2021/11/21 のログ
ボブ > (何かいい飲食場所はないかと街の通りを歩いてみせていた男の鼻の方に何とも食欲をそそる様な香りがし、
そちらの方へと歩みを進めていけば、看板もない普通の一軒家といった感じの建物の前で……)

「あれ?  普通の家の夕食の匂いに誘われちまったか……
匂いは間違いなかったんだけど、食堂じゃないんじゃ仕方ないな……」

(そう呟き、その建物の前から立ち去ろうとした男の目の前で建物の入り口が開き、
二人連れの男がでてきて、建物の中から『ありがとうございましたぁ~~』という声までも聞こえれば
立ち去りかけた身体の向きを強引に向き直らせていって)

「……って!? 今の声の張り方ってどう聞いても何らかの店の店員のやり方だよな。
これはダメ元で突進してみるしかないか……俺の鼻で感じた匂いは間違いないといってるし、
もし店じゃなかったとしても一時の恥をかくだけだからな……」

(自らの覚悟をしっかりと胸に刻みつけるように言葉にしていけば、
男は普通の一軒家と思われる建物の中へと脚を踏み入れて、通りから姿を消していった)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からボブさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にトーラスさんが現れました。
トーラス > 王都に幾つか存在する冒険者ギルドの支部の一つ。
とは言うものの、その実態は冒険者が客として集まる酒場兼宿屋であり、
申し訳ない程度に店内の掲示板に日銭を稼ぐための依頼文が貼られているに過ぎない。
それでも、1階の酒場では冒険者を始めとした荒くれ者や、彼らを相手に春を鬻ぐ娼婦、
その他にも飲食の為に訪れた一般客達にて相応の賑わいを見せていた。

その賑わいの中心、客達がそれぞれの卓にて同席の身内や仲間と思い思いの
時間や食事を愉しんでいる中で、独り、周囲の卓の客にちょっかいを掛ける中年男の影が一つ。
本来であれば、嫌われそうな行為であるが、誰も文句を言わず、また、店主も黙認する理由は至極単純で。

「いやぁ、運が良かった。干したマイコニドがシェンヤンの美食家に高値で売れてがっぽがっぽさ。
 おぉ、アンタ、グラスが空じゃないか? マスター、俺の奢りで同じのもう一杯。ほら、乾~杯~♪」

等と、傍迷惑ながらも、明快にて、周囲の客達に見境なくも奢りを振る舞う故。
奢られた方は多少困惑するも、ただで酒が飲めるとあって強く文句を口にする事もできず、
店主も彼のお陰で儲かる上に支払い許容額も抑えている為に、この行為を見て見ぬ振りをする始末。

トーラス > 賑やかな酒場の夜は未だ幕を引かず――――
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からトーラスさんが去りました。