2021/01/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にボブさんが現れました。
ボブ > (夕方の平民地区の通りを歩いている褐色肌の男。
その男の周り…少しだけ離れた位置にフヨフヨと浮く球体の物体があり、それは遠隔操作の撮影魔道具であって、
それなりに昔の話になるが、素人男性参加の逆ナンパモノのピンククォーツに登場したという経緯があり、
その撮影現場に居たスタッフが今度、監督へと昇進して、今度は真っ当な素人女性のナンパモノを撮影しようと
素人男性にしてはかなりいい線をいっていたこの男に男優をしてくれないかと頼まれ、仕方なく了承して、現状に到る訳で)

「はあぁぁ~~~、確かにセックスの方はそれなりにはヤれる自信はあるが、ナンパとなると微妙だなぁ~。
でもあそこまで頼み込まれたら断るのも気が引けるしなぁ~」

(遠巻きに撮影されていると分かっていつつも、男はついついぼやきの言葉を洩らしつつ、
道歩く女性の姿を見て、ナンパがイケそうかイケなさそうか、じっくり観察をしていた)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にルフィナ・エニコフさんが現れました。
ルフィナ・エニコフ > 平民地区の繁華街にある一軒の本屋。
富裕地区にはないような本が手に入らないかと路地に面する本棚に並べられたものを眺めていて。

「“冒険者 ジョン・ドゥの実験録”?
 ……誇張が多すぎて話にならないわね、ほとんど自慢話だし」

手に取っていた本を軽く鼻で笑いつつ肩を竦めて本棚に戻し。
ほかに面白そうなタイトルはないかと背表紙を眺めていて。

ボブ > (とりあえず声を掛けない事には話は進まないのだが、周りにスタッフも居ない為、
下手な声掛けをしたら衛兵に突き出される危険性もあるため、中々声掛けできず、街中を歩いていれば
通りを歩いていた男の耳に路地に面した書棚の前に立っている少女の声を耳にし、ふと立ち止まっていく)

「ん? 結構小柄な感じの女子といったところか。
ああいった女子というのは冒険心が強いが、警戒心も強いんだよな……。
さて……少し強気に押していってもいいが、とりあえずは周りの撮影魔道具が全身の様子を撮影する時間を与えてみるか」

(本屋の書棚の前に居る女子に軽く目星を付けていくが、少しの間だけ撮影魔道具がこっそりと撮影していくのを待ち、
それが終わった頃合いにスッと少女の隣辺りに立って、書棚の本に手を掛けて)

「う~~ん? 何かいい出物の色事物の本でもないかね……
何か臨場感のありそうな表現を繰り出してくれていたら尚の事いいんだが……」

(書物を探しているような感じを醸し出しつつ、口にするのは睦み事に関した話題を独り言のように洩らしていく。
それを聞いて嫌悪感を感じて離れていくなら脈なし……それを聞いても立ち止まっているなら弱めであっても脈があると踏む男)

ルフィナ・エニコフ > 学術書関連からゴシップ関連まで幅広く、それでいて雑多に並べている本屋ということもあり、訪れる客は千差万別といった感じで。
人の入れかわりがあっても気にした様子はなく、適当に手に取った本を開きパラパラとめくっていれば、横から呟く声が聞こえ。

「……………………。
 そういう本であれば店の奥にある本棚ですよ。
 よく盗まれるので目の届くところに置いてるそうです」

自分が調べている本棚にないものを探している相手に。
最初はすぐにどこか行くだろうと思っていたが、少し待っても離れないところをみて。
少しあきれた様子で肩を竦めながら相手に声をかけて教え。

ボブ > (路地に面した所で口に出すには余りにもあからさまな失言を口にしつつも、本を探すような仕種を続ける男に対して、
隣にいた少女はこの書棚によっぽど用事があるのか、離れる様子もなく、それどころが男が口にした書物のありかを
指摘するくらいにはこの本屋の事を知っているかの様子を見せてくるのを眺めていけば)

「おおっ、それはすまない、教えてくれてありがとうな。
……しかしお嬢ちゃんはその手の本の場所を知っているって事は過去に本屋の親爺さんにどこにあるか聞いた事があるのかな?」

