2021/11/02 のログ
ご案内:「ヴァルケス武器防具店」にハクラ・シラガネさんが現れました。
ハクラ・シラガネ > 面倒な連中に絡まれた。
チンピラみたいな連中だ。
どうやら自分が小柄で弱そうな少女故、絡んできたようだ。
だがこちらとしても冒険者をしているし、腕には自信がある、こんな連中に簡単に負けるつもりはなかった。

だが、早々に酷使して劣化していた剣が折れてしまう。
徒手空拳での戦闘はあまり得意ではなく、力もそこまでないので、決め手に欠けてしまう。
だが、チンピラごときの攻撃に当たるはずもなく、延々と大騒ぎすることになってしまった。
出来れば誰か止めてほしいのだが、衛兵たちはあたりにはいないようでなかなか来なかった。

イーヴィア > 「―――……あー、あー…。」

(なるほど、と、漸く合点がいったかのように、声を上げた。
後ろで従業員達が、何が在ったのかと問う様に声を掛けて来たが
大したことじゃない、とでも言うかに掌をひらひらさせてから。)

「悪いな、ちょいと出て来るわ。 流石に。」

(放っておくのもアレだ、と。 告げて、其の上で。
側に在った試し斬り用の剣を一振り、刃は欠いてある其れを持ち出して
通りの側へと繰り出した。

いざこざを繰り返して居る少女の傍まで静かに歩み寄れば
少しばかり、加勢するか否かを様子見た後で。)

「――――よう、其処の。」

(告げる声、ついでに――放る、剣。
受け取り易い様に、回転は掛けない
素早さで圧倒的に勝っている相手なら、問題無く掴み取れるだろう
無論、切れ味、と言った点では皆無だが――頑丈さに関しては、折り紙付きだ)

ハクラ・シラガネ > 「あ、ありがとうございます」

投げて渡された剣を受け取る。
刃がかけて、潰れた剣だ。
こいつらを切り殺すなら不足だが、叩きのめすにはこれくらいの方が逆に良い。
魔法でコーティングしてドン気にしてから、周りの連中を残らず叩きのめしていく。
1分も経たない間に、チンピラはすべて伸びていた。

「ありがとうございます。助かりました」

そういってボロボロになった剣を投げてくれた彼に返すのであった。

イーヴィア > 「んや、気にしなくて良いさ。」

(その代わり、早々に終わらせて欲しい――とまでは言葉にしなかったが
実際、己が予想では――実力差には、相当差がある。

徒手空拳で有れば、体重差の問題で余り利かせる事は出来なくとも
獲物である剣が在るなら、話は違う。 其れが、剣士と言う物だ。

実際、其処からは早かったか。
あくまで獲物を振りかざして居るだけの連中と、剣"術"である少女では違う
ほぼ一瞬で叩き伏せられて行く様相を、口笛拭きながら眺めては居たのだ、が。)

「―――――やれ、見事なもんだ。 図体がデカいだけの連中にも見習って欲しいな?」

(けらり、つい、そんな風に笑って煽って仕舞ったのが行けなかった
剣を受け取り、肩に担いで少女の前で笑って居る、其の傍で
叩き伏せられていたチンピラの一人が、口に含んだ吹き針の筒が
己と少女、どちらかに当たれば良いと言う大雑把な照準で

――ふ、と、放たれる、か)。

ハクラ・シラガネ > 「おっと」

とっさに針を掌で受け止めてしまった。
手に刺さり、すぐに抜くが何が塗られていたかはわからない。
まあ、致死性の毒とかではないだろう。

「油断しました」

掌を見ながらへらり、と笑う。
口で毒を吸い出せば、まあそう大きな問題にはならないだろうか

「そういえば、このあたりに腕利きの鍛冶屋さんがあると聞いてきたのですが…… 剣はこの通りですから新しいのが欲しいのです」

この前大量にミスリル銀を手に入れたため、それで剣を作れないかと思って探しに来たのだ。
そこでチンピラに絡まれて…… という状況である。

イーヴィア > 「―――お?」

(不意に、相手が掌に何かを受けた。
暗闇では其れが何かまでは上手く見えなかったが、僅かに眉尻を上げ
けれど、特段相手の様相に変化が無くば、其れ以上は問うまい
最後に針を放ち、其れが当たった事で文字通り、一矢報いたとばかり
荒くれの一人は、其の儘力尽きて、ぐったりと気絶した。)

