2021/08/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場通り」にエリゼさんが現れました。
■エリゼ > 夏の夜。日が暮れてなお蒸し暑い酒場通りを練り歩く。
使い慣れた軽装で背中には愛用の短弓を携え、腰には矢筒を引っさげて。
今夜の目的は、美味い酒でも飯でもない。厄介な騒ぎが起きていないかの巡回だ。
「……ここまでは異常なし、って感じだね」
昼間の名残とも言える熱気の中、歩き回れば汗ばんでしまうのは当然か。
冷たい物を飲みたい。単純にして至高な欲求を抱えながら、確認の呟きを漏らす。
夜分遅くという時間帯のせいか、酒場通りの見回りは引き受ける者が少ない。
お陰で実入りは良いのだが、自分の夕食も遅くなるのは玉に瑕だ。
くぅ、と鳴る腹を慰めつつ、ノルマ通りにもう一往復。その一歩を踏み出した。
■エリゼ > 一通り歩き回るも、今日は特に何事もなく平穏無事そのものだった。
酒場通りの美味しそうな匂いに心折れそうになるのをこらえつつ、先へ先へ。
娼館通りが近づいてくると、露出の多い女性が多くなって視線を向ける場所に困る。
難儀なものだと心の裏でつぶやきながら、一通り見回して戻っていく。
「――ん、今日は何事もなし、と。さぁ、報酬もらってご飯ご飯!」
仕事終わりの景気づけに、ほんの少し大きな声で自分を叱咤。
それから、少女は愛用の酒場に消えていく。今夜もいつもどおり、煮込み料理だ――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場通り」からエリゼさんが去りました。