2021/06/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 朝食用の食材を切らしてしまっていたため、今日は朝早くからの外出となった。初夏らしく暑い日が多くなってきたけれど、この時間はまだ風も涼しくて過ごしやすい。ついつい歩きたくなってしまったから、眠気覚ましの散歩もかねて、大通りまで出てきてから必要なものを買い揃える。
帰り際、ついでだからどこかで食事も済ませてしまおうかと考えて立ち寄ったのが、ときどき通っている小さなカフェ。
今なら空いているだろうと思ったものの、店内は満席だったため、二つあるテラス席の片方に腰を落ち着けて、ほんのり甘いシロップがかかったパンケーキを小さく切り分けて口に運ぶ。

「…やわらか……」

思わずそんな感想がこぼれてしまうくらい柔らかい、ふわふわの生地をゆっくりと味わって、それからハーブティーを口にする。朝からささやかな贅沢を満喫しているような気分になって、自然と口元が綻んだ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にキルシュナさんが現れました。
キルシュナ > 「よっしゃ、今日もエロい事がっつりヤるでぇ!」

などという気合を入れて街に繰り出した猫娘は切れ長の金眼をきょろきょろさせて獲物探しに邁進していた。
かつては凄腕の暗殺者だったというのも頷ける鋭い視線がぴくくっと跳ね動いた猫耳と共に知人の姿を捉える。
大きめの口端をにんまりと持ち上げ、黒の猫をふりふりしつつ彼女の座るオープンカフェのテラス席へと近付いて

「やぁやぁミンティちゃん。こないなトコで出会うとは奇遇やねぇ♪」

気安い声掛けと共に彼女の対面の席を引くと、がこがこと椅子を動かし無理矢理に彼女の隣に移動して腰掛ける。
幸いにしてテラス席は十分なスペースが取られているので、席の一つくらいを動かした所で店側の迷惑とはならぬだろうが、褐色肌を覆う奇抜な―――というよりも有体に言って痴女としか言いようのないようなエロ装束と合わされば、当然の如く奇異と好色の視線が向けられる。
そんな変態猫に声を掛けられ言葉を返す間も無く隣に腰掛けられた少女もまた、この猫の同類と見られてしまうのは世の必然。
ひそひそと会話をする若いウェイトレス達が『うそ……あの娘、あんなに大人しそうな顔してあんな人と知り合いなの……!?』『ああいう娘程実際には遊んでる物なのよ』なんて言葉を交わしているのが猫耳に入ってくるが、キルシュナ的にはそんな勘違いはそれはそれで楽しいのでスルーした。

ミンティ > パンケーキの半分くらいをシロップのみで楽しんで、残りは酸味がすこし強めになっている果物のソースを垂らして食べる事にする。こうして味を変えると違った風味が堪能できると店員の人が言っていたとおり、柔らかい生地に甘さとベリーのような酸味が溶けこんでいて、あとに飲むハーブティーの味わいまで変わったように感じられる。
たまにはこんな朝食もいいなと、すっかりご機嫌で頬を緩めていたけれど…。

「ん、む…」

こちらへ近づいてくる女性の姿を目にして、パンケーキが喉に詰まりそうになった。反射的に眉を寄せながら、あわててお茶を流しこむ。
嫌いだとか苦手だとかいう感情は持っていない、それどころか大人の女性として憧れの念さえ感じている女性。けれど、出会うタイミングとか、直前に聞こえてきた朗らかな声からして、すこし嫌な予感がするのも否定できない。

「…おは、よう……ございます」

不安が杞憂に終わる事を願いつつ、親しげに挨拶をしてくれる女性に、ぺこりと頭を下げた。どこからか聞こえてきた、あんな人、という言葉には少々むっとした顔をしたり、遊んでいるという断定に、頬を赤らめたりして。
いろいろ言ってくる人たちの興味がすこしでも早く自分から逸れてくれるようにと、存在感を減らすように、身を縮こまらせた。

