2022/01/02 のログ
■ノルウェン > 「………。」
テーブルに並ぶ、温かい食事を一瞥。
……一瞬、くぅと小さく腹が鳴った様な気がしたが、
少女は素知らぬ顔で黙々と盃を傾けるのみ。
「………。
酔うために、飲んでおりますので。」
そう応えると、くいっと一口。
顔色一つ変える様子は無く、酒の強さには相当自身がありそうだ。
しばらくすると、バランガにも同じ酒が運ばれてくるだろう。
北国で好んで飲まれる蒸留酒。
弱い者では、ロックではかなりキツいやつだ。
■バランガ > ざぐッ、とフォークでソーセージを突き刺してそれを口に運ぶ。
口の中でぱきッ、と音がして折れるような感じがするくらいにきちんと焼き目のついた肉は程々に肉汁が口の中を満たす。
そこに芋と放り込むと芋の甘みと肉の肉汁の旨味が絡んで―――――――
「………美味ェ。……おい、食え食え、冷えちまうと勿体ねェ、手伝ってくれや」
小さくお腹が鳴ったような気配もあったが気づいた様子もなく、次はグラタンに再び手をつけているため、「手伝え」というのは本心とも言えて。
「新年早々豪気だねェ……ま、そんな夜もあるかい。おい、お姉さん、もっかい乾杯だ」
同じ酒のロック、それが運ばれてくるとそれを手に取ってもう一度掲げる。それからくいっ、と一口。
「……っかァ!こりゃ……おォ、キくな…!あー、北方に行商に行った時飲んだ酒に似てるが……おォ、久しぶりに…胃の底から熱くなる感じだなこらァ」
酒に弱いわけではないが、それでも中々の酒精。一口飲んでは芋を、一口飲んでは肉を口に放り込んで。
「酒だけじゃ、辛ェわ…お姉さん北方から来たのかい?強いみてェだがよォ」
■ノルウェン > 「結構でございます。」
食え、と勧められれば、
ほんの少しだけ恨めしそうな視線をソーセージに送った気もするが、
頑なに断るのであった。
「………。」
乾杯、と言われればさっきよりもさらに微かな動きで応じる。
そして、ぐいっと全て飲み干し。
「すみません、もう1杯。」
けろりとした顔で、同じ酒を店員に頼む。
「分かりません。
恐らく、北国の血だとは思います。」
早々とやってきた御代わりを受け取り、もう一口飲みつつ答える。
「物心がつく頃には、既に主の家におりましたので。
戦災孤児であった私を、たまたま主が引き取ったそうです。」
グラスをじっと見つめながら、ぽつぽつと語り始める。
メイド姿なので当然だが、何処かの屋敷に仕えているのだろう。
■バランガ > 「頑なだなァ…ま、食いたくなったら手を出してくれて構わんからよ」
からからと笑うのは頑なな姿に何等かの思想や信条があるんだろうか、と思ったから軽く流す事にしたという所。
少しだけ恨めしそうな顔から食べれないわけじゃァなさそうだがと思い。
「ほォ…んじゃァ郷里の酒ってことにしとくのが良いか。…ふゥん、そら…えぇご主人さまやな、中々、見らん立派な御仁やないかい」
戦災孤児を引き取って、相応に育て上げる。中々出来ることじゃァないわい、と。
同時にそんな屋敷に仕えていながら新年早々の夜にこんな酒場で呑んでいるのだから何かしらあったのだろうというのも想像がつく。
「そんじゃあ、メイドとして一通りのことは出来ると。…今のその主さんに仕えてる…ってわけじゃァなさそうだがよ。…おう、今の酒、もう一杯頼むわ」
肉と芋をチェイサー代わりに飲み乾した酒をもう一杯。先にお代わりを頼んだ女を煽るように同じく二杯目をちびりと口に含む。身に着けた宝石の魔術には解毒―――過ぎたアルコールの分解―――も出来る、上手いこと酔い潰せたら面白いンやがな、とそんなことを思いながら二杯目を飲むペースは先程より早くして。
■ノルウェン > 「……良き主でした。
今はもう亡くなりましたが。」
バランガが察する通り、既に主人は故人であると。
ならばもうメイド服を着こむ必要も無いはずだが。
「メイドの作法は一通り習いました。
……メイドの作法に限らす、色々と……
いずれ一人でも生きていける様にと。」
おかげで身に付けた剣技や魔法は、確かに生きる糧として役に立っている。
「………。
あまり……急いで飲むと、お身体に障りますよ……。」
意外と早いペースで飲み干すバランガに、素っ気なく注意を。
「……つられた私を潰そうなどとは……
……まさか思ってはいらっしゃらないでしょうが……。」
続けて、素っ気なく忠告を。
……やたらと勘が鋭いというか、守りが堅いというか。
■バランガ > 「成る程なァ…それで暇を貰っちまったってことかい。…いや、それにしてもメイド服を着てるってこたァ次の仕事が決まったってこと…でもなさそうやな」
新しい屋敷が決まってるならこんな時間にここに居ないだろう、新しい仕事先を探すためにメイド服を着てるんかねぇと。
「本当に立派な主さんだな。…ま、お姉さんくれぇの年の娘が放りだされて生きていけるってェんだからなあ。」
そんな立派な人が王都に居たんなら一度は会ってみたかったねェ、なんて言いながらまた一口。そして合間にソーセージを食う。
「……おう、お姉さん、そういうのは口に出さないのがマナーってもんだ、それになァ、俺みたいなおっさんが若い女より飲むのが遅ェってのァ…ちと具合が悪ィのさ。なに、俺が潰れたらここの主がどうにかしてくれるからよ安心してくれ。…なァ、おっちゃん!」
