
そこまで強い雨ではない、にしろ走り回っていたという。
たしかにそれならば、それだけ濡れていてもおかしくはないだろうか。

クィンスはゆっくりと立ち上がる。
濡れているその子のほうへと歩み寄り、たまたまそこに掛けてあったタオルを差し出す。
おそらく宿のマスターが置いていたのだろう。

「これ、使いよし。
あんまりここで水気、そんなふうにされたらうちまで濡れてまうから。」

と、いう言葉は少し苦笑気味に。

「後、体が冷えたら風邪ひいまうやろ?
よかったらうちの部屋においで、ちょっとだけやったらあったまってったらええわ。」

ナータ > 「あ、ありがとう……ございます」

相手は……相手の女性は柔らかく笑むと
乾いたタオルを差し出して。
この街に於いて他人に気を配ったり、などはあまりない。
ましてや物を差し出せば、盗まれてしまうことも多かったから。
それでも与えられるさりげない優しさに甘え
タオルを受け取ると濡れている全身をぬぐい始めて。

「あ、え?あっ……す、すみませんっ……あ、えっと、でも……あ、その、タオル、お返しします、ね……?」

周囲に誰もいないと水気を飛ばしていたことを改めて自覚し
恐縮し小さくなって。

部屋に招かれると、一瞬躊躇ったけれど。
どちらにしろタオルを―――すっかり水分を吸って重くなった―――返さねば、と。

少女は宿の玄関口へと進んでいった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からクィンスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からナータさんが去りました。