2021/05/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にセルマさんが現れました。
セルマ > 日も高い時間の平民地区の一角にある冒険者ギルド。
沢山の人で狭く感じるギルド内で仕事を探し掲示板の前に立ち。
勿論探すのは一人で行えるものだが、臨時でメンバーを探している仕事があれば状況次第では参加も考えて。

「薬草採取に畑の見回り……討伐の募集はないみたいです」

普段から視線を向ける一角に今の所あるのは新人向けの仕事ばかり。
採取を除けば下水の掃除や畑や街道の見回りというものが幾つか。
討伐系は出払っているのか目には着く事はなく…どれを受けようかと内容を吟味して考えて。

セルマ > よく考えた結果、いつものように薬草採取の仕事を選び。
その依頼書を手にすれば受付に向かって…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からセルマさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
ミンティ > お店にある古い商品をいくらかまとめて買いつけたいという話が舞いこんで、今日がその受け渡しの日。目をつけてもらった品物の量は結構なもので、相談した結果、荷馬車に積んで運んでもらう手筈になった。
最後はお店を出て、広場のあたりまでお見送り。これだけの取引をしてくれる相手なら、これからもまた贔屓にしてほしいと、なるべくお行儀よくふるまって。

「…ありがとうございました。…それでは、あとはよろしくお願いします…」

荷馬車の御者と、取引相手の使いの人に挨拶をして、ようやく一区切りついた。ふうっと息を吐き出しながら、深く下げていた頭を上げる。
昼下がりの広場にはいくつかの露店が出ていて、とても賑やか。ちょうどお店の棚もごっそりと空いてスペースができていたから、なにか掘り出し物でも見つからないかと、のんびり歩き始める。
遠くの土地から運ばれてきた色鮮やかな陶器や、冒険者が発掘してきたらしいマジックアイテムを、売り文句の宣伝を聞きながら眺めて。

ミンティ > しばらく見回ってみたものの、今の所持金でも手を出しやすそうな、めぼしい品物は見つからず。けれど、今の時間でも薄暗い屋内で店番をしている普段を考えると、いい気分転換になったかもしれない。
そう考えたら、もうすこし仕事を頑張ろうと思えてきて、のろのろした足取りで広場を後に…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にセルマさんが現れました。
セルマ > 冒険者ギルドに併設された酒場の一角で水と軽食を注文しての遅めの夕食。
他の席では大きな依頼を成功させたパーティーが打ち上げを行い、
別の席では逆に失敗の反省会や、明日の依頼に向けての予定を立てたりとしているのが見える。
そんな光景、初心者である自分には今は縁がなく、孰れは経験をしてみたいという光景に時折に視線を向けて。

「私もいつかはああなりたいですが…先は長いです。
今は貯蓄を溜めて実力をつけるのが最優先ですし……」

怪しい依頼で娼館に売られる、身の程を考えずに全てを失う事を思うと遠回りでも確実に足元を固めるのがいい。
そう学んだだけに一攫千金や夢に進むという無謀は考えれず、
他の席は憧れる光景も多いが自分には背丈があっていないもの。
なので今は眺めるだけで満足しておくことにし、軽食を啄みながらゆったりとした時間を過ごして。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にトーラスさんが現れました。
トーラス > 冒険者ギルドの酒場にて、此方は打ち上げの真っ最中の中年冒険者。
余程に今回の依頼は実入りの良かったものらしい、先程から乾杯の声が幾度も響き、
杯と杯がぶつかり合う音色と陽気な笑い声が酒場中に拡がり、盛り上がりを見せている。

「いやぁ、儲かった儲かった。まさか、あのゴブリン達があんなに溜め込んでるなんてなぁ。
 今日はお陰で気分も良いぜ。マスター、他の連中にも俺の奢りで振る舞ってくれ」

酒精に頬を赤らめ、ほろ酔い気分で上機嫌の冒険者が威勢の良い気風を見せれば、
周囲を含めて酒場内が盛り上がり、稼ぎ時と見た店主はありったけのジョッキに酒を注げば、
彼のテーブルに零れんばかりに載せていき、周囲の各々がジョッキに手を伸ばして巻き起こる乾杯の嵐。
酒場中が喧騒に包まれる中、片隅にて独り、食事をする冒険者の姿に気付けば、
グラスを二つ、両手にして、そのテーブルに近付いていき。

「ほら、アンタも、今日は俺の奢りだ。呑んでくれ」

そう言いながら、少女に度数の高い酒を渡せば、勝手に傍から椅子を引き寄せて腰掛け、
グラスとグラスをかち合わせて乾杯の音頭を取ろうとする始末。

セルマ > 盛り上がっていく騒ぎを時折に眺めては軽食を口運び。
聞こえる話し声に討伐を成功させたのだと判れば凄いと正直に思い。
周囲に奢れるほどの儲けがどれほどになるかなどは想像できず、
自分はいつになればあんな風になれるのか。
そう思い水を口に運んでいれば、盛り上がりの中心の男性が近づいてきて。