(男の背丈からしたら明らかに見おろす感じになるくらい小柄な少女の方を向いて、お礼を言いつつも
色事物の書物のありかを知っているという事は見た感じ硬そうな見た目をしているが、実はムッツリなのかと会話で突いてみせるか)

ルフィナ・エニコフ > 「聞いたことはないけれど。
 ここは面白い珍本も仕入れるからよく来るのよ」

相手の返事を聞けば読んでいた本をつまらなさそうに閉じて本棚に戻し。
小さく息を吐けば相手のほうに視線を向け。

「それに、男性がどういったものに興味があるのか、知っておくのも悪いことじゃないでしょう」

あまり人目ははばからない性格なのか。
日中に店先で相手のほうに体を向けつつ、身なりの良い少女が言うとは思えないほど堂々と宣言して見せ。

ボブ > (礼を言いながら話し掛けたこちらの話題に対して、至極つまらなそうに息を吐きながらこちらに視線を向けてくるのを受け止め)

「まぁ、人間死ぬまで勉強中…とは昔、偉そうにしていた爺さんから言われた事があるからその考えも分からんでもないな。
まぁ、今、俺はその男性が穴が空くくらいに熱視線を向けてくる様な代物を作り上げる一員として参加してるんだけどな」

(男性が興味を示すものに関して、今、目の前にいる男が何やら参加していると匂わせる発言をしていき、
関心を引ければ、この不慣れなナンパパートも上手くいけるんじゃないかと半分期待して話をしてみせる)

ルフィナ・エニコフ > 「へぇ……」

相手の言葉に少し興味が引かれたのか。
目を少し細めて相手の体をつま先から確認するように視線を這わせ。

「少なくとも、ここに今日仕入れてある本よりかわ面白そうじゃない。
 詰まんない話だったら、私の魔法で焼いてあげるからね」

腰に手を当て、尊大な態度で言いながら。
相手の少し後ろに浮かぶ球体に視線を一瞬送ってから口元に笑みを浮かべ。

ボブ > (男の口から色事物の書物から派生してそれ関係の何かがこれから巻き起こるかも…という発言をしていけば、
少女の目に興味の光が湧き上がっていくのを見、そしてノリ気ぎみな返事を返してくれるのを耳にすれば)

「まぁ、そんなに時間の無駄といった感じにはならないようにはするつもりだけどね。
魔法って……君の年頃だとコクマー・ラジエルに通っている娘か……燃やされるのは勘弁してもらいたいけどね」

(さすがに焼くと言われた時は顔に苦笑いを浮かべていくが、そこで身を引くわけにもいかず、
男は少女の隣に立ち、先導するようにスタッフが用意した撮影用の部屋がある宿の方へと案内をし、部屋へと導いていくか)

ルフィナ・エニコフ > 「そこまで察して誘うなんて貴方もなかなかやりてじゃない」

学院に通っているということはこちらの大体の年頃も相手は分かっているだろう。
それでも誘導してくる相手に苦笑を浮かべつつも、素直に相手の後ろをついて歩いていき。

「思ったより普通の部屋、といった感じね」

相手の誘いのまま、宿の部屋に入り。
男女が誘われるままに入って何もないと思わないほど初心ではなく。
腰に差していた細剣を抜いて部屋の壁に立てかけながら室内を見渡して。

ボブ > 「ははっ、まぁ、女の子の中にはもっと君より幼くても色々知っている女の子もいるからね。
君がそれを知っていても損な事にはならないし、それこそ将来には追々役立つと思うからね」

(からからっと明るく笑いを洩らしながら返事を返していきつつ、宿の一室へと入っていくと
一見シンプルなヤリ部屋といった感じのベッドとテーブルがあるだけに見える部屋へと連れ込む)

「まぁ、ここは普通だけど、隣のお風呂の脱衣所には……ちょっと付いてきて」

(そっと少女の手を取り、引いて脱衣所に繫がるドアを開けば、ハンガーラックが並んでいて
様々な職種の衣装や帝国の衣装…更には普通の綿の下着やどう見ても布地が足りないんじゃないかという煽情的な下着など
着せ替えごっこするだけでもかなりの時間が掛かりそうじゃないかというくらいの衣装の数々が取り揃えられていた)

