2021/12/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にラシュリーさんが現れました。
■ラシュリー > 冒険者ギルドに程近い酒場で、
今日も一人酒を飲む錬金術師の少女。
手にしたチラシには、冒険者向けの依頼。
「今日は魔法薬の納品とか丁度いいのは無いわね……。
……魔物の退治とか危なそうなヤツばっかりだなぁ……。」
ほど良く安全で実入りのある、適当な仕事は無いかと探している様子。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にグスタフさんが現れました。
■グスタフ > 「仕事探してるのか」
冒険者向けのチラシを覗いてる少女に声をかけてきたのは大柄の男。
酒場のマスターと知り合いなのか、先ほどまではマスターと話し込んでいた男だ。
「ここいいか」
返事を待たずに椅子を引っ張ってきて、一応座る前に確認をとる。
いいだろと言いたげに肩目を瞑ってウインクして見せる。
「いい仕事あるんだが……怪しい仕事でね。ちょっと話くらい聞いてみないか」
遠慮なく怪しいと言ってのけながら、勝手に切り出す。
■ラシュリー > 「え?
あ、うん、そうだけど……?」
急に声を掛けられ、少し驚いた表情でグスタフの顔を見る。
隣を良いか、と聞かれれば軽く頷く。
「怪しい仕事……
危険な仕事はお断りだよ……?」
初対面の男に、怪しい仕事の話を持ち込まれれば、
当然少女は訝し気な目つきに。
だが、とりあえず話だけでも聞いてみようと。
■グスタフ > 「危険じゃなきゃいいんだな」
にやりと笑った。騙す気はないよと両手を見せながら。
近い場所に椅子を置いて座ると注文していたのか飲み物二つ。
一つを彼女の前に、一つを自分のところに。
「とりあえず、お近づきに一杯」
カチンとグラスを合わせて。其の隙にグラスの間に謎の薬を置いた。
「あんた錬金術師なんだろ。薬も作れるかい?」
■ラシュリー > 「その感じ……だいぶ怪しい仕事だな……!
……でも話だけでも聞いてあげるわ。」
怪しく笑みを浮かべるグスタフに、さらに警戒の色を強める。
だが、運ばれてきたグラスはとりあえず受け取り、グラスを合わせた。
「ええ、腕は良いわ、それなりにね。
……なぁにその薬……?」
露骨に怪しいその薬を、目を細めてじろじろと見つめる。
■グスタフ > 「媚薬。ああ、安心しな。お前に試しに使ってみたいとかじゃないから」
ガハハと、笑う。そんなことしたら大変だからなどと続けて。
「欠陥品でね。媚薬の効果は抜群なんだが、使うと死んじまうんだ」
目の前の薬をコツコツと叩いて。
「こいつの毒を抜いて、媚薬を完成させてほしい。報酬はそうだな。銀貨一袋ってとこだ。提供できるのは、とりあえずとある都市名義で出ているこの薬物の成分表とサンプル。必要とあれば採取場所。機密事項は、もちろんある。」
何事か紙をぺらっと取り出しながら。すべては見せれないがと前置きして。
「これ以上は機密保持も含まれる、聞くかい?」
■ラシュリー > 「ああ、なんだ媚薬か……
……って、死ぬの!?」
それじゃ媚薬ではなく毒薬である。
「毒の中和、か。
滅茶苦茶怪しい依頼ね。
……だけど興味はあるわ。」
仕事内容はやはり怪しすぎるが、
純粋に薬の成分分析や、有毒成分の特定、その中和については、
錬金術師としての好奇心が刺激される。
「機密、ね……。
うーーん。
ま、それじゃ聞いてみようかしら?」
危ない仕事な様な気もする……
が、乗りかかった船、とばかりにその先を促す。
■グスタフ > 「ああ、飲んだ後で毒だけ中和出来たら……使えそうだな」
悪い顔で答える。あまり表情を隠す気はないらしい。
少女の答えに男は襟を正した。
「おっと、それじゃまず名前から明かそうか。俺はグスタフ」
他には見えないように騎士の勲章をちらつかせて。
神聖都市所属の。
「ちょっと遠いが、本格的な工房の使用許可も貰ってる。詳しい話はそこでしようか」
■ラシュリー > 「私はラシュリ―。
ま、よろしくね。」
「へぇ、工房……。」
他所様の、しかも本格的な工房。
見学するのにはいい機会かもしれない。
「ま、いいわ。
それじゃさっそく、行きましょう?」
くいっと酒を飲み干して、会計を済ませる。
