2021/07/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 休憩用のベンチや小さなトイレくらいの設備しか揃っておらず、あとは広々としたスペースがあるだけの公園。いつもなら大道芸人が見世物を披露していたりするけれど、今日はその空間がたくさんの資材で埋め尽くされていた。
あちこちで逞しい男性や活気のある女性が忙しく動きまわっていて、広場の中心にはおどろおどろしい雰囲気の建物が急ピッチで築き上げられている。
各地を転々としているおばけ屋敷興行の一団が、この王都にもやってきた。そんな話を耳にしてはいたけれど、自分が関わる事になるとは思いもしなかったから、血まみれの人形や煙を噴き出す装置を運ぶ人々の中、おろおろしながら立ち位置に迷っていて。

「……っ」

まだ暗くなりきらない時間だけれど、急におどろおどろしい小道具が視界に入ると、そのたびにビクッと震えあがる。
自分の仕事は、足りない小物の納入。古めかしく雰囲気がある品物をいくつか見繕って運び入れたものの、現場の人たちはみんな忙しいようで、納品物のチェックにも時間がかかっている様子。
忙しい人たちの中でぼーっと立っているのもすこし居心地が悪くて、自然と肩を縮こまらせる。