2020/10/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルインさんが現れました。
ルイン > 日の高い時間帯の平民地区の大通りの一つ。
商店や露店が並び、大勢の人が行き交うその道をすいすいとぶつからない様に避けては歩く。
店先や露店を眺め、そして可愛い子が居ないかなと視線を巡らせるといつもの行動。

「んー…可愛い子か面白い物でもあればいいんですけどね」

中々にどっちも行き当らないのだがそれはそれで見つけた時は楽しいので気にせず。
右へふらり、左へふらりと大通りを歩いていき。

「あ、あれは良いかもですね」

そんこんなと歩いていると一つの露店に目を付けて歩み寄り、商品を眺めて。

ルイン > そうしてふらふらと街中で買い物と可愛い子漁りをのんびりと続けて。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」にティアフェルさんが現れました。
ティアフェル >  がやがやと冒険者たちで賑わう午後のギルド。その掲示板の前に立ち、迷い猫探しやら魔物討伐、希少鉱物入手や配達――様々な内容の記された沢山の依頼書たちを眺めるでもなく――ぺたり、と掲示許可の下りた依頼書を空いた場所に貼り付ける一人の女。
 そして、掲示板を見に来た冒険者を見つけるとその度に声を掛けて、二、三言葉を交わしては芳しい返事がないらしく、少々浮かない顔で微笑して肯き。短く礼を云ってはまた次に目に付いた人物に声を掛ける。
 それを繰り返しては、やがて溜息が零れた。

「やっぱり、なかなかね……」

 今は魔法の力を何故か失っていて、冒険者もヒーラーも休業状態。その状況をどうにか脱却すべく情報集めに生活費稼ぎに奔走する日々。寝食も惜しんで動いているせいで、幾分寝不足気味で顔色は若干蒼く疲労感の滲んだ様子。しかし、今のところ有力な手掛かりはなく、多方面に情報を持つ冒険者ならば――と今日はここにも足を運んで聞き込みをしているが、首尾よくはいかないものだ。
 例え魔法職でなくとも、なんらかの手掛りを持っている可能性がある為、一応目に付いた冒険者には手当たり次第に声を掛ける。
 今もちょうどやってきた人物を見つけては、そちらを振り返って口を開いた。

「あ、あのちょっといいかしら――」

ティアフェル >  そうして、尋ねた冒険者もやはり有力な情報は持っておらず、「悪いけど」と首を振られる。ある程度予期していた返答でもあったので、軽く肯いて。

「そっか、ごめんなさいね呼び止めて。どうもありがとう」

 詫びを口にして頭を下げる。繰り返されてきたやり取り。いちいち気落ちしてもいられない。
 そして、内容に不備はなかろうかと掲示板に貼りだした己の依頼書を再度確認した。入れておいた方が良かった一文などなかっただろうかと。

『魔法トラブル解決・もしくは情報求む

・冒険者レベル:不問
・ 報  酬 :下記内容に応じて相談。
・ 内  容 :回復魔法が突然使用不能になった場合の状態回復方法を募集。
        同じ状態になった例の情報も同時に募集。
・ 期  間 :解決次第終了。
・ 依 頼 主:ティアフェル
・ 備  考 :報酬は即金で多額は難しいです。現物や当方の労働などでも支給可能。
        報酬額が上がる場合は分割での支払いをお願いします。』

 そんな内容の依頼文。普段ほぼほぼ依頼を出すなんてことがないので、こういった文章はあまり慣れない。
 言葉がなかなか出て来なかったので変かもな……と拙い文面を確認して小首を傾げ。
 それから、ひたすら人の気配を察知するごとに反応して呼び止めるために口を開く――

「少しだけ、いいかな?」

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」からティアフェルさんが去りました。