「いいのですか?では……頂きます」

グラスを二つ持った男性に視線を向け、渡されたグラスに鼻を近づけると強いアルコールの匂いに面を食らい。
そんなことをしていれば椅子を引き寄せ腰を掛けた男性にグラスを合わせられ。
今まで経験のないアルコールに戸惑いながらも少しだけ口をつけて直ぐにむせてしまう。

トーラス > 「勿論、金は天下の廻り物なんて言うからな。遠慮は要らねぇよ。そら、乾杯」

グラスとグラスをかち合わせると、半分程度を一息に飲み干し、
ぷはぁ、と、さも美味そうに吐息を洩らすと咽る女の様子に頬肉を弛める。
飲んだくれの自分とは異なり、余り酒に馴れていない感じの相手の反応に笑い。

「くくっ、俺はトーラスって言うんだが、アンタは新人か?
 どうやらあんまり呑み慣れていないみたいだな。チョット貸してみな」

引っ手繰るように彼女の手の中からグラスを奪い取れば、テーブルの上を見廻して、
軽食の皿の上に付け合わせとして添えられていた檸檬の切れ端を手に取ると、
ぎゅっと力強くグラスの上で搾り上げて、果汁を酒の上へと垂らして、
更に彼女が飲んでいた水をグラスに注げば、軽く揺らしてから再び差し出す。
謂わば、簡易なカクテルだが、先程よりも余程に呑み易い口当たりになる筈で。
尤も、口当たりは良いものの、酒精の量は全く変わっていないのだが。

セルマ > 「そうですか?では、遠慮はしませんけど」

遠慮はいらないと言われてもやはり遠慮はしてしまい。
しかも初経験のお酒ともなれば飲み方は本当におっかなびっくり。
啜る程度の量でもその度数に咽てはグラスを置き。

「トーラスさんですね。私は…セルマです。えぇ、新人の範囲になります。
初めて飲みますからお酒は……どうぞ?」

グラスを奪い取られれば飲んでくれるのかと期待し。
しかしそうではなく軽食の付け合わせの檸檬と水をグラスに注いで揺らしている。
それを戻されるが見た目は先ほどと変わらず…それに意を決して口をつけると先ほどよりは飲みやすく。
口当たりの良さに先ほどよりも早く、ゆっくりではあるが飲んでしまい。
グラスの半分がなくなる頃には顔を赤くして身体が左右に揺れていて。

トーラス > 「はははっ、好いねぇ。
 確かに遠慮は要らないが、面と向かってそう言える奴は中々居ないぜ」

彼女の反応は酔っ払いの琴線に触れたのか、愉快そうに笑いながらグラスに口を付け。
呑み慣れない相手に即席のカクテルを振る舞って見せると、
彼女が口を付けて、呑み進める様子を口端を弛めながら眺め。

「どうだ、これだったら、初めてでも随分と呑み易いだろう?
 まぁ、冒険者に酒は切っても切れないからなぁ。
 セルマも経験を重ねて稼げるようになったら段々呑み慣れてくるさ」

如何なる仕事にしても、初心者の時分から稼げる者など存在しない。
斯く言う自分も若い頃は稼げずに、パンと水だけで日々を暮らしていただの、と
聞いていて眠くなるような、中年オヤジの回顧録を酔いに任せて聞かせて見せて。
その間に相手のグラスの中身が減り、酔いが廻った少女の身体が
左右に揺れ始めるのを見て取れば、席を立ち、彼女の隣りへと近付いて。

「おいおい、大丈夫か、セルマ? 少し、休める所にでも行くか?」

下心を見え隠れさせつつ、気遣う素振りで少女に告げると、片手を相手に差し出して。
彼女がその手を取るならば、盛り上がる酒場を後にして街中へと姿を消してくことになるだろう。

セルマ > 中々居ないと言われるがそれが凄い事なのかはわからず。
ただ見知らずの人にそこまで世話になるのは悪いという考えが強くあって。
それでも奢って貰ったのならば残すのは失礼となれないお酒をどうにか飲み進め。

「さっきよりは飲み易いですが…やっぱり少し……私には美味しいとは思えないです…。
そうでしたら少しずつ慣れないとつらいですね…。
私はまだそんな余裕はないですし、お酒はまだちょっと…」

生活に困らない程度に稼ぎ貯蓄もできてはいるが贅沢をするにはまだまだ。
男性の話す回顧録のような話にそうですと相槌を打っては凄い人でもそなのかと考え。
そんな話は酔いが回る身体に眠気を誘い、グラスの中身を全部飲み干す前にギブアップとなってしまい。

「少し…頭が変です…。ふわふわふらふらして……。
休める……?ここは騒がしいですからお願いしたいです…」

知らない間に隣に来ていた男性の言葉。
普段ならば何か裏があるのではと断るのだが、酔いで思考が鈍った頭ではそんな事も思いつかず。
周囲の騒がしさは酔った頭には鈍痛を与える環境、それから逃げたい一心で差し出された手を取ってしまって…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からセルマさんが去りました。