ルフィナ・エニコフ > 相手に手を取られれば抵抗することもなく後ろについていき。
並べられた衣装の数々に呆れたようにため息をつき。

「よくこんなに集めたわね。
 それで?どれかに着替えてほしいっていうの?」

腰に手を当てて、並べられた衣装に目を通しながら相手に尋ねてみて。

ボブ > 「別に俺が集めた訳じゃないんだけどね。
う~~ん?それは君が……ってそう言えば話を急に進めすぎて名前を聞いてなかったね。 俺はボブっていうんだ、よろしく」

(少女の問い掛けに返事を仕掛けたところで名乗り合いをしてなかった事に気付き、先立って男が名乗っていき)

「君が君自身を綺麗に彩れるだろう格好になってくれればいいんだよ。
君の事だから自分がどのようにしたら綺麗に見えるかなんて研究しきってるだろうからね?」

(衣装は男が提案するより、少女がどのように己の身体を綺麗に彩るかというのも撮影魔道具の後ろにいるだろう
傍観者が期待しているだろうと思い、少女のセンスに任せる発言を少女に返していく)

ルフィナ・エニコフ > 「難しいことを言うわね。
 ん~じゃあ……」

相手の言葉に首を傾げつつ眉を寄せ。
チラチラと相手の視線がどこかを向いているところから、先ほどの浮遊物のようなもので映しているのは何となく察しつつ。
それでも我を通すように自然体で並べられた服を物色し。

「これなんてどうかし?
 男の人は好きなんでしょ?」

そういって選んだのは正装時に着るコクマー・ラジエルの制服であり。
ハンガーにかかったまま体に当ててみればサイズは会うようで。

ボブ > (こっちが提示した提案に眉を寄せつつも衣装を物色し、少女が選びあげたのはコクマー・ラジエルの制服で)

「そいつはまたピンポイントにくる代物を選んだな。
それじゃあ、俺は元の部屋の方へと戻ってるから、お風呂で身体を綺麗にしてから制服を着てもいいし、
そのまま制服に着替えて戻ってきてもいいからさ、待ってるよ」

(男は少女にそう告げて、脱衣所を後にしていく………が、宙に浮いている撮影魔道具の内、4つほどが脱衣所に残り、
着替えシーンというピンククォーツにとって序章程度のサービスシーンを撮影状態に入っていく)

ルフィナ・エニコフ > 相手の言葉に小さくうなずき、立ち去った後にちらりと宙に浮く球体に視線を一瞬送り。
そのまま来ていた服を脱いで籠に入れ、どこか見せつけるような動きでシャワー浴びてから制服に袖を通し。

「お待たせ。
 私たちもあまり着ることない服なんだけど、どうかな?」

そういってセーラ服のようなスカート姿で相手の前に現れつつ。
軽くスカートをつまんであげつつ膝を曲げて上流階級の挨拶をして見せ。

「男の人ってこういうのを汚すの、好きなんでしょ?」

等と、どこかいたずらっ子のような笑みを浮かべつつ尋ね。

ボブ > (少女を脱衣所に残して、元の部屋へと戻ってきた男は着込んでいた服、そして下着をも脱ぎ、
バスローブだけを着込み、腰帯をキュッと巻いて、ベッドに腰掛けて少女の準備が整って出てきたのを出迎える)

「ふふっ、あんまりこうして面と向かってみる制服じゃないから目新しいって感じだね。
ずいぶん男のツボってモノを知ってるじゃないか、王立学院に通ってながら実は結構遊んでいるとか?」

(バスローブの袷から覗き見える男の胸板はしっかりと鍛え上げられているようで盛り上がっており、
その褐色の肌にはちょっと覗き見えるだけの範囲だけでも切り傷の古傷痕が見つかってしまうだろうか)

「それじゃあ、おいで……エッチな冒険をしたくって悪い大人の所に来た可愛い娘さんや」

(男はニヤリと笑みを顔に浮かべつつ、少女の手をそっと取り、男もろともベッドに倒れ込むように引っ張っていくか)

