2021/08/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 目的のない、いつもの気紛れの散歩。
その先は、常に人気の疎らな場所、とは限らない。
そして、もちろん、屋根の上ばかりとも、だ。
露店の並ぶ、大通り、少女が今日居るのはそこだった。
「………ふむ…むむむ…」
片手に紙袋を抱えた少女は、露店の一つ、その前で立ち止まり唸っていた。
その店に並んでいるのは、甘い香りを漂わせるパンの類。
買おうか買うまいか、悩んでいるのか。
何を買おうか、悩んでいるのか。
…それとも、他の事でなのか。
■タマモ > 「まぁ…そうじゃな、考えても仕方無いか。
食べられるか、食べられないか、ではない。
欲しかったら、買うべし…!
…と、言う訳で、それとそれ、一つずつ頼もうかのぅ?」
実は、小食で食べ切れるか悩んでいた、が正解であった。
意を決し、指を差したのはジャムの匂いとクリームの匂いが漂う菓子パン。
少女の鼻をもってすれば、匂いだけで種類を確定させるのは造作も無い。
…素直に何もパンか聞けよ、との話もあるが、それは気にするな。
ともあれ、パンを包んで貰い、新たな紙袋を加え抱える。
満足気な表情を浮かべ、その露店を後にし、また何かあるかを探るように、通りを歩き出すのだった。
もちろん、少女が見ているのは、露店の商品だけではない。
この通りを通る者にさえ、その視線は向けられている。
■タマモ > 紙袋を抱えたまま、ふと、軽く思案する。
何か、思い付いた事でもあるのだろう。
それを、両手で抱えなおせば。
すすっ、とより混み合ってそうな場所、そこへと向かうのだ。
何を思い付いたのかは…まぁ、後々に、わかる事、なのかもしれない。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタマモさんが去りました。