2021/08/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」にシロナさんが現れました。
シロナ > 冒険者ギルド、其処には、色々な冒険者が集まり、様々な依頼を受けたり、人々が集まり、依頼をしていく場所である。
 今日は、冒険者以外の存在が何人もいた、学校の授業の一環、課外授業、様々な職業を体験するという授業である。
 今回は、ギルドにも話が通されており、学生が冒険者の護衛の下、初心者用の依頼を受ける、と言う授業だった。
 どんな依頼を受けるのか、と言うのは、護衛をしてくれる冒険者が決める者であり、基本的にはお荷物となり一緒に行き、冒険者がどんなことを仕事にするのか、という物を学ぶ、そんな授業だ。

「で……。」

 クラスの皆と共に、ギルドマスターの元で、冒険者と言う職業がどのような物なのか。
 そして、どんな事をするものなのか、という物を聴く。
 それは、此処のイメージを崩す物でもあるし、逆に知っている者からすれば、あまり面白くない、という物でもあった。
 自分なんかは、母親と、姉が冒険者をしているので、ある程度内情は知っている。
 と、言っても自分が行ったわけでもないし、授業は授業だ。
 興味がないと言えばウソにもなる部分もあるので、ちゃんと冒険者としての装備をしっかりと身につけてやって来ている。
 今回は、能力制限のベルトはしていない、と言うか、ベルト自体、学校の中でしか効果のない物だ。

 ギルドマスターの説明が終わり、三々五々、ギルドの中に解き放たれる子供たち。
 誰と組もうかな、と考えて、周囲の冒険者を見やる。
 今ここにいる冒険者は、ちゃんと学園からの依頼として、授業の手伝いをするという事で居る冒険者。
 紅い瞳で、キョロ李、キョロりと見まわせば、皆、皆、思い思いに好みの冒険者にアタックしてるのが判る。
 数人集まれば、彼らと共に、冒険に出るのだ。

 んー。と顎に指をあてて、少女は悩む。
 こういう時、母とか叔母とか姉とかだと、気軽でいいんだけどなぁ、と思うのは、まだまだ甘えているからだろう。

シロナ > 来慣れて居るとは言えないが、知っている場所故に、とことこ、と、少女は軽く移動をすることにする。
 依頼のある掲示板の前に移動して、今回、受ける予定の依頼を確認する。
 他の依頼とは別に張り付けられて、判る様になっているが、近所の低級の獣退治、とか、薬草採取、とか。
 その辺の依頼、良さそうだと思う物でも、初心者向けのダンジョンの一階部分の探索か。
 妥当、なのだろうか?危険のない、安全な冒険……わくわくしてこない。
 冒険者という物を知る為の機械、と考えるだけに留まるのだろう、少女は、桜色の唇からそっと、息を吐き出した。
 取り合えず、クラスメイトと合流をして、誰かに師事を受けないと、と、戻ることにする。

 流石学生と言うべきか、未だ、チーム分けは終わって居ない。
 仲良しグループで移動しようとしているが、魔術師三人で、魔術師の元へ、学校で言うなら間違いはないが。
 冒険者の場合は違うのだろう、魔術師の冒険者は困っている。
 バランスの良いチームを作ろうとすると、仲のいい友達と別れなければいけなくて、それが不満みたいだ。
 シロナは、まあ、初心者冒険者よりは出来るレベルにあるけれど、学生だから。
 だから、逆にどこに入ればいいのだろうと考える。

 だって、冒険者の人の視線がちらちら此方に来ている。
 彼らはベテランだから、判って居るのだろう、自分が居れば、楽になる、と。
 と言って、メインは学生だから、目でこちらを見て、来てくれ、と念を飛ばすくらいしかできないのだろう。

 猶更、何処に行けばいいか、選びづらい。

シロナ > 学生だから、特別、と言う事は無いのだ。
 それに、彼らの視線、視点から考えれば、きっと、他の学生よりはまし、程度の認識なのだろう。
 うーん、むーん、ぬーん、となやんでいたが、ふぅ、と溜息を一つ吐き出してみせる。
 こう、魔術師のクラスが溜まっている、冒険者魔術師の方へと行くことにする。
 あそこには戦士系、前衛系の人が少ないので、前の守りは薄い、まあ引率をする時点で、それでも何とかなる実力があるのだろう。
 それでも、無いのと有るのは違うし、その方が学びにもなるだろう。
 そんな風に考えて少女は、チームに入れてもらい、冒険者が受けるクエストは、薬草採取。
 ただ、それでも獣が来ることもあるので、安全とは言い難いらしい。

 魔獣とか、妖魔とか、魔族とか出てこない分まだましなのだろう。
 シロナは、ハルバートを、手斧を、装備をちゃんと点検をしてから、今回の引率の魔術師の人と共に、ギルドを出ていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」からシロナさんが去りました。