ルフィナ・エニコフ > 「ふふ、王立学院の学生でも、最近は男を知ってる子も多いのよ?」

相手の言葉にはくすりと笑い声をこぼし。
バスローブの奥から覗く歴戦の勇士である証を見ればキュンと子宮が雌としての本能を示して疼くのを感じ。

「ん……今日は、危険日だから……悪い大人なら、悪い学生に、罰を与えてみなさい」

相手に手を引かれればおとなしくベッドに押し倒され。
仰向けに倒れながら相手を見上げつつ、撮影を意識しつつ、半分は新疆を降り交えながら相手にいい

ボブ > (少女の手を取り、ベッドへと共に倒れ込んでいけば、かなり勝気と言ってもいい口ぶりで男を挑発していく少女を見おろし)

「ああ、いいとも。 悪い学生に悪い大人がしっかりと性活指導を喰らわせてやるよ」

(ニヤリと笑みを浮かべながら返答し、そのままその唇を少女の唇へと重ねていけば、舌先を少女の咥内へと挿し入れ、
舌先で歯茎を舐り上げたり、上顎のザラザラとした辺りを舐め擽ったり、舌先同士を絡ませあうような濃密なキスは
あえてお預けにさせながら、男の舌先は少女の咥内を弄り始めていって)

ルフィナ・エニコフ > 「ん……っっふ…」

相手が口づけをし、舌を差し込んでくれば自ら唇を薄く開き。
相手の舌を受け入れれば自ら自分の舌とそれを絡め。
流し込まれる相手の唾液をも呑みながらも濃厚なsキスを交わし。

「っっは、こんなの、女の子なら、だれでも濡れちゃう、じゃない……」

唇が離れれば息を吸いながら、ほほを赤らめ、熱っぽい吐息とともに相手に笑みを浮かべながらそっと首に腕を回し。

ボブ > (ゆっくり濃密なキスを少女の咥内へと与えていけば、少女の方も熱が篭もったように舌先で返事を返し、
そして唇を離して、感じ始めていると本来なら恥ずかしい告白をしてくるのを耳にしていき)

「へぇ~~? だれでも濡れちゃうのかい? それじゃあ本当に本当に濡れちゃってるのか、見せてくんない?」

(男はそう意地悪を言い、少女をベッドの上に立たせれば、指先でスカートの裾をちょいちょいと弄れば指先を離し、
少女自身にスカートを捲り上げさせる姿……映像の購入者に興奮させるようなシチュを組み込みつつ、
少女にも羞恥で身体を熱くさせるような責めをプレゼントしていく)

ルフィナ・エニコフ > 「ん、いいよ……」

相手の言葉に小さくうなずけばベッドの上に立ち上がり。
長い丈のスカートをめくりあげれば下着はつけていなかったため、愛液が滴る様子をしっかりと相手に晒し。

「これで、わかったかしら……」

さすがに少し恥ずかしいのか、視線を横に逸らしながら聞き返し。

ボブ > (少女のシャワーシーン、着替えシーンを映像で見ていた視聴者からしたら予想できた少女のスカートの下、
下着を身に着けていない少女らしい割れ目が直接男の目に飛び込んでくれば、さすがに驚いた表情を浮かべて)

「うおぅっ!! これは確かに悪い生徒さんだ。
普段、学校に通ってる時もこうやって下着を身に着けずに、異性の前に立って、
その視線を身体中に浴びてエッチな気持ちになってるんだろう?」

(もちろん、男が少女の普段なんて知るわけもないが、そんな勝手な辱め台詞を少女に投げかけていけば
目の前にある少女の割れ目へと顔を寄せていき、少女自身がキスだけで誰だって濡れちゃうと太鼓判を押してくれた
舌先を割れ目へと寄せ、今度は下の口へと濃密なキスを舌先全体を使って、
快感を堪能してもらえるように責め始めようと舌を動かそうとしていって)

ルフィナ・エニコフ > 「っっは……そう、よ……」

相手が割れ目に口を寄せ。
舌を差し込めば甘い嬌声を響かせ。

「貴族の子女だって一人の娘だもの、強い男の人には、惹かれちゃうのよ」

産膣される映像を意識してか、それとも本心かは定かではないが。
相手になめられれば甘い愛液を滴らせつつ、言葉を口にし。
スカートを捲ったままの体制で動けずに体だけを震えさせ。

