2020/11/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にフルーアさんが現れました。
フルーア > 「んもぅ。こういう時、困るよね…?」

(日銭を抱えて、今日の宿を探していた途中。雨が降ってきた。
きっと短時間で通り過ぎていく、足の早い雨なのだろう。そう思うものの。一時に纏めて降るその勢いはなかなかの物。
膚を叩かれれば痛みすら覚えそうな、その勢いに。大慌てで何処ぞの軒先へと駆け込んだものの。
僅かな間だけであっという間に全身が濡れ鼠。薄っぺらなワンピースが膚に貼り付き、中身を透かす。
誰かの視線が有ったなら、気にするべきかもしれないが。今重要なのは、あっという間に奪われていく体温だった。

っ、っしゅん。小さく零れたくしゃみも。局地的な豪雨にたちまち呑まれ、掻き消され。
取り合えず、雨がやんでくれるまでは。完全に足止め状態なのだろう)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアレエルさんが現れました。
アレエル > まっとうな店はほとんど閉まるような時間、
それも裏通りで雨が降り出すと人の往来はほとんどなくなって
すっかり静かに雨の音だけとなる。
そんな石畳の夜道、場末の小さな酒場から出てきた男は雨に気づくと
少し先の軒先きを見つけてはそちらへ渡るようにして駆けていくが
雨の降りは思ったより強いようで結構濡れてしまった。

行き先に当てがなかったので得意の転移魔法を使わずにいたが、
横着しないでどこかしら屋根のちゃんとある場所に行こうかと思った矢先、
同じように雨宿りしている人物を見つけて
そこへ飛び込むように走り込んでいく。

「はぁ、はぁっ……あー冷たい。
……こんばんは、君も雨宿り?」

息を整えながら話しかけ、自然と視線は彼女の衣服から透けた肌に向かうが、
彼女があまり寒そうにしているようなら、それを気遣うような様子も見せる。

フルーア > 「……っわ、わっ」

(まだ暫くはやみそうにない。そんな雨空を見上げていた所へ。
石畳の水溜まりを跳ね散らかし、足音が近付いてきた。…また誰かがこの軒先へ。豪雨を避けて駆け込んで来たらしい。
空に向いていた視線を落とせば。騎士…とまではいかない、比較的軽装の若い男。
いわゆる冒険者という奴なのだろうかと首を傾げて)

「…や?うん、僕も――動くに動けなくなって。雨が止むのを待ってる、って所だね。
これ、後ろのお店。何だったんだろう。開いててくれたら良かったのに――」

(軒先は決して広い物ではなく。二人共が濡れないようにと考えたなら。自然と、間隔を詰める事になっていく。
言ってみせる通り。これで、退きを借りているこの建物。何かの店舗なのだろう其処が開いていたならマシだったのに。

軒の先端から零れる雨も。滴どころか、ちょっとした水流じみてきた。
ばしゃばしゃと音をさせ、地面から跳ね上がってくるそれを避け。まった侭の扉に背中を預けた所で。
濡れ冷えた生地が背中に貼り付き。ひゃぁ、と素っ頓狂に上げる声。

…そんな中。彼の、視線を感じたのだろう。くすくすと小さく声を上げ)

「どうしたの?何か……気になる物とか、有るの……?」

アレエル > 「隣、お邪魔するよ。……『僕』?」

気さくに話しかけつつ彼女のすぐ横に立つと、その言葉にちらりと視線を向けた。
遠目に見たときは、暗がりに浮かぶような白い肌から直感的に女の子だと思ったし
声音からもそう感じたが、この国では単純な見た目だけではあてにならないので
少し顔を近づけるようにまじまじと見つめていく。

やがて、やっぱり多分女の子だろうと納得すると
見た目穏やかそうな表情で微笑みを浮かべてやっと元の距離に顔を戻した。

後ろの店はそもそも店舗なのだろうか。
扉は固く閉じていて、普段からあまり人の出入りもなさそうな気がする。

「ん? ああ、綺麗な肌で良いなと思ったけど、寒そうにしてたら可哀想だと思って」

子供だと思った割にはなんだか大人びたセリフのようにも感じて笑いつつ、
女の子相手には優しくしようと思うので何か羽織るようなものでも貸してあげたいところだが、
あいにく自分も、革鎧の下は彼女とそう変わらない薄手のシャツくらいだった。

「僕はアレエル、よろしく。
君はこの辺りに住んでいるか、近くに宿でもある?」

あまり困っているようなら送ってあげるのだが、
何か気になるかと言われれば、男の視線は再びその透けた肌や
腕さすりするときの仕草で僅かながらでも寄せられる(?)胸元へ向けられる。