2020/12/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にプラセルさんが現れました。
プラセル > 冷え込みが厳しくなってきた、と思っていたのも束の間、何時の間にやら年の瀬間近。
これから忙しくなるから、と貰った久々の休暇ではあるが、内向的な己に予定がある筈も無い。
地区と地区の境目近くの、比較的明るい通りの端っこを、人にぶつからぬ様に気を付けながら、ゆっくりとした足取りで進み。

プラセル > この辺りは飲食店や宿屋や娼館を兼ねた店舗が多い。
その所為か、こんな時間でも往来を行き交う人々が少なくない数で居る。
明け方近くまで開いている酒場もあるのだ、通りの人間がゼロになる事も無いのだろう。

「―――――………。」

その内、自分の歩調とは裏腹に、目まぐるしい変化を為す視界に疲労が滲み始める。
緩慢な歩みが次第に緩まり、と、と。と、止まってしまう。
丁度、細路地の出入口。角であれば、通行の邪魔にもならぬだろう、と建物の壁に背を預け。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」に黒須さんが現れました。
黒須 > (師団での活動も一先ず終わり、帰路に歩いていた。
明るく輝いている街並みの中、ひとつの大きな影が歩いていた。
帽子から身につけている服、靴までもが黒一色に染めた黒須。
その巨体で歩けば、ぶつかった時に難癖を付けられるだろうと思い、面倒くさがりながらも道の端っこを歩いていた。)

「...めんどうだな。さっさと買うもん買って帰るか...。ん...?」

(端を歩くと気付いた目の前の少女。
綺麗な金髪が目立つ少女が建物を背に立っている様子。
待っているわけでもなく、迷子という訳でもないその様子。
何かあるのかと気になってしまい、近付くことに。)

「...嬢ちゃん、こんな所で何してんだ?」

(2mもある巨体。
薄茶色のサングラスからでもわかるポーカーフェイスで低い声を出しながら声をかけると、目線を合わせるかのようにその場にしゃがむ。)

プラセル > 折角貰った休暇であるにも関わらず、開始早々に気疲れしてしまう始末。
それに対して何かを思う事はないのだが、こんなに早く戻ってしまえば同僚達に気を遣わせてしまいそうだ。
己としては、其方の方が気になる。
街騒に、ぼんやりとした視線を投げていれば、ふと留まる陰り。
追って掛けられた声に、鈍い動きで視線を其方へと――

「――――。」

大きい。
頭の中で呟いて、しゃがみ込んでくれた彼へ、するり、と視線を一緒に下げる。
瞬きをひとつ、ふたつと落とし、

「休憩―――…?」

ゆる、と傾く頭が、自分自身の放った言葉への自信の無さを表して。

黒須 > 「休憩...?」

(周りを1度見回してみる。
宿屋や飲食店等が多く見受けられるが、その中にも娼館も混ざって経営していたのがわかった。)

「...娼館の娘か?」

(その答えでどうこう言うつもりは無い。
ただ、何となく見つけた少女と軽く話をしてみたいと思った。
それは少女にとっては迷惑な行為かもしれぬが、果たして...)

プラセル > 繰り返される言葉に、傾いだ頭を戻して頷く。
散策、と言う名の時間潰し。の、休憩。周囲を見渡す彼に、そこ迄は口にはしなかったけれど。
次ぐ問いにも、同じように、ゆったりとした速度での首肯を返した。

「貴方は―――… お客様、…?」

娼婦か、と問われたが故、店に用事があるのか、と短絡的な思考で問うた。
元より薄くなってしまった情動の起伏は、事実への問い如きでは動きもしない。
表情に乗る色も、同じように薄い。
壁へと預けていた背を浮かせ、

「必要なら、案内するわ。」

変わらぬ表情と声のトーンで申し出た。

黒須 > 「ん?俺か...?」

(別に用がある訳では無いは当たってしまった。
同じようなトーンに同じような言い方をするその様子から何かあったように見えるが別に触れる事はしなかった。)

「...おぅ」

(本当は酒場で1夜過ごそうかと思っていたが、思わぬ展開であったためにそちらに身を任せようとした。
その言葉に賛同するように、少女の真似をするかのように首を縦に降った。)

プラセル > 僅かな間に、何かを間違えただろうか、と思いはするものの、同意の言葉が得られれば、ほんのりと不思議そうな色を瞳に滲ませるだけに留まる。
怒鳴られたり、叱られたり、も無いのであれば、不興を買ったのではなさそう。
それならば、と片手を彼に差し出して。

「うちのお宿の子は、可愛い子が多いわ。」

等、表情と声の調子の変わらぬ儘、謳い文句を宣った。

黒須 > 「...そうかい。」

(何かの偶然で娼館への招待を受けることになった。
予想外であったものの、悪くないと思い、差し出された手を優しく握り返そうとした。)

「ま、楽しみにさせてもらうさ。」

(どこでも聞く謳い文句。
そういうのは直に見て判断することにし、余計なことを言わずにしようとした。)