荷物を持って、ひとまずグスタフと店を後にする。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からラシュリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > 目を覚ますと真夜中だった。ぼやけた目で時計を確認して、この時間なら寝直そうかと布団に潜りこんだけれど、そのままじっとしていても眠気がやってこない。
しばらくもぞもぞしたあと、仕方なく起きて温かいミルクを飲んだり、また眠たくなるのを待ってみて、完全に目が冴えてしまっているのを自覚した。
「……」
しばらくは家の中でうろうろしていたけれど、ふと、空気がひどく冷たくなっているのに気がついて、外に出てみた。この寒さなら雪でも降ってこないかと思って。
けれどあいにく空は晴れ渡っていて、冬は空気が澄んでいるからか、たくさんの星がすごく煌めいて見えた。
雪が降ってくるところは拝めなかったけれど、これはこれで素敵な景色といえるだろう。じっとしていると凍えそうな寒さだけれど、身体が冷えきる前にもうすこしだけ、と空を眺めながら、白い息を小さく吐き出して。
■ミンティ > 散歩に出るような時間じゃないし、外を歩き回るための服装でもないけれど、ぼーっと空を見上げているうちに、気がつけば、のろのろ歩きはじめていた。
どこに行こうかとか考えたわけでもなく、なにか目的があるわけでもない。けれど一度進みはじめた足は、同じペースでゆっくりと動き続けて。
今日は仕事もお休みの日だし、早い時間からどこかへ遊びに出かけたりするのもいいかもしれない、なんて考えてみる。とはいえ、出かけるにしても一度は着替えに戻ったりしないといけないんだけれど。
「……ねこ?」
そのまま商店街に並ぶお店数軒くらいの距離を歩いていて、ふと足を止めた。どこで猫が鳴いているような声がして、きょと、と目を丸くしたあと、周囲を見回す。
まだあたりは暗くて、はっきりとは確認しづらい状況。それで、もう一度耳を澄ましてみて、びくっと跳び上がりそうになった。
猫だと思ったのは、女の人の声だった。どの建物から聞こえてきたのかはわからないけれど、きっと情事の最中のものだろうと予想がついて。
とたんに頬を赤らめると、あわあわしながら、その場を離れるために歩きはじめて。
■ミンティ > すこしの距離を小走りで移動して、また足をとめた。大した運動をしたわけでもないのに、あわてていたせいもあって、小さく息切れしたみたいに肩が上下する。
どきどきして落ち着かない胸に手を当てながら、そっと深呼吸。冷たい空気が喉を通っていくと、すこし落ち着く気もしたけれど、粘膜が痛くなるような感覚もあって。
眉をしょげさせながら、はあ、と小さい溜息。そのあと、ふと考えた事に頬がじわじわ熱くなる。
「ぅー…」
人と猫と聞き間違えたくらいだから、声の元は通りの奥の方の建物からだろう。距離を考えてみると、結構なもの。あたりが静かだから、かもしれないけれど、こんなに音が通るものなのかと驚いた。
そして、自分の声もこれくらい筒抜けなのだろうかと思うと、今はなにも恥ずかしい事をしていないのに、急に居た堪れない気持ちになって。
赤い頬をおさえながら、小さな声で呻く。
■ミンティ > 呼吸と胸の高鳴りが落ち着くのを待ってから、ショールを身体に巻きなおす。ご近所の人たちは眠っているだろうけれど、万一にもこんな遅くに外をふらふら歩いているのを不審がられても困るし、別のトラブルがあっても困る。
朝食の時間まで、やっぱり読書でもして過ごそうと踵を返して歩きだそうとして、またあの声が聞こえたところを通らなければいけない事に気がついた。
ぅ、と声が詰まり、困り顔。だけれど、ずっと外にいたせいで身体も冷えてきていたから、あまり遠回りもしたくない。考えこんだ末に、とにかく早足で通り抜けてしまおうと決めて、ぱたぱたとお店に向かって一目散に…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > いつもよりずっと早く目が覚めてしまった日。ちょっとだけ散歩をしたり、家に戻ってゆっくりしている間に眠くなってくるかなと思っていたけれど、結局そのまま起きていた。
朝食を作ったり、簡単に家事をこなしたりしているうちに朝が来て。家にある本も大体読んでしまったものばかりだったから、すっかり暇になってしまった。
どうしようかと考えながら、とりあえず外に出てみる。いつもお店にひきこもりがちだから、せめて休みの日くらいは外出するようにと考えているのだけれど。
「どうしよ…」
