2021/09/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 とある武器防具店」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にカシアさんが現れました。
■カシア > 王都マグメール内の平民地区、その中でも三指に入る大通りはいつも以上の活気が満ちている。
朝から昼に切り替わるこの時間帯には定期市が開かれているためだ。
広い石畳の左右には様々な露店が立ち並び、食料品から用途の分からぬ怪しげな品まで多種多様な物品が持ち寄られている。
買い手も熱心に口上に耳を傾けるものや、冷やかし交じりに通りを歩く者。
表情も姿形も服飾も実に多彩で往来を歩く様は一種のパレードのようで。
「きゃっ、すみません……通ります。と、通りますっ」
神官服を着た少女が往来の人混みから逃げるように歩き出てくる。
露店と露店の間にある路地裏の入り口まで来ると往来を振り返り息を吐く。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にクフィナさんが現れました。
■カシア > 「ふぅ、すごい人だかりですね。 市を見回るのも一苦労です」
市の熱気に当てられ熱くなった頬に自分の手のひらを当てながら、近くの壁に寄りかかる。
再び人波の中を泳ぐには時間が必要だ。
こうして横から喧騒を眺めるのも少女としては飽きないものであるけれど。
自分のように人混みに辟易した人が来てくれれば会話に花が咲いたりするのかしら、などと考える。
あるいは背を向けた通り、無警戒な暗い路地裏から忍びよる手がなければいいが……
■クフィナ > 手元に余裕がある時は定期市で何か必要な物がないかと探しに出る事が多く。
その日もいくつかの欲しい物を見つける時が出来て満足気な表情。
後は宿に戻るかギルドを冷やかすかと考えていれば人込みから逃げるような姿が目につき。
ついつい興味本位でそちらに足を向ければ路地裏の入り口に神官服姿の少女を見つけ。
「こんにちわ。そんな所に居ると危ないよ」
街に慣れたものなら路地裏の近くで休むことはないだろうが休んでいる姿に慣れていないのだろうと思ってのお節介。
これが男性などでは放っておくが可愛い子ならば被害になわないようにすべきかなと考え、笑顔を浮かべて声をかけては近づいていく。
■カシア > 手持無沙汰に胸元の冒険者証をクルリクルリと回していると近くで声を掛けられる。
「あっ……こ、こんにちはっ」
声をかけた人物へと顔を向け、女性であったことに安心したのか笑みを浮かべる。
「そうなのでしょうか……? わ……」
少し首を傾げつつ、露出の覆い服装に赤面しつつ顔を俯かせる。
「えと、すこし人混みに酔ってしまいまして……」
そんな風に自らの言い訳をしつつ、背を預けていた壁から離れ近寄ろうとする。
■クフィナ > いきなり声をかけた事に警戒をされるかと思いはしたが向けられた笑みに笑い返し。
首を傾げた後に顔を赤くして俯いた事に何事かと自分の後ろを見ても人込みしかなく。
まさか自分の服装でそうなったとは思っていなく。
「そうですよ。もしワタシが悪い人なら後ろからお持ち帰りしてましたよ」
こういう場所は危険だと何が起きるか、実際にしたことがある事を説明するようにして。
そして壁から離れて近づいてくる姿に動かずに待ち。
「今日みたいな日は特に人が多いからそうなるのも仕方ないかも。
休める場所でもあればいいんだけど」
この近くで良い場所はあったかなと思い出すように顎に指を当て、人込みと少女を交互に見つめて考える。
■カシア > 「あっ! ありがとうございます、た、確かに危ないですね」
ようやく自身の無防備さに考えが至ったのか、路地裏に視線を向けその後に頭を下げる。
近付き実感の籠った説明を受けると唇を引き結び緊張の色を浮べて、より市の方へと体の位置をずらしつつ。
「そ、そうですよね すごく人が多くって……ううん、休める場所ですか……」
自身の記憶を頼りに平民地区の主要な店舗を思い出しても、地理に疎いためか休めるような場所を思いつかず声が小さくなっていく。
「あの、カシアです。私の名前……お姉さんはどこか休憩するのに適した場所、ご存じありませんか?」
そんな自信のなさを誤魔化すように未だ自分の名前すら名乗っていないことを思い出し自らの名前を名乗る。
明るい雰囲気にすっかり警戒を許して問いかける。
■クフィナ > お礼を言われれば何という事はないと首を振り。
説明に緊張したように路地裏方面から離れる姿が初々しく見えて。
「今日みたいに定期市がある時は特に多いですよね。
これも直ぐになれると思うよ。そうそう、そういう場所があればねって」
思いつく場所は実はいくつかあるのだが、大体は行くだけで警戒をされるような場所。
一部そうではない見た目の場所もなくはないのだがと考え。
「そう言えば名前言ってなかったですね。ワタシはクフィナよ。よろしく、カシアちゃん。
丁度いい場所があるにはあるけど…行ってみる?」
少女に名前を名乗られると思い出したように名乗り返し。
警戒を解いたような姿にちょっとした悪戯心を起こしながら思いついた場所に誘いをかけて。
■カシア > 「はい、すごくびっくりしちゃいました あはは……慣れるといいのですけど」
定期市の人混みでの苦戦を思い出し苦笑を浮かべる往来を見やる。
お姉さんみたいに自分もこの人混みをすいすいと軽い足取りで進めるのかな、などと考えて視線をクフィアさんにへと向けて考える。
「クフィナさんですね ふふ、よろしくお願いします。
わっ……でしたら是非ご一緒させてくださいっ」
名乗りを返されたのが嬉しく、くすりと笑い声をあげて
その提案に勢い込んで賛成の意を示す。
なんて親切なお姉さんなのだろう、孤児院の姉たちを思い出し懐かしさを覚えつつ
「もし人混みを通るようでしたら……その、はぐれない様に手とか繋げたらなと」
望郷の思いに押されながら両手の指をいじり、そんなおねだりを呟きながら顔をみやる。
■クフィナ > 「そこは慣れですよ。何度か来ていれば大丈夫」
定期市は色々な物を買い揃えるに便利なので何度も足を運ぶはず。
なので直ぐになれると明るい笑み浮かべて告げて。
「さっきちらっと見えたんですけど冒険者ですよね?
だったらワタシもなのでそちらでもよろしくお願いになっちゃうかも。
いいですよ、ワタシが奢っちゃいますから」
提案に直ぐに乗った少女を見る目に一瞬だけ違う色が混じるが直ぐに人のいいような笑みになり。
ちらりと見えていた冒険者証にお仲間なら奢ると太っ腹な事を口にして。
「移動中に逸れても困るからいいですよ。それじゃ行きましょう」
手を繋ぎたいというおねだりに勿論と笑顔で頷き手を伸ばし。
少女としっかりと手を握れば、行きますよと声をかけてその場を後にして。
■カシア > 「そう仰っていただけるなら安心……ですね。
はい、まだ入ったばかりで慣れてはいないのですけど……わっそうなのですね!」
言葉に勇気づけられて頷き、同じく冒険者だったことに嬉し気に驚きの声を上げる。
「い、いいのですか? ありがとうございますクフィナさん!
はい、よろしくお願いしますっ」
気前よく奢るという言葉に嬉しそうに笑顔を見せてお礼を言う。
手を繋いで無邪気に案内に身を流して再び姿は人混みの中にへと消えていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からクフィナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からカシアさんが去りました。