2021/07/14 のログ
ミンティ > 悩んだ末に行き先を決める。最近は忙しくて読書もできていなかったから図書館へ行こう。そう決めて立ち上がり木陰から出たとたん、強い日差しが降り注ぐ。すこし挫けそうになったけれど、ずっとここに座ってはいられない。
なるべく日陰を歩くようにして、まずは公園の出口を目指す。それでも額にうっすら汗が浮かんでくるのはとめられず…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 遊技場」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > 雨が気まぐれに続く時期も消え掛けそうな曇り空の昼間
戦場や戦いから、稀に手を遠のかせたメイラは珍しくなんの獲物も持っていない
腰に備えた大型の肉厚ナイフ一つきり

冒険者や、兵にとってそれは家の鍵と同じような気軽さと当たり前に持ち歩く代物であり
実質なんの武器もない無手と同じと言えるかもしれない

そんなメイラが今日足を運んでいるのは平民地区
酒場は汚れていることもなく、賭けがよく付き物ながら遊戯用のビリヤードやカードをやるための
テーブルなどが備わり、酒も少し高いものや煙草まである
それらは賭けで金を巻き上げた勝利者が時折購入するものであり
酒場の店主も儲かるという、一種の小さなトロフィーだ

『貴族がこんな場所で遊んでていいんですかい お嬢?』

どこかの三男坊が、店で備えられているキューを手に安酒の杯を煽りながらしゃべりかける
メイラは、不良や休日の冒険者が混じるビリヤード台にて
甘い蜂蜜が入った琥珀酒が満ちた銀の塗られた盃を手に、半分ほどをグビリと煽った

上品な蜂蜜の香りと甘さ 焼いたパンに塗れば上等な味がしそうなそれと共にくる熱の暴挙
それに顔色を変えずにギザ歯を見せるように、三日月型に口角は笑んで見せる。

「あら、わたくしだってたまには、こうして暴力以外も嗜みますのよ?」

そう言ってメイラは、自分の番となったのならば、手玉から的玉へと狙いを決めつつ、チョークの粉を刷り込んだ。

「それに、外でふらついている令嬢より余程貴族らしいでしょう?」

そう言ってから、指でつくられた輪の中で、キューの先端を定めるとカチンッと響く手玉の音。
[1d9→6=6]
ご案内:「王都マグメール 平民地区 遊技場」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 先日から王都を訪れていたキャラバンが異国の品物を取り扱った市を開く。そんな話を聞いてやってきた広場は、夜でも相当な賑わいようだった。
鮮やかな刺繍の入った織物や金銀の細工物が並んでいて、どこを見ても煌びやかな印象を受ける。ほとんどの買い物客もそういったお店を覗いているようだったけれど、そんな輪に混ざらず端の方をのろのろと歩いていた。
市の中心から外れると並んでいる商品も彩りが薄いものばかりになってくる。古めかしい陶器や古書が並ぶ中、なにか掘り出し物がないかなと探して回って。

「……あの、これって…」

ときどき気になったものを手に取っては、おそるおそる店主の人に説明を求めてみたりする。
悪い魔物を封じた古書とか、願いが叶う不思議な壺とか、実際にそんな力はないんだろうけれど、遠い国の逸話を聞かせてもらえるのは楽しくて。

ミンティ > 商品にまつわる逸話や旅の途中で耳にした話、聞けば聞くだけ次々と面白い話が出てくるから、すっかり夢中になってしまった。そして気がつけばもう遅い時間。
話を聞かせてもらったお礼にいくつか気になる商品を見繕って、包んでもらう。それなりの出費になったけれど、鑑定の勉強にも使えるだろうと許容できる金額だろう。
最後に店主に挨拶をして踵を返す。商品をつめてもらった風呂敷包みは思ったより重くて、ときどき足元がふらつきそうになったりもしたけれど、幸い誰ともぶつからずに広場を出る事はできたようで…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。