2021/06/01 のログ
ご案内:「平民地区 市場通り」にキルシュナさんが現れました。
キルシュナ > 既に梅雨も明けてしまったのではないか。
そんな風に思える程、晴れた日の続くある日の事。
キルシュナと呼ばれる褐色肌の猫娘は、その変態性をいつも以上に遺憾なく発揮していた。

「にひひひひひっ♥ 見とる、見とる、みんなむっちゃガン見しとるわぁ♥ まぁ、朝っぱらの大通りでこないな格好しとったら、そら見てまうよねぇ♥」

全裸なのだ。
朝の賑わいに活気づく平民地区の市場通りを、レースアップの革ブーツ以外は布切れ一枚纏う事なく闊歩しているのである。
当然、たわわに実った乳房の丸みやぷりんっと瑞々しく張りつめた尻肉のみに飽き足らず、ぷくっと膨らむ乳輪もいやらしいパフィーニップルや、逆三角形に切り整えられた恥毛の翳る肉溝、そして凶悪なまでに野太い血管をビクつかせて屹立するふたなり巨根といった全てが衆目に晒される。
無論、男も女もその非常識な姿に肉欲と驚きに満ちた視線を向けるのだが、奇妙な事にそれ以上は何も起こらない。
チンピラに押し倒されて滅茶苦茶に輪姦される事も無ければ、衛兵に痴女呼ばわりされて引っ立てられる事も無い。
それはこの猫娘の十八番ともいえる催淫術の認識歪曲術式が全包囲に垂れ流されて『うは、あの娘、エロい格好してるなぁ♥』という印象は残しつつも、全裸で大通りを歩くという非常識を異常として認識出来なくさせているのだ。

キルシュナ > そこまでであれば、この変態猫にとってはよくある事―――とまでは言わぬものの、まぁ、然程特筆すべき事でもない。
普段と異なるのは、可愛らしい少女だとか、性欲を持て余した新妻など、百合レズ性癖の強い変態猫の好みに合う相手には、この認識歪曲が働かない様にしてあるという事だろう。
そして、そういった相手に対しては別の淫術が作用する。
それは、淫乱猫のふたなり巨根がちょっとおかしいくらいに魅力的に見えてしまうという認識誘導。
具体的に言えば、薬物中毒のジャンキーが目の前に交じりっけなしの上物を見せつけられたかの渇望を、強い牡からの種付けを望む雌の本能に紐づけて、無視し付けるのが難しい性欲の発露として生じさせる催淫術。
獲物となる相手はまず最初にとんでもない格好で市場をうろつく痴女に驚愕し、次にいやらしい視線は向けつつもそれ以外には何もせずにすれ違っていく周囲の反応に困惑し、その合間にもどうしようもなくふたなり巨根に視線を吸い寄せられていく己に戸惑いつつも、じくじくとおまんこを疼かせ続ける事となるのだ。

「さぁて、ウチのおちんぽ様に目ぇ釘付けしてもうとるイケナイ子はおらんかなぁ?♥♥」

丸出しの褐色尻の上から生えた猫尾をくねくねさせつつ、爛々と輝やく金眼で周囲を見やる淫乱猫は、溢れんばかりの性欲でビクッ、ビクンッと巨根を跳ねさせて、淫水焼けもグロテスクな魔根に一層の威圧感を生じさせていた。

キルシュナ > 「ぬぐぐ……、あかん。やっぱウチの尻尾にビビッとくるレベルの子てそうはおらへんのやなぁ。こぉしてじろじろとやらしい目で見られとるだけでもそこそこ愉しめるけど、ウチのおちんぽ様見て劇的な反応見せてくれる子は全然見つからんかったわ。………しゃあない。ちょいと狩場移してみよか」

しばらくの間市場をうろつき、時に露店で購入したドリンク片手にベンチに座って観察を続けた物の、認識歪曲を潜り抜けてくるだけの器量の持ち主はいなかったらしい。
溜息一つ零した変態猫は、気を取り直す様に組んだ両腕を天へと向けて、ただでさえ豊かな爆乳を一層強調する伸びをした後市場通りを後にしたのだった。

――――全裸のままで。

ご案内:「平民地区 市場通り」からキルシュナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」にイディオさんが現れました。
イディオ > (冒険者ギルドには、基本的に酒場が併設されている、理由としては冒険者の殆どは、その国に籍を持たぬ人間ばかりだ。
そんな彼らが、急に着て酒場を探そうとしても上手く行かないことも多い、最初に此処で酒を酌み交わし、居ついてから自分の好みの酒場を探すという事も出来るし。
皆で酒を酌み交わして仲良くなってパーティを組むと言うのもある、酒場は情報交換の場としても良い。そんな色々な理由があるから、冒険者ギルドには酒場が併設されることは、良くある話。
そんな酒場の片隅に、どよんと、目の曇った冒険者が座っている。それは、このギルドに所属している冒険者で、名前をイディオと言う。
別に依頼に失敗したわけではなく、生来目に光が無いのである。絶望してるわけではなくそれが素の冒険者だ。
テーブルには酒と、摘まみがあり、男のテーブルの反対側は開いている。
今日は其処迄満員という訳でもないので、探せば席もあるだろう、情報交換をしたり酒を酌み交わしたり。
楽しく飲んでいる冒険者たちを眺めながら、男も酒を飲んでいた)

イディオ > 「―――――」

(男は、小さくつぶやいていた、別に恨み言とか、そういう事ではなくて、ただ単に待っていた。
冒険者ギルドの受付に、消耗品を手配してもらうように頼み、それが集まったら、此処に持ってきてもらえる手はずになってるのだ。
待っている間に腹ごしらえ、と言う感じで考えて食事を終えてまだ来ない。
もう少し待っていた方が良いのか、と酒を注文し、摘まみを注文し、酒をちびりちびりと飲みながら待っている。
用意できないなら、明日以降に回されるはずだ、と男は首を傾ぎながら酒を飲み待っている。
周囲の冒険者たちが楽しそうに酒を酌み交わしている、なんか受付嬢は俺の嫁だ、とか、いいや俺のだ、とかそんな普段の騒ぎになって居る。
いつもと変わらぬ様子、此処に魔法使いが居れば、魔法が飛んで、面白おかしい事になるのだろう。
そんな風に、少し離れた所で、他人事のように、冒険者たちを眺める。

パーティを組んでいない自分から見れば、彼らは仲間であり他人なので、他人事でいいのか、と考え直すのだった。
未だ、来ないのだろうか、と男はくあ、と欠伸を。
酒精が入ったから、眠気もそれなりに強くなってきた。)

イディオ > (暫し待っていて、ようやくと言った所なのだろう、男の元に、受付の人がやって来た。そしてバックパックをごとり、と置く。バックパックは注文した覚えはないのだけれども、それは補充品が多いから急遽これを手にしたらしい。
確かに、其れなりに色々注文はしたが、之ほどになって居たらしく。
と言うか、註文してすぐに取り寄せずに、まとめてやるという風にしたギルドの責任ではないだろうか。
先にお金は支払っているし、受け取るだけだ、バックパックの値段はないよな?なんて問いかけて。
その弁明を聞いてから、男は酒を飲み干し、摘まみをすべて胃袋に収める。

そして、バックパックを受け取り、そのまま部屋へと戻っていくのだった―――)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」からイディオさんが去りました。