2021/04/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 廃倉庫」にロブームさんが現れました。
■ロブーム > 王都の中でも、人気のない場所にある廃倉庫。
保管用の棚や物資は既に運ばれた後であり、中に物は殆どない。
だが、今夜は違った。中には、十数人の男女が、手枷や足枷をされて、転がされている。
その顔ぶれは様々で、奴隷から平民、冒険者。中には貴族王族と思しき豪奢な服を着た者までいる。
その前に立つのは、一人の男。
黒いローブを着た、肥えた男だった。
「さて、皆さん。
誠に勝手ながら、これより貴方方は、我々魔族の奴隷として、魔族の国に渡って貰う事になりました」
ざわめく囚人たち。だが、彼らの中には半ば予想していた者も――大半は魔物に拐かされた者たちだ――いて、そういう者たちは大半下を向いて俯いている。
これからの事を考えると、絶望でしか無い――そして、恐らくそれらの暗い予想は的中するのだと、そう理解しているのだ。
だが、ロブームは此処で、彼らにとっても意外な事を言いだした。
「ですが、皆様には此処で一つ機会を与えたい。
この中から女性の方一名に立候補して頂き――その方が私の出すゲームに勝利できたら、皆様全員を解放致しましょう」
此処でわざわざ女性と限定した意味は、当然彼らにも伝わっているだろう。
つまり、このゲームは恐らく性的な要素を含むもの。
それに、自ら立候補しろと言っているのだ――自分と、それから多くの人間を救うために。
「さあ、どなたか、立候補する方はございませんかな?」
と、男は嫌らしい笑みで、彼女たちを視線で舐め回す。
さて、今宵、ゲームに参加する者は現れるだろうか――
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 廃倉庫」からロブームさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」にカルムさんが現れました。
■カルム > 「この依頼で、良いか。」
冒険者ギルドの掲示板の前に立つ、冒険者。
その手は一枚の依頼を手にしていた、依頼主はゾス村、依頼の内容はゴブリンが沸いて困って居るので退治してほしいという内容。
ゴブリンとは言え一人では荷が重いから、さて、誰か中迄も募ってから行くか、冒険者は考える。
この依頼は、広めに張られている依頼でもあるらしく、他にも、同じ依頼を受けた冒険者がいるかもしれない。
それなら、その冒険者とパーティを組んでも良いし。
眠そうに欠伸を零し、さて、動くか、とカルムは視線を周囲に向けてみる。
「ああ、その前に。」
先ずは、受付辺りに移動して、既に受けている冒険者が居るかどうかを受付に尋ねた方が良い。
その後に、他の冒険者に聞いて回ればいいか。
危ない危ない、とどこも危なくなさそうにのんびり呟いて、人の多いギルドの中、掻き分けて移動する。
■カルム > 人を掻き分けてギルドの受付の前に行き、まずは、とゴブリン退治の依頼の受注をする。
受付の人に、他に討伐を受けて居るかどうかを聞いてみるが、居ないと答えられて、そうか、と軽く息を吐き出した。
仕方が無いか、と視線を動かし、ギルドの中をもう一度見まわす。
暇そうにしている冒険者が幾人かいるようだ。
「ちょっと冒険者、暇してるので、ゾス村のゴブリン退治、行ける奴いないかー?
パーティ組んで、出かけたいんだけどー。」
大雑把に声を掛けてみる、それで反応あるなら反応してくれた冒険者に声を掛けなおせばいい。
反応なければ、仕方がない、一人でもゴブリン退治依頼に出るしかない。
出来れば斥候、魔法使い、何方かが居てくれると嬉しい、両方いるとなお良い。
そんな風に考え、冒険者の男は仲間を募りつつ、返答を待つ。
■カルム > 「………ない、か。」
大雑把に声を掛けても、誰も返答はなかった。暇そうにしている冒険者含めて、興味ないと言った様子だ。
ゴブリン退治は、初心者冒険者の仕事だと思っている節もあるようで、まあ、仕方がない。
誰も立候補がないなら、無いで、一人で行くしか無かろう。
運が良ければ後から受けた冒険者が合流するという事もあるはずだ。
やれやれ、と肩を竦めて、冒険者は依頼のあるゾス村へと、向かうのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」からカルムさんが去りました。