キルシュナ > 「にひひひ…♪」

出会う度にセクハラ行為、どころか訴えられてもまるでおかしくない性犯罪を仕掛ける猫なれど、幸いにして少女の方にこちらを忌避する気持ちはないらしい。
それでも気弱な少女らしく控えめに警戒心を滲ませたのは、この猫にとってはむしろ嗜虐を煽られるばかりの可愛らしい反応だった。
ウェイトレスの囁きに対する反応もまた初々しく、猫尾のくねりも早くなる。

「―――おぉっ♪ なんか美味そうなん食べとるやんか! ウチにも味見させたって」

大胆に褐色の谷間を見せつける黒装束の胸元で、豊満な割にはだらしなさの感じられない豊乳を弾力性たっぷりに揺らしつつ、剥き出しの肩が触れる程に身を寄せた猫娘は金の双眸を一瞬意味深に細めてから

「あぁ――ん♪」

などといいつつ長い睫毛を落して大きい口をぱっくりと開いて見せた。
並びの良い純白の歯列の中で少し飛び出した八重歯。
唾液にぬめる妙に淫猥な気配の感じられる舌。
彼女だけにそれらのディテールを見せつけながら、内向的な少女に強請る餌付け。
先程細めた双眸は、彼女に口移しでの餌付けを望んでの物なれど―――さて、彼女はその意図を正しく読み取り、大勢の人目を集めてしまうだろう朝っぱらからのレズ行為に応えてくれるだろうか。
まぁ、催淫も用いないお遊びめいた物なので、例え普通にフォークを用いての味見となっても構わないのだけれども。

ミンティ > 彼女のように大胆な振る舞いができるなら、こんな風に周囲の声が気になりすぎる事もないのだろうけれど、臆病かつ極端に恥ずかしがりな性格では、とても真似できそうにない。
自分にないものを持っている相手だから尊敬もしているものの、今は諸々の経験をふまえてか、じと、と睨むような視線とともに、毛を立てている猫みたいな雰囲気を放っていて。

「……なにが面白いんですか。
 ……あ、はい。季節の果物を使ったメニュー、みたいで……」

まわりの声は彼女にも届いているはずなのに、楽しそうに笑っていられる堂々とした態度に、つい不貞腐れたような声を返してしまう。
それでも自分の朝食に興味を持たれると、テーブルに伏せられていた献立表を開いて、これですと自分が注文したパンケーキの名前を指差した。
一緒に朝食を取るくらいなら歓迎したいくらいだから、周囲の空気を変えるためにも、小さく手を挙げて店員の人を呼ぼうとして。

「……?っ、あ、えと…あーん……」

大きく口をあけられて、目を丸くした。あまり慣れないやりとりだから、おろおろして視線をさまよわせたあと、フォークの先に一切れ分のパンケーキを刺して、彼女の口へ運んだ。
状況にもよるかもしれないけれど、いつもの自分の思考では、人前での口移しなんていう行為はさすがに思い浮かばなくて。

キルシュナ > 「いんやぁ、べぇつにぃ?」

何が面白いのかとの問いかけには、にやにや笑いを浮かべたまま平然とすっとぼけてみせる。
じっとりとこちらを睨むような視線さえもいっそ心地良い。
そんな可愛らしくも嗜虐を煽る反応をされてしまっては、早速の悪戯を仕掛けてしまうのも無理からぬ事!
そんなわけで朝っぱらからのレズキスによるパンケーキの餌付けという試みは

「…………ん、美味いな。うん……」

まぁ、当然と言えば当然の対応である。
むしろ、恥ずかしがり屋な彼女からすれば、これだけ視線の集中する中で、下着か水着かと思える程のエロ装束でうろつく痴女にきちんと"あーん"を行えた事だけでも褒めてあげるべき偉業と言えよう。

