2021/12/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にカーレルさんが現れました。
カーレル > 外壁沿いにある城壁と城壁の間に立つ主塔を出ると強い風で煽られた三角旗のなびく音が耳に届く
守備兵絡みの仕事を終えて、外に出ると寒さにぶるっと肩を揺らしては、
ポケットにしまい込んだ革手袋を再び身につけようとかじかむ指先を軽く擦り合わせる

「う…穴が空いちゃってる…」

朝、家を出たときには無かったはずの穴がポッカリと空いており、少々みすぼらしい
一日、守備兵たちに混じって主塔や城壁の中でちょっとした仕事をしていたが、
どこかのタイミングで穴が空いてしまったようである
出費が嵩む、と穴の空いた手袋をコートのポケットに突っ込み、換算としている城壁沿いから、
人の行き来の激しい通りにまで歩いてくると、こころなしか少し温かいような気がしないでもない
人通りを避けるようにして、小路へ続く角で足を止めれば、ごそごそと懐を探っては煙草を取り出し、
加えて手早く火を灯しふ、と煙を吐き出した。主塔や城壁内で一服していると、
守備兵たちにたかられるの判っていたから数刻ぶりの一服をしみじみと味わう

カーレル > やがて短くなった煙草を手放し火を消して
薄暗い小路の向こうから吹いてくる風に、寒っ、と小さく零して肩を震わせれば
近道なのか人通りを避けるようにして暗い路地の奥へ姿を消した

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からカーレルさんが去りました。