2020/08/18 のログ
ご案内:「平民地区の酒場」からレナード・イーストさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/古書肆」にビョルンさんが現れました。
ビョルン > 日の落ちきらぬ夕刻。

「邪魔ァ、するぜ──…」

その書店は縄張りの外れに位置しているが、己とは対立関係にも利害関係もなく。
ゆえに古書肆の親父も己に興味なさそうに店の奥から生返事を返しただけだった。

膨大な数の書籍や資料があるがぼんやりと分類されていることは存じている。
地理と歴史。
一瞬迷っては地理の棚の前に。

ビョルン > 碧眼からの視線、向かう先は背表紙の表題。
比較的時代の新しい活字もあれば写本と呼ばれた時代の手書き文字まで。

読み書きの能力は、謙遜したとしても人並み程度には。
それを意外に思う者の目もここにはない。

「これは」

1冊の本を手に取る。
丁重なれど慣れた手つきで表紙を捲って目次の文字を目で追う。
店の奥へ淀みない声で古書のタイトルを告げれば、これもまた平たい声で値段を告げられる。

ビョルン > 「貰うよ」

本を手に店の奥へ。
代金を支払えば「毎度あり」との素っ気ない挨拶があった。

「じゃあ、またな」

本に囲われた空間を出がてら、腰に差した刀が積まれた本を崩しかけて慌てる場面もあったが帰路につき。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/古書肆」からビョルンさんが去りました。