「――鍛冶屋なら幾つか在るが…ウチも鍛冶屋だ。
剣な、剣か…ま、助けたのも縁だ。 今日は閉店寸前だったが、俺で良けりゃ話は聞くぜ。」

(掌から、何かを吸い出す様子を見れば、其の治療も居るだろう、と。
後ろに見える店の明かりを示しては、注文するにせよ、しないにせよ
掌の様子は一度見せろと、相手を促して、連れて行こうと

当然――荒くれたちは放置だ、自業自得である)。

ハクラ・シラガネ > 「ああ、お兄さんが鍛冶屋さんだったんですね。ちょうどよかったです」

チンピラなどは既に眼中にない。
そのまま男についていき、鍛冶屋へと向かう。

「私はハクラといいます。冒険者でメインは剣士です。剣が折れてしまったので、良い感じの剣を新調しようと思いまして」

そういって店で、折れた剣とミスリルのインゴットを渡す。

「魔法も併用するので、ミスリル銀での剣を作ってもらえたら嬉しいのですが」

そんな剣の相談をする仲、徐々に体が火照ってくるのに本人はまだ気づいていなかった。

イーヴィア > 「ああ、ヴァルケス武器防具店の店主が俺さ。
イーヴィアってんだ、気が向いたら覚えて置いてくれよ。」

(もう、閉店準備をすっかり終わらせていた店内に戻れば
他の店員には退勤指示を出す。
後の事はこっちでやるから、と言う何時もの一言を発しては
素直に続々と帰り始める従業員たちをしり目に、カウンターまで相手を案内するだろう
取り出す救急箱と共に、店内へ入って来るだろう少女を見れば
こっちだ、と手招きつつ。)

「ミスリルか、純正のミスリルかい?
材料の持ち込みが在るなら安上がりだが、全部お任せだと結構叩くつくぜ?」

(そうして、きっと、依頼の話と手当てを同時に行いつつ
相手が望む剣の、きっと細かく問うだろう。
剣の長さ、重さ、厚み。 今までに使って居た剣の形状など。
相手の体型や筋力、剣の振り方にまで合わせた形で、図面に描き出し

もし、素材に心当たりが在るのなら、後の値段は交渉だ
其の辺りは、きっと。 少女の言葉次第と為るだろう。)

ハクラ・シラガネ > 「材料ならこちらに」

そういってミスリルの塊を差し出す。
採取したもののうち、剣一本分を分けてもらったのだ。

「あまり軽くなくて、それなりの長さのものがいいですね」

今まで使っていた折れた剣も見せる。
幅広で短めのバスタードソードである。
かなり使い込んでいたようで、完全に折れてしまっていた。

「お金はあまりないのですが…… 折れた剣の下取りとミスリルの余りで少しおまけしていただければ助かります」

イーヴィア > 「おっと、こいつは…、……質も悪くない、量も十分。
良く手に入ったな、掘ったのか、それとも戦利品か…まぁ、何でも良いか。
しかし、見た目に寄らず力がありそうだな、でなきゃ、そんな折れ方にゃならんぞ。」

(差し出されたミスリルと、折れた剣を見る。
材料として申し分は無く、参考としては十分に
ただ、本来頑丈な筈のバスタードソードが、摩耗して折れて仕舞って居るのを見れば
そりゃあ、そこいらの鋼剣では力不足な訳だ、と納得した。)

「判った。 折れた剣は、修理じゃなくて、こっちで引き取っちまって良いんだな?
ミスリルは、余った分を其の儘買い取って差し引かせて貰う
今この場で正確な値段は出せないが…まぁ、此れだけの量があれば
そこまで懐からは出さずに済むだろうよ。」

(注文の詳細を、ペンを取り出し羊皮紙へと書き留める。
相手の体型に合わせはするが、恐らく、一見した容姿は余り当てにならないのだろう
ならば、相手の要望を最大限に重視する形で予定を立てた上で
今現状の、凡そ推測では在るが、値段の概算を相手に伝えよう

直ぐに仕事に取り掛かれば、凡そ数日の製造工程だ
注文を承り、依頼が成立すれば、後は鍛冶屋の仕事
少女が、指定された期日に再び店を訪れれば
きっと、望みのものが、手に入る筈、で――)。

ハクラ・シラガネ > 「それくらいなら払えます。剣は引き取っていただいて構いません」

折れた剣を後生大事に取っておくほど余裕がある生活はできていない。
それで値段が下がるなら万々歳である。

そうしてミスリルや剣、代金を預けるハクラ。
数日後、出来上がった剣はきっと素晴らしいものになるだろう。
それを期待して、ハクラは家へと帰るのであった。

ご案内:「ヴァルケス武器防具店」からハクラ・シラガネさんが去りました。
ご案内:「ヴァルケス武器防具店」からイーヴィアさんが去りました。