ボブ > (少女の股の間に顔を埋め、割れ目を舐めあげていく男。
体勢を維持する為に男が身体を動かせば、男のバスローブの裾が割れ、
ボロッと男そのモノがバスローブの中からハミ出しあげ、太さは普通並みだが、かなり長い逸物が半勃ちで頭を持ち上げてて)

「ふふっ、その強い男って武力的な意味合いかな? 
それとも例えば三日三晩君を翻弄できるくらいな絶倫な男という意味合いかな?」

(少女の股に顔を埋めながら少女の事を煽りたてる言葉を放つ男。
少女を責める事に夢中な男はバスローブから息子さんが食み出しているのに気づかず、
恥ずかしい姿を晒しながら責め口調で話しているか)

ルフィナ・エニコフ > 「っ、ぁっふ……
 どちらかというなら……前者かな。
 私は強い男の人の方が魅力的だと思う、わよ」

相手になめられるほどに愛液を溢れさせ。
敏感な場所に触れるたびにびくびくと体を痙攣させながら質問に答え。

「この時代、やっぱり雌は強い男に惹かれるものだもの」

なんて撮影を意識したことを意識しながら、子宮を震わせつつ。
クンニに励む相手の頬をそっとなで。

ボブ > (割れ目を舐めつつ、少女の事を煽りたてていくが、少女は一般的な強い男の事に関心があると答えるのを聞いて)

「ははっ、女は強い男に惹かれる…じゃなくって、雌は強い男に惹かれるか……
雌ってずいぶん意味深な言葉だね……っ……ふふっ、何かこうして頬を撫でられるとくすぐったいと言うか照れるね」

(少女の手が頬を撫でてくれば、ちょっと照れ笑いといった表情を浮かべながら、割れ目から口を離していく)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からボブさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からルフィナ・エニコフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 商店街」にシロナさんが現れました。
シロナ > マグメールの商店街に、ぷらり、ぷらりと一人で歩く少女がいる。食料店、武器屋、道具屋、被服店などが軒を連ね、様々な人が行きかっている。
 褐色の少女は、お気に入りの茶色のベレーを頭にのせて、白いシャツ、紅いベスト、蒼いパンツ、動きやすい靴。
 その上から、目の覚めるような紅いコートを羽織っている。ショルダーバッグを掛けているさまは、近くの学習塾の生徒とかに見えなくもない。
 紅い瞳をキラキラと輝かせ、ふらりと立ち寄るのは、衣服点。
 色々な服が作られていて、ハンガーなどで掛けられて売っているのが見えるお店だ。
 先ずは外に陳列されている服を、んー、と唸りながら眺め、歩く。その目は真剣で、目を細めて、細部までまじまじと見つめている。
 これは、という物を探している、狩人の眼でも……ある。

「これは、あれと組み合わせても良いし、あ。でも、この柄も、良いなぁ。」

 少女は、カーディガンを手に取ったと思えば、自分に少し合わせるように身に充てる、しかし、少女には小さい。
 それでも、小さめの服を、ああでもない、こうでもない、と、スカート、パンツ、ドレスに、コサージュなど。
 スカーフを取ってみたり、戻してみたり、真剣な表情で、服を見ている。

「本当は、こう……うん。」

 何かを求めるように、視線を周囲に向けるのだけれども、周囲に残念ながら自分の求める人はおらず。
 まあ、仕方がないよねぇ、とぽつりとつぶやいて、服に視線を戻していた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 商店街」にアリエッタさんが現れました。
アリエッタ > 貴族だからと言って高級店ばかりに用があるわけでもない。
ファッションは時と場所による、だから平民用の衣服もチェックする必要がある。

「ん~これも悪くないけど」

値段は見ずに気に入った衣服を数点、この店は女性店員ばかりで助かる。
まあこんな物か、と店員を呼んで会計を済ませて店を出る。
すると店頭で真剣な目をして服を選ぶ少女に視線が行く。

