2021/11/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にルエラさんが現れました。
■ルエラ > 「はいはい、ではこれで契約終了って事で。
また縁がありましたら御贔屓に」
日の高い時間帯の冒険者ギルドの一角。
数人の冒険者の一団に預かっていた荷物を手渡し代わりに報酬を受け取れば笑顔で別れを告げる。
雇い主である冒険者も、縁があれば、という言葉と共に片手を上げる姿に手を振り離れ。
「報酬はそれなり、貯めている分とでしばらくは暮らせるけど…。
探して損はないしね」
半月程度なら仕事をせずとも暮らせる貯蓄はあるが受けれる時に受けておこうと足を向けるのは依頼板。
採取や討伐などの依頼が並ぶのは無視し、探すのはポーターとしての仕事。
色々な仕事は並ぶが目的の物は今の所は見られず、新たな依頼が張り出されるのを待ちながらギルド内を眺める。
■ルエラ > ギルド内を見回すといかにも冒険者と言う姿をした人々はいるが自分のような仕事をしているような姿は見えない。
もしかするとこの国ではそう言う仕事はあまりないのか、そう考えてしまうほどに。
「まさかね、でもそうなら少し困るかも」
それなりに依頼を熟す事も出来なくはないが出来ればやりたくない。
だからこそポーターを行っているのだが仕事がなければ困るのは自分という事で。
「仕方ないかもね」
もう少し様子を見て駄目そうなら簡単な採取でも受けるのも良いかもしれないと考え、それ系の依頼も探し始める。
■ルエラ > 「これでいいかな」
依頼を探しては目についた薬草採取の依頼を手にし。
これをもって受付に向かい受領すれば早速とギルドを後にする。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からルエラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にティアフェルさんが現れました。
■ティアフェル > ざわざわ
がやがや
繁華街の喧噪が程近く響く細い裏路地。
ぺた、と店舗の裏手となっている右手の壁に手をついて、ふらつき気味の足を止めた。
そして深いため息。
「………だめだ……身体が……」
我知らず零れる独語は疲労感が滲んで小さく掠れ、宵を照らす街燈の薄明かりにほんのりと浮かぶ顔色は蒼褪めていた。
支えるように手をついていた壁に、やがて肩を預けるように凭れながら俯き加減に額を抑え。
「魔法……使い過ぎか……」
指先が冷たい癖に額が熱を持っていた。
滅多にないことだが数日に亘って魔法を行使し過ぎると貧血のような症状と頭痛、発熱が起こることがある。
他の魔法使いはどうかは良く知らないが、時折そうなる体質であってそれは月の満ち欠けや生活リズムにも起因しているのかも知れない。
はっきりとはしないが、ともかくそれは回復魔法や薬の類ではどうにもならなくて、一度なってしまえばいつ回復するのかは自分にも読めない。
郊外を探索中の際ではなく街中、ででまだ良かったかも知れないが……こんな人気のない小路でとなると……、
「――ちょっと……やばい、かな……」
心無い者に出来心を抱かせそうではなったし暴漢の類には手頃な状態である自覚に、くずおれそうになる足を辛うじて肩に持たせた壁で支え。
はあ、はあ……と乱れた呼吸、額からは薄っすらと汗を滲ませ。