2021/01/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にトーラスさんが現れました。
■トーラス > 王都の繁華街に位置する一軒の酒場。
2階に宿屋も兼ねるその店は主に冒険者達で盛況を見せていた。
酔い潰れた客を上階の部屋に放り込めば、店側は宿賃も稼げ、
宿賃はリーズナブルなので客側も帰りを気にせずに飲める、とWin-Winな関係故である。
その状況を見込んで夜鷹の娼婦達も冒険者に酌をして春を鬻ぐ為に集まり、
華やかな女達を目当てに男やもめも集まるために店も得をするという経済の縮図が為される店は、
相応の繁盛店である事を示すように客席はほぼ荒くれ者と女達で埋め尽くされていた。
そんな人々で賑わう中、一際、明るく振る舞っているのは頬傷の中年冒険者で、
他の卓の客達にまで調子良く話し掛けながら景気の良い笑い声を撒き散らしていた。
「いやぁ、ホントにラッキーだったぜ。
ゴブリンの巣穴に潜り込んでみたら、コカトリスを飼ってやがって、その卵が売れてガッポガッポよ。
あ、お姉ちゃん、エール追加ね。ついでに此処の全員にも一杯奢ってやって」
ガハハ、と喧しい笑い声を響かせて、盛大な法螺の如き話を吹聴する男。
そんな男が煙たがられないのは、その羽振りの好さのお陰で、彼の奢りによる乾杯は既に複数回に及んでいた。
■トーラス > 賑やかな酒場の夜は更けていく――――
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からトーラスさんが去りました。