「あらかわいい」

衣服を真剣に見定めている所を邪魔しては悪いがかわいい子に声を掛けないのもまたポリシーに反する。
なのでニコリとほほ笑んで手を振るにとどめた。

シロナ > 「うーん……うーん。これも、いいし。あれも……。クロナおねー様に似合うかなぁ。」

 真剣に服を探し、眺めている理由は単純で、双子の姉に着せるためのそれである、小悪魔系淫魔を目指しているらしい姉。
 しかし、何故か知らないけれど自分で服を買う、とかはあまりしない、多分、自分が彼女に色々見繕ってキセル趣味があるのを知っているから―――。
 否、面倒くさいから、シロナに任せておけばいいとか考えているのかもしれない、自称貴族のおねー様は。
 むろん、姉も平民の娘故に平民である、一寸ばかり……普通よりお金持ちなのは確かだが。
 最近は、その、服を着せる相手が増えた、可愛い可愛い、お人形の様な妹、あの子は、お洒落に関しては無頓着……ではなく、姉と逆で目立たなくなりたい、と。
 判らなくもないけれど、それはそれで。お洒落の楽しさを知ってもらいたい、お洒落できない姉からの心ばかりの姉らしいこと、と思うのだ。
 なので、真剣に、真面目に、全力で可愛い服を検分して居た所なのである。
 自宅の商会を使わないのは―――自宅で取り扱う服は大体見てるし、オーダーメイドも出来るから。
 違うのだ、自分のお小遣いで、自分で選び、そして着せるのが、良いのだ。
 それでも、オーダーメイドには敵わないのは判るのだけれども、ひそかな楽しみなのである。

「……?」

 ふと、別の誰かが来たらしい、店員の挨拶の声に気が付いた。
 服から視線を上げると、誰かがいる、手を振っている模様、知り合いではないので、多分店員の知り合いなのだろうか?
 視線を奥に向ける、店員が居るのでやっぱり、と。
 なので、視線を服に、戻す。妹なら、主張しすぎない服の方が、きっと喜ばれるんだろうな、と。

アリエッタ > 手を振っていると少女の独り言を耳にする。
おねー様、姉がいるのだろう。
自分は知っている限りは一人っ子なので姉と言う存在はちょっと憧れる。
甘えたり可愛がってくれたりしてくれるのだろうか。
自分の服ではなく姉の服を選んでいるのなら真剣になるのも頷ける。

「お姉さんの服を選んでいるのかな?いい子ね」

横に立って声をかける、このまま眺めるのも十分目の保養になるがやっぱり話しかけて反応があると嬉しい。
そう思って声をかけてみた。

シロナ > 「んー。いい子、と言うよりも、趣味に付き合ってもらってるって、感じがするんだよね。
 おねー様はおねー様で、思惑があるから、と思うんだけど……。」

 服を、あれや、これや、と眺めて、矯めつ眇めつしながら、取り換え、合わせて、更に取り換えて。
 こう、もう少し、こう……と、ぼやくようにつぶやきながらも、視線を向ける。
 声の主は先ほど、手を振っていた人だった。
 先程の行為は、店員ではなくて、自分に向けて、の物だったらしいことに、今理解を追い付かせる。
 一度、手を止めて彼女の事を眺める。

 年のころは、自分よりも年上、の様だが、身長などは大体変わらない程度か。
 身のこなしから言って、自分の様なタイプではなく、寧ろ姉の様な方面であろう、姉の淫蕩さと、妹の華奢を混ぜたような。
 そんな感じがする。
 それと、何やら魔法を身に纏っているようだ、もう一度、彼女自体は、記憶にはないし、知り合いではない。
 声を掛けられる謂れは、良く判らない、と言うのがある。
 服装自体は、どうやら高級品であり、恐らくそれなりの立場の家にある人だという事は何となくわかるのだ。