「くっそ……普通に魔眼使ぉとけばよかったわ……」

今更ながらに後悔の呟きを漏らしつつ、それでももぐもぐと咀嚼するパンケーキは実に美味しかった。
とはいえ、このエロ猫が知人との普通の朝食という大人しい行為だけで満足するはずはない。
頬杖をついてにまにまと少女の朝食姿を、いっそ清々しいまでに不躾に視姦――あ、こいつ、なんかエロい事考えてると丸わかりな優しい視線――しつつ、遊ばせていたもう片方の手をするすると、枝を這い獲物に迫る蛇の如き動きで彼女の太腿に触れさせる。
何気無さを装ったその動きは周囲の注目を引きはしないが、少女の背筋をぞくりと粟立てるだろう淫猥な触り方。

ミンティ > むう、と唸りたそうな顔をするだけで声には出さないでいる。家族のように過ごした孤児院の子どもたちの中でも、特に友達を作るのが下手な方だったから、どうしてもコミュニケーションを取る時に慎重になりすぎてしまう。
そんな自分が自然とフォークを動かせただけ、よくできたものだったかもしれない。
先ほどまで表情を緩めるくらい気に入っていた朝食を分け与えて、彼女もおいしいと思ってくれるだろうかと、すこしそわそわしながら感想を待ち。

「……はい。甘いシロップと、酸っぱいソースのバランスがちょうどよくて…
 これだけでも、持ち帰りで売ってくれたら、家でも楽しめるんですけど……」

聞こえてきた声は微妙な反応のようだけれど、彼女の口にもあったようだと捉えたこちらは上機嫌。特製のソースだから持ち帰りでの販売はしていないようで、それを惜しむように、いつもよりすこしだけ饒舌になる。
もう一口くらい食べるだろうかと、またパンケーキを切り分けようとフォークを持ち直し。

「……っ。………………め」

いきなり太腿に撫でられて、ぞくんと震え上がった。なにかくすぐったいものが触れたと視線を下げてみれば、目に入るのは彼女の手。
一応周囲からは見えない死角になってはいるものの、放っておくとエスカレートする危険性も十分にある。

普段は人見知りしすぎるくらいだけれど、慣れた人にはそれなりに遠慮をなくしたりもする。その狭間で十秒くらい葛藤したあと、この人ならだいじょうぶだろうと判断してフォークを離すと、小さく、たしなめるような声とともに、平手で彼女の手を叩いた。

キルシュナ > 「あいたっ♥ なんやねんミンティちゃん。……ウチとミンティちゃんの仲やないか。これくらいならシてもえぇやろぉ?♥♥」

叱り方までもが可愛らしい。
こんなんレイプするに決もうとるやないか!
陪審員もきっとウチの無実を認める思うで!
なんてアホな事を考えつつも、はたかれた手を一瞬引いたエロ猫は、ここでついに殿下の宝刀を引き抜いた。
いや、おもむろにふたなり巨根を屹立させたとかではなく、切れ長の双眸をぴかぴかっとさせて彼女の思考を狂わせに出たのだ。
彼女とキルシュナの仲。
何度も身体を重ねているのでただの知人、友人の枠には収まらないだろうが、かといってセフレといっていいほどに爛れた気安い仲ではない。
しかし、変態猫の催淫を受けてしまえば、己が普段からキルシュナの事を『お姉様♥』などと慕っており、キルシュナの望む事ならばなんでも受け入れてしまう程恋焦がれているという記憶を捏造されてしまうのだ。
―――とはいえ、眼鏡の奥の翠瞳の持つ恐らくは鑑定系の能力のせいなのか、彼女に対してはいまいち催淫の効きが悪い。
そのため、上記の効果がそのまま表れるわけではなく、それでもこの場でのお触りくらいならついつい許してしまう関係程度に落ち着くのではないか。
そんな風に計算した上での過剰な認識改変。
勿論、なんらかの弾みでそれがそのまま効いてしまったのなら、それはそれで愉しそうなので問題ない。やられる彼女としてはたまった物ではないだろうけれども。
そんな淫術を仕掛けつつ、一旦は引いた手を再び彼女の太腿へと―――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からキルシュナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。