2020/10/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシチューさんが現れました。
■シチュー > 空色晴れた、気持ちの良い秋の朝。
ほどよく陽気が王都をぬくめ、ほどよく涼しい風。
人々の顔色もどこか明るい通りに小さな人影があった。
露天が並び、小さな屋台の軒先で果物や野菜、肉魚に調味料。生活雑貨が売られている、そんな往来の中を歩き。
ひょいと、そばにあった空き木箱の上に飛び乗って腰かける。
片手に持ったマイバッグたるバスケットの中身を改め。
「お肉もお野菜もーあれもこれも、きらしてた調味料も、……っと。よし!お買い物終了!」
メイドとして食材の買い出しに来ていたのであった。
買い忘れが無い事を確認すると、両腕とケモミミしっぽを一度にぴんと伸ばし。
「お買い物、思ったより早く終わったなー。
お昼前までに帰れば良いから、ちょっとここで時間過ごそっかな。いいお天気だし!」
木箱から下げた足をぶらぶらさせながら、空を仰いで太陽の位置を見る。
秋のひなたぼっこ。
通りを行き交う色んな人の横顔を見ている。
冒険者に商人、市民に職工。
ふと悪戯思いつくと、何気なさ装って。
太腿に涼風を送るフリをして片手でメイド服の裾を掴み。
ひらひら、わざとショーツが見えそうになるほど持ち上げてみたりして遊んでいる。
■シチュー > ふくらはぎを外気に晒す遊びを終えると両手を後ろについて気持ちよさそうに眦を伏せる。
大きく張り出したケモミミの先を風に揺られるままにし。
何気ない日常にささやかな幸せ感じるメイド奴隷のミレー族。
やがて鳴り物入りで騒々しく現れたグループが往来の中で人目を引く。
何事かと睫毛を弾ませてそちらのほうを見れば、王侯貴族が着るよなマントに仕立ての良いシャツの紳士、コルセットで木の枝ほどに細い腰をドレスごしに揺らす淑女。
男女の一団が練り歩いては、今日の演目とあらすじを大げさな身振り手振りで周囲に伝え回っている。
――どうやら流れの小劇団が、この先の広場で1席、劇を繰り広げる様子。
興味引かれたミレー族は木箱から飛び降りるなり、その一団の後ろに。うきうきしながらくっついていき――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からシチューさんが去りました。