「……で、どなた?アタシ、この店の店員じゃ、ないよ?」

 確かに商家の生まれだし、多分こういう所に居ても違和感が薄いのかもしれない。
 勘違いしたのだろうか。と、少しばかり不安になって、首を傾いで問いかける

アリエッタ > 「んー警戒されてるなあ、可愛いから声をかけただけだよ」

警戒されているというのは育ちが良く、頭がいいのだろう。
可愛いというだけで声を掛けるのも考え物だ、と思いつつも笑顔は絶やさず。

「かわいい女の子には声を掛ける、ってのは家の家訓、そんだけだから、えっと、私はアリエッタ、アリエッタ・アルカンシャルツ、一応貴族」

我ながら当たり障りのないことしか言ってない。
警戒されている分突っ込んだ話はしにくい、それに服選びの最中だし邪魔も悪いな、と思い。

「と言うわけでかわいい子を見てるのは私の趣味、どうぞお気になさらず、お姉さんの服選びならアドバイスぐらいはするよ」

服選びの邪魔にならないように少女を見つめる。
スタイルはかなりいい、顔も整っていて見てるだけでもうれしい。
正直かなりの美少女、見ているだけで自然と頬が緩んでしまう。

「えへへ~やっぱかわいいな~」

シロナ > 「だって、この国だよ?マグメール、だよ?
 人が居ればそれを痴漢だと思えとか、言って良いような国だからね此処。」

 警戒すると言うのはまあ当然だと思う、この国の特殊性を考えれば特に。
 笑顔の儘の相手に、軽く息を吐き出して、やれやれ、と。

「かわいい子に声を掛けるてのは、アタシも同意できるところだけど、アタシが可愛いと言うのは一寸いろいろねえ?
 アタシは、シロナ。シロナ・トゥルネソル。
 苗字は有るけど、別に貴族でもないよ、トゥルネソル商会っていう商人の娘。」

 知らない人間に対しては、誰だって多かれ少なかれ警戒はするものだ。
 とは言え、別に敵意もない、自分から名乗ってくるのならば、此方も名乗り返すのが礼儀と、名前を応えて。

「まあ、アドバイスは嬉しいけれど、見られてても気が散るし。
 てか、それ、キモイ。」

 見られているというだけで十分意識するし、居心地が悪くなる。
 さらになんか、エロおやじのように視姦するかのように、じろじろ見られると、更に居心地が悪くなる。
 流石に、それは止めれ、と少女は半眼で彼女を見ることにする。

「てか、声を掛けて来たのは、視姦する為とか、言わないよね?なんか、用?」

 声を掛けて、視姦するだけと言うなら、寧ろ声を掛けないで、どこか遠くからにしていて欲しいわ。
 大きなため息を零すしょうじょ。
 服を見る気も失せたか、服を基の場所に掛けなおした。

アリエッタ > 「そうだね、そういう意味では乱れまくってる国だし、私もこの前までは娼婦していたしね家の掟で…ああ、そんな商会の名前聞いたことあるわ」

自分たちとは取引していないが最近よく聞く名前だ。
道理で育ちがいいわけだ。

「シロナさんだね…んーそっかーごめんねー」

とりあえず見るのはやめる。
キモイ、と言われるとそれはそれで嬉しい。
かわいい子からなら嬉しい。
何か用かと聞かれれば頷いて。

「そうだね、貴族に復帰した今でも趣味で娼婦してるから営業は欠かさないことにしてるの、女の子専門の娼婦、御用があるならいつでもオッケー、気持ちよくするのもさせるのもどっちも大丈夫」

ム取り繕ってもしょうがないしストレートに言おう。
そう思ってコートのボタンを外して胸元をチラ見せする。

シロナ > 「……貴族って、よくわかんない。」

 家のおきてで娼婦、と言うのが良く判らない筆頭だ。貴族と言う時点で、平民とは違う感性、違う思考形態をしてるとよく聞く。
 ただ、プライドが高いとかそういうイメージがあるゆえに、娼婦という物を毛嫌いしているのかと思って居た。
 違うようだという理解と、本当にそうなのか、と言う疑問が生まれて、良く判んないという結論にたどり着く。

「娼婦、か……うん。
 好きそうな人には言って置くよ、アタシは…お金払って気持ちよくなるってなんか、違う気がするし。
 セックスするなら、ナンパしてお互い同意のうえでする方が良いでしょ。
 確かに、商品として、商売として……あるんだけどさ。」

 娼婦を勝手するようなセックスは好みじゃないなと。
 お金を払ってとなると、元を取ろうとするし、その分楽しまなければならなくなる。
 そう言うのは、一寸好みじゃない。

