2021/03/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイルルゥさんが現れました。
イルルゥ > 「――――――――……」

昼頃。
簡単な討伐依頼を終えてギルドに帰ってきた少女はため息を一つ。
以前、とある村で凌辱を受けてから…少し、周りが彼女を見る目が変わった。
女であることは知られていたかもしれないが、更に、淫蕩であることが知れ渡ってしまい。
受ける視線が、少し下卑たものに変わっている。

ただ、ミレーであることは…依頼を何度もこなした冒険者を哀れに思った気のいいギルドの職員によって情報操作され。
よほど耳が良い人物でないと、彼女がミレーであることは明かされていないだろう。
だから、まだギルドには顔を出せる。

噂が無くなれば、またパーティでも組んで冒険に出ればいい…
そんなことを思いながら、ギルドに併設されている食堂で腹ごしらえを始める。
周りからは噂話の声が聞こえるが…務めて無視するようにしていて。

イルルゥ > 「………はぁ」

できるだけ、人の少ないところ。
酒場の端で、黙々と食事をとる。
それでも噂のせいか少し目立ってしまうけれど。

いっそ、娼婦にでもなれば逆に人気になれそうだ。

(…何考えてるの。……私は、戦うことが一番、向いてる)

ふるふるとフード付きの頭を振り、考えも振り払う。
食べ終わった後は、また依頼に行こう。
体を…戦いのために動かしている時は、何も考えなくていいから。

サラダと乾燥肉の昼食を終えれば、再び依頼ボードの前に。
主だった依頼は取られてしまっているが…何か簡単なものは無いかと小さな体を揺らす。

イルルゥ > 「…これにしよ」

…やがて、一枚の簡単な依頼を見つけ。
それを取って、その場を後にした。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からイルルゥさんが去りました。