2020/09/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区のどこか」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 王都マグメール、平民地区。
今日もまた、この地区に不思議な事件が起こっていた。
事件と言っても、誰かが襲われたとか、傷付いたとか、そんな危険な事は一切無い。
普通に出歩いていただけなのに、気が付いたら下着が無くなっていた。
しかも、老若男女、選ばずなのだ。
そんな、くだらない内容である。
………まぁ、ある意味、危険ではあるかもしれないが。
そのくだらない内容に、この事件の犯人、目星が付く者も居るかもしれない。
もっとも、それに調査に出るか、と言えば、分からないと言えよう。
出たら間違いなく、自身も巻き込まれる可能性が大、だからである。
「………ふむ、白じゃったか…なかなか、当たらんものじゃのぅ」
その事件の犯人、一人の少女は、今もまだ活動を続けていた。
目立たぬ屋根の上、そんな呟きを漏らしながら、くるくる回す指先。
そこには、一枚の白い布切れらしきもの。
見る人が見れば、それが何者かの下着である事は分かるだろう。
その視線の先は大通りに向けられ、もっと詳しく言えば、一人の女。
少しの間をおき、その女が急に周囲を気にし始め、そそくさと通りから消えていった。
それを確かめれば、すっと指をもう一振り。
そうすれば、指先の下着は消えてしまう。
そう、今日の少女の悪戯は、目を付けた相手の下着の色当てであった。
ちなみに、奪った下着は、後程にご自宅へとお返しされます。