「アタシは客に成れないけれど、おねー様とかなら喜んでお客さんになってもらえると思うからさ。」

 だからごめんね。
 少女は軽く謝罪をして、姉に教えてあげようと思い―――。

「因みに、何処の娼館なの?」

 紹介するにも、何処でやっているかは確認しておこうかな、と。

アリエッタ > 「あーウチは貴族の中でも変わり者で有名だしね」

まあ当然の反応だろう。
変わり者だという自覚はある、ごまかすように笑って。
その後に続くシロナの言葉に頷く。

「あーうん、愛が無いと嫌って言うのも分かるよ、ぶっちゃけ私はタダでもいいんだけどタダにすると周りがうるさいの、けどシロナさんの気持ちは尊重する、好きそうな人によろしく」

可愛いうえにしっかりとした考えも持っていてものすごく好みなんだがそんな子だからこそ無理やりはやりたくない。
ごめんね、と謝罪するシロナにいいよ、と言葉を返して。

「んー今は貴族になってるから娼館にいるわけじゃないの、路上で客引きするか、今みたいに好みの子に声かけるか、って所かな、うちに直接来てくれてもいいよ」

紙とペンを取り出して自分の屋敷の場所の地図を渡す。

「おねー様によろしく、ちょっとぐらいハードなことしてくれても大丈夫だから」

シロナ > 「そっか。変わり者、なのかー。」

 成程なー、と少女は考える。
 変わり者と言うのであれば、まあ、理解は出来なくはない。トゥルネソルの一族は竜の一族だ。
 人と交わり、人の営みの中に入り、商会に入る。それを考えれば、彼女のいう事に関しては一定の理解が浮かぶ。

「うん、ごめんね。愛とか、そう言うのは別に気にはしてないけど。
 自分で口説いて、自分で仕留めて、自分で孕ませる……それが良いんだ、お金を使うという方法も、手段としては理解してるけど。
 娼婦……商売での、セックスは好みじゃないというだけだしさ。」

 商売という物を曲がりなりにも知っているから、だから、彼女の商売の邪魔が出来ない。
 商売抜きでと言うなら、しても良いだろうけど、娼婦と言うのは彼女のプライドでもあるのだろう。
 だから、相容れることは出来ないと理解して。

「判った、ありがと。
 じゃあ、お姉様には伝えておくよ。
 ああ、余り変なこと言わない方が良いよ、ほんとにおねー様は変態だから。」

 うかつなことは言わない方が良いよ、とメモを受け取り、カバンの中へと入れていく。

「じゃあ、アリエッタ、アタシはそろそろ行くよ。じゃね?」

 服を見る気分でもなくなったし、戦士ギルドで汗を流して帰ろうかな、と。軽く手を振る。

アリエッタ > 「そうだよー変わり者だよーけどシロナちゃんのそういう考えって嫌いじゃない、私とは違うけどなんかカッコいいね」

素直な感想。
自分とは価値観は全く違うけどそんな考えもカッコいい。
だから自分は振られたんだろう、そう思うとちょっと悲しいがそれもまた出会いと言うものだ。

「うん、お姉様に伝えといて、私も変態だからそこは気にしないで、じゃあ私も帰るわ、なんか邪魔しちゃってごめんね」

手を振り返して店を去ろうとする。

シロナ > 「うん、ありがと。正直、商売抜きで、というなら、喜んで抱いてると思うけど、ね。
 だから、頑張ってね、アリエッタ。
 貴女も、凄く良いと思うよ、ちゃんと引くことも理解できてるのは、イイ女の証拠だっておもう。」

 に、と笑って見せる。
 正直な感想だ、とは言え、彼女も自分も、残念だけど、大事な部分が合わなかっただけだ。
 友達として、気の無い話をするには、イイとおもう、性格も嫌いではないな、と。

「ん、判ったよ。ちゃんと伝えて置く。
 ま、話しかけなければ何も始まらないし、ね。」

 じゃあね、と去る彼女に最後に言葉を返し、少女は商店街を後にした―――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 商店街」からシロナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 商店街」からアリエッタさんが去りました。