特に目的もなく出てきたから、どこへ行くかも決まっていない。大通りをのろのろ歩きながら、図書館に新しい本を借りに行こうか、それとも服でも見に行こうかと、寒風に身を縮こまらせながら、ぼーっと考える。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にピングさんが現れました。
■ピング > これからどんどん、人の数が多くなるだろう時間帯の大通り。
外で朝食を腹に入れた後、さて自分の店に戻ろうかと大通りを歩いていると目に留まったのは見知ったお姿。
にんまり、と笑ってしまうのは色々な意味で仕方のない事だろう。
「やぁやぁミンティちゃん。おはようさん。どうしたんだい、随分のろのろ歩いてたみたいだが」
背後から、ぽん、と相手の肩を叩いてご挨拶。
一時はお仕事を手伝って貰った仲であるからか、随分と気安い調子で悪びれも無く。
そのまま、並ぶように隣に立つと、当たり前の様に手のひらが相手の臀部に伸びる仕草は戸惑いも無い。
他に道を歩く人たちからの視線は気にも留めずに、緩いペースで共に歩きながらお喋りをする気満々で。
■ミンティ > この王都には、遊ぶ場所だってたくさんある。それはわかっているけれど、だからといって、あちこち乗りこんでいけるような性格かというと、そうでもない。
なんとなく噂に聞いて楽しそうだなあと思うのが精々で、暇をしていても、自分が行く先なんて大体決まったところばかり。
「っ……わ」
どうしようかなあと考えるだけで答えが出せないままでいると、後ろから肩を叩かれた。
あいかわらず臆病な性格だから、ぴょんと跳ね上がるような震え方をして、小さく驚きの声をこぼす。
高鳴った胸の鼓動をおさえるように手を置きながら振りむいてみると、顔なじみの、商人の男性。あ、という顔をしたあと、あわてて、ぺこんと頭をさげる。
「…ご無沙汰、しています。ええと、今日は、どう過ごそうかな……って、考えていて。
…いえ、あの、歩くのが遅いのは、いつもの事……なんですけど…」
のろのろしているのは今に限った事じゃないけれど、なんとなく、挨拶のついでに、なにを考えていたかまで伝えて。
■ピング >
相変わらず、小動物めいた反応を見せる相手の様子に頬を緩め、からからと笑い声を零し。
エスコートを気取る様に腰と、尻の境目といった微妙極まるセクハラな位置に手が添えられているのはご愛敬というもので。
そのまま距離感近く相手と歩くペースを合わせてお喋りを。
「相変わらずの様で何よりだぁよ。うん?なんだなんだ、今日はお休みなのか。遊びの内容に思いを馳せているたぁ、若くて良いねぇ」
無論、相手がそういう意味で頭を悩ませていたなんてことは無いのだろうけれど。
揶揄い交じりの声と共、ある意味でマイペースな歩みの件に関してはからからと笑って、そいつは失礼、と悪びれも無く謝罪の台詞。
ふむ、と其処で何か思い付いたように声を零すと、ぽんぽんと腰を手のひらで叩いて進路変更を促した。
視線の先は、細く薄暗い路地裏めいた小道が一つ。
「やることが決まってねぇなら、どうだい。ちょいとうちの店に寄ってお茶でも飲んでいきなよ。
相変わらず暇でなぁ。序に、今日のやる事でも決めたら良いや」
名案、とばかりに提案をすると、自身の店に続く近道となる路地裏の方へと進路変更。
ある意味で曰くありなお店での出来事もある訳だが――相手が頷いてくれるかどうかは、はてさて。
■ミンティ > 腰に手を添えられると、自然と背中を反らしがちの姿勢になる。そこまで拒否感をいだいている相手ではないのだけれど、人前で、こんな風にエスコートをされるような状態になるのは、恥ずかしさの方が先だってしまって。
「……はい。でも、あんまり…、遊びに行くようなところも、知らなくて…」
結局一人だと通い慣れた場所くらいにしか行かなかっただろう。だから話し相手ができるだけでも、すこしだけましに思える。さすがに、休日にぼーっとしてばっかりいるのも、寂しい気がしたから。
謝罪には、ふるふると首を振りながら、しばらくそのまま歩いていると、不意に進路の変更を促されて、きょと、と目を丸くする。
「……ええ、と」
ほんのすこし、考えこむ。どうしようかと迷うような思い出があった、けれど。心を傷つけられるような酷い事をされたわけでもない。
悩んだ末に、こくんと頷きを返す。それから、男性の誘導にしたがって細い道へと姿を消して…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からピングさんが去りました。