2020/10/23 のログ
リコリス > 「……もうこんな時間か。このぐらいにしておくか」

懐中時計を見てリコリスは呟く。その足元には、回収されていない一升瓶が3本ほど転がっていた。
周囲の客はとんでもない量の酒を飲んでもけろりとしている女性を、ひそひそ話をしながら興味深げに見ている。

「店主、お勘定だ」

頬は少し赤くなっているものの、まるで酔っていないかのような顔。
滞りなく金を支払うと、ふと目を離した瞬間にその姿は消えていて。
後には顔を見合わせる店員や客が残るばかりだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区のとある酒場」からリコリスさんが去りました。