2020/08/12 のログ
■ミズホ > 「~♪ あ、あれは何でしょう」
今まで田舎にずっといて、最近王都に来たばかりの彼女には目新しいものばかりである。
綺麗な石を売っている露店などにも目移りをして、路地にある店などにも積極的にのぞき込みに行ってしまう。
完全にお上りさんであった。
■ミズホ > 「あのお店、なんでしょう」
ちょっと怪しげなお店でも興味深そうにはいってしまう。
そういうところで閉じ込められ、奥に連れ込まれたら……
あとは何が起きるかはわかるだろう。
■ミズホ > しばらくふらふらと歩いていて、こまごまとしたものを買っていく。
そう裕福なわけではないのだ。必要なもの以外は見るだけで済ませていた。
あっちへふらふら、こっちへふらふら。
見た目も幼い彼女が一人でフラフラしていて、危なっかしいことこの上ないだろう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミズホさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」にセルフィアさんが現れました。
■セルフィア > とっぷりと日が沈んでも、真夏の夜は尚暑い。
どことなく肌に絡みつくような湿気の中、少女は商店街を歩いていた。
右手には空になった採集籠、左手には王立学院の校章を刻んだ短杖を携えて。
冒険者の依頼帰りに似た装備は、学院の課外授業によるものだ。
『近場の野山に出て、特定の植物や鉱石を採取し、納品する』というのが、今回の課題内容だった。
「うぅ、どうにか終わりましたけど、あつぅい、ですねぇ……」
一日中の山を走り回って、草をかき分け、岩をひっくり返して。
時折遭遇した魔物は、習ったばかりの魔術でどうにか追い払い、一日かけてようやっと。
集めた薬草と鉱石を薬屋と鍛冶屋に納品して、今