2021/11/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 朝食の材料を切らしていたから、届け物をするついでに外で食事を済ませた帰り道。それまではこれといった問題もなく、お店を開ける時間にも間に合いそうだと、のんびり大通りを歩いていたけれど。
残す距離半分くらいのところで、不意の眩暈に襲われる。悪いものを食べた気持ち悪さとも違う、胸のあたりが落ち着かないような感覚に眉を寄せる。
商人として働くようになってからは改善してきていたけれど、昔からときどき、人酔いしてしまう癖があった。ひさしぶりに来てしまったかと考えると、賑やかな大通りを外れて、細い道を奥へと進む。

「……ふぅ」

静かな場所までやってくると、すこしだけ気が楽になったように思える。表通りは人が多くなってきたけれど、朝の早い時間だと、このあたりはまだ静まり返ったまま。
自分自身、こんな時間に、こんな場所を歩く事はめったにないから、独特の空気にしばらく浸るように、近くの壁に背中を凭れさせる。
楽にはなってきたものの、まだすこし残る違和感には、おかしいなと小首をかしげながら胸元をおさえて。

ミンティ > しばらく目を閉じて、朝の澄んだ空気を吸いこみ、ゆっくりと深呼吸。子どものころ、こうしていたら人酔いも早くよくなると教わっていたから、そのとおりに気持ちを落ち着けていく。
数分もすると、胸のあたりの気持ち悪さも抜けてきた。最近、夜は読書に時間を使っていて、つい寝不足になっていたから、知らないうちに体調が崩れていたのかもしれない。気をつけないと、と思いながら、ふたたび歩きはじめる。また酔ってしまわないように、今度は細道を歩いて、自分のお店へと戻っていって…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。