この酒場の主とは昔からの顔見知り、最悪端の方に転がしておいてくれ、なんて笑って。勘が鋭く、守りが硬い相手だとは理解しながらも、ペースは変えずに酒をあおる。
解毒すると言っても酒精は溜まり、良い感じに温かくなってきたな、なんて顔を赤くしながら。もう一杯貰おうかね、と声をかけた。
■ノルウェン > 「今も、私はメイドです。
決まった主を持たぬ、フリーのメイドですが。」
そう言う事らしい。
急に人手が足りなくなった屋敷なんかに、短期間で貸し出される類のものだ。
「失礼致しました。」
実際どんな考えがあったかは分からないが、
こちらが失礼を言ったのは事実だ。
深く頭を下げて謝罪する。
そして、残りの酒を飲み干し……
「この辺りで私は。
……酒の相手にはつまらなかったでしょう。申し訳ありません。」
もう一度、頭を下げると席を立つ。
少々胡散臭い相手とは言え、自分の愛想の無さは自覚しているし、自分でも呆れる事はある。
故に、掠れるような申し訳ないという言葉には、
今日一番感情が籠っていたようにも聞こえるだろう。
そして少女は会計を手早く済ませ、
冷え込む夜の街へと消えて行ったのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からノルウェンさんが去りました。
■バランガ > 「おう、気を付けて帰りなさんな。夜ァ大分冷えるだろうからよ」
目の前の女の素性は何となく理解して、そのうち縁がありゃァ会う事もあるだろうとそんな風に。
「愛想がないとは言うが、それが愛嬌の一種じゃろうになァ…ま、つまらんってこたァなかったぜ」
見送ってから残る酒と食い物を腹に納めれば、良い感じに身体も温まる。
年初めの喧騒はまだ続きそうで、会計を済ませれば王都の賑わいの中へと身を投じていくのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からバランガさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/歓楽街/娼館」にイリー&コリーさんが現れました。
■イリー&コリー > 「なかなかお客さんが来ないね、なんでかなイリーちゃん」
「お客さんが来ても指名してくれないよね、コリーちゃん」
(平民地区の歓楽街にある娼館。
双子の娼婦である二人は退屈そうに向かい合って椅子に腰かけて脚をぷらぷらとさせている。
新年ということでお客さんの入りがいいはずのこの時期にも関わらず、双子を買ってくれる相手がなかなかいないからである。
双子だからと言って二倍の値段ではなく、二人で一人分という娼館からするとコストのかかる娼婦で、常に娼館の主からは苦々しい目で見られているのにも関わらず、双子はわれ関せずとお気楽な態度でいる)
ご案内:「王都マグメール 平民地区/歓楽街/娼館」にアリエッタさんが現れました。
■アリエッタ > 新年の歓楽街。
新年早々抑えるものも抑えられない者たちでごった返している中どこかかわいい子はいないかと周りをきょろきょろ、適当な娼館に入ると。
「あ!」
キョロキョロとしている間に以前出会ったかわいい子、それもとびっきり好みの2人を見つけて目を輝かせる。
さっそく2人に駆け寄って抱きしめて。
「イリーちゃんコリーちゃん!こんな所で働いてたんだ!会えて嬉しい!」
2人の肌の感触を確かめるように触り、店主にこの2人を指名することを伝える。
新年と言うことで2倍の値段を払い気前のいい貴族であることをアピールして。
「えへへ、じゃあ2人ともいいかな?」
■イリー&コリー > 「あ、アリエッタちゃん、こんばんは!私も会えて嬉しいよ!」
「アリエッタちゃん、こんばんは!あえて私も嬉しいよ!」
(娼館のドアが開いて、こちらへと抱きついてくる以前に自分達を買ってくれた相手へとこちらからも二人で抱きついていって。
二人を指名する、と言えば娼館の主はどうぞ、と頷いて2倍の価格を払って貰えればいい部屋を用意しましょうね、と広くて色々な道具の置いてある部屋の鍵を渡していく)
「もちろん、大丈夫だよ?」
「指名して貰えて嬉しいよ」
(いいかな、と言われれば二人とも嬉しそうに頷いて、館の主から鍵を受け取り、二人で左右から彼女と腕を組んで二階の部屋へと向かい歩いていく)
■イリー&コリー > <場所を移動致します>
ご案内:「王都マグメール 平民地区/歓楽街/娼館」からアリエッタさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/歓楽街/娼館」からイリー&コリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/どこかの酒場」にリンさんが現れました。
■リン > ぶかぶかのローブを纏った小さなこどものような少年が、
カウンター席でぶらぶらと、床に届かない足を揺らしている。
傍には大きな楽器のケースが置かれている。
やや浮いた客だが、さまざまな種族の集まるこの地だからか
つまみ出されることはない。
「退屈だなあ。誰か脇の甘い人が来ないかな~っ」
ちびちびと酒を飲みながら、リンは周囲の様子を伺う。
性別問わず美人やかわいい子が近くに来ないかなぁ、と思っているのだ。
呪いの影響で油断を誘える見た目になっているので、それを利用してセクハラをしようというのだ……