2021/05/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 今日は仕事が休みの日。それでも朝早くから起き出して、お店の前の掃き掃除から一日をはじめていた。細かいところまで気にして掃除をできるのも、休日だからこそ。つくりこそしっかしているけれど、もうかなり古くもなっているお店のあちこちを確認したりしつつ、ちりとりに溜めたごみを捨てる。
それが済んだら、今度は植物への水やり。古めかしい店構えの雰囲気をすこしでも柔らかくしようと考えて並べた鉢植えに、じょうろで水をあげていく。途中、どこからか飛んできた種子が芽吹かせたのだろう雑草を摘んで。

「…んー…」

鉢植えの前にしゃがみこんで、葉っぱを裏返してみる。せっかくこうして飾っていても、枯れてしまっては、ますますお店の雰囲気が怪しくなってしまう。だから病気になっていないかどうか、点検は念入りにして。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にネイスさんが現れました。
ネイス > しゃがみこんだ女の後ろから、ぬっと影が伸びる。雲ではなく、背後から近づいた大男の影だった。
肩から革袋を提げ、見るからに冒険者という風体。
これは男の勝手なものの見方であるが、植物を丁寧に手入れする女に悪い女はいない。

「おはようさん、嬢ちゃん。此処の噂を聞きつけて来たんだが……」

軽く右手を振って、見下ろしての挨拶の後。
ちら、と目の前の店構えに視線を流してから女に視線を戻し。

「もしかして、今日はお休みかね?」

ミンティ > 点検を終えて、指先についた土を鉢の中に丁寧に払い落とす。大通りの裏手にある商店街はけして日当たりがいい環境ではないかもしれないけれど、それでも順調に育ってくれているのが確認できて、おっとした。
そうやって朝の一仕事を終えて立ち上がろうとして、不意に目の前が暗くなったから、きょとんとした顔で振り返る。
自分ごと影で覆うような長身の男性が立っているのが見えて、近づかれた事に気づきもしなかったから、あわてて立ち上がり。

「…あ、す、すみません。…おはようございます。ええと……」

ぺこぺこと頭を下げて、挨拶を返す。どうやら古物店に用がある人のようだと察して、お店のドアと相手の姿をちらちらと見比べて。

「あ、ええと…すこしの間、でしたら開けられ……ますけど、どういったご用でしょう?」

休むも開けるも自分の判断なのだから、短い時間ならいいかと小首をかしげて尋ね。

ネイス > 慌てて立ち上がろうとする女の肩に手を置いて待ったをかけて、半歩後退する。
背後から前のめりに覗き込んだ姿勢に下から立ち上がられては、自分は良くても女の方を間違いなく転ばせてしまう。

「っと、いやいや何も悪いことはねえけどよ。それより……」

いきなり後ろから近づいたのは自分の方だ。ここまでのやり取りだけでも、自分の見立てが間違っていなかったことがわかる。
女の視線に釣られ、店のドアと相手の姿を、こちらも視線を行き来させて。

「――お、いいのかい?何でも目利きの店主が居るって聞いてよ。
遺跡で高そうだが使い方のわかんねぇもの見つけたんで一つ見ちゃもらえないかとな」

肩に担いだ袋を揺らしてみせる。そうと決まれば善は急げ。
よかったよかったといかめしい顔を崩して笑い、女の肩を叩き、店内への案内を求めよう。

ミンティ > 立ち上がろうとした動きを制止されると目を丸くしたけれど、お互いの距離ゆえかと納得すると、相手が引いてくれるのを待ってから、そろそろとした動きで腰を上げる。

「目利きの…、……あ、いえ、今は任されたわたしが見させていただくので、
 その……ご期待に添えるか、わかりませんけれど……」

高い評価を受けているのが自分だとは思わず、おそらく本来このお店を営んでいた人物だろうと考えて。思いがけなく緊張する状況にしどろもどろになりながらも、掃除用具と鉢弄りの道具を、店先の棚下にとりあえず移動させておいて。
男性の先に立ち、薄暗い店内へと姿を消していく…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からネイスさんが去りました。