2021/08/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > 外に出る用事はできるなら早くか、日が沈む時間に済ませておきたい。けれど相手がいる仕事となるとそう都合よくいかず、朝の涼しさが薄れてきたころに、配達に出向かないといけない事もときどきあって。
照りつける夏の日差しをなるべく避けているつもりでも、歩いているうちにどうしても体温が上がってくる。すこし息苦しくなってきたところで立ち止まり、休憩を取ってから、また歩きはじめる。
荷運び用に使っている小さな荷車は自分でも取り回しがきくもので、配達はもう終わっていたからあまり重くもないけれど、ずっと押し続けていたせいで手にも疲れが溜まってくるころ。
やっぱりちゃんとした荷運びの人を雇った方がよかったかもしれない。何度目かの休憩で立ち止まって、額の汗を拭い。
「…どこか…涼しいとこ…」
このまま歩き続けて体力を減らすよりも、一度腰を押しつけて、ちゃんと休もうかとも考える。大通りならそのためのお店はいくらでも見つかるけれど、なるべく早く自分のお店に戻りたい気持ちもあって、むぅ、と小さい声をもらして悩み。
■ミンティ > この季節は暑さのせいでつい気が緩んでしまいそうになる。自分を戒めるように首を振ると、荷車の取っ手を掴み直して、ゆっくりと歩きはじめた。
帰ったら冷たいお茶を飲んで一息入れよう。そんな風に考えて気持ちを引き締めながら、なるべく日陰になる場所を選んで、のろのろと荷車を押していって…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > 日が落ちてからは、いつもなら家でのんびりと過ごしている時間。遅めの食事を取っていたり、お風呂に入っていたり、借りてきた本を読んでいたりしていたはず。けれど今日は、夜になっても忙しい時間が続いていた。
知人が経営する酒場で、本来の従業員が急な休みを取る穴埋めが必要だと頼まれて、夕方からすこしの時間、給仕の手伝いをする事になった。
普段の仕事も客商売だけれど、古物店の薄暗い店内で店番をしているのとでは接客内容も大違い。あちこちから呼びかけられる声にこたえて注文を取りに行き、できた料理やお酒をテーブルを間違わないように運ぶだけでも、目が回りそうになるほどで。
いつもどおりの服装にお店のエプロンをかけただけだったから、もうすこし動きやすい服装できたらよかった。そんな考えがよぎるけれど、後悔している暇もない。
「いらっしゃいませ。…え、と、ご注文は、お決まりでしょう、…か」
ただでさえ口下手なせいで、それだけ言うのも一苦労。来店してからまだ接客していなかったテーブルに駆け寄ると、ぺこりと頭を下げて、注文を聞こうとする。
■ミンティ > 注文を取ったらカウンターに戻って、それからまた別のテーブルへ。もうすこし遅い時間になれば出勤してくる給仕の人たちも増えるという話。今の忙しさを切り抜けられれば手伝いの役目は果たせるだろう。
一度請け負った仕事なのだから、ちゃんとやりとげないと、と気を引き締めて。それからもうしばらくの間は、不慣れな給仕が酒場をあちこち行き来している姿が見られたかもしれない…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。