2020/10/26 のログ
■オルド > 「さて、そろそろ寝るとするか」
デスクから腰を上げ、残ったコーヒーを呷る。
空になったコーヒーカップを手に、入り口の扉の鍵を掛け。
灯りを消すと男は奥の部屋へと消えて行くのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 外れにある診療所」からオルドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 「もー、ひと声。いやァ、おっさん、こりゃ高ェよ。なあ。」
休日の広場、賑わう人の中で、ひときわデカくて目立つ男が難癖付けていた。
正確には値段交渉――、なんでもありのがらくた市で、これを売れ、アレを値切れと言いまわって、笑っていた。
こっちの迫力に気おされたのか、高いと店主も思っていたのか、しぶしぶの値下げでよくわからない陶器を買う。
別に金が惜しいわけじゃあない、やり取りが楽しい。
「おう、ウン、掘り出しモン、掘り出しモン。よくわかんねェけども。
――さァて、これどうすッかね。」
小脇に紙袋を抱えて、中身をどうしたもんかと思案する。
どうせがらくた市の品物だ、いっそどっかに売り払ってもいい。値段相応の値が付くかは知らないが。
ついでに小腹でもすいてきた気がする。美味いメシ、なんかないか、――面白いものでもいい。
何かないだろうかと、視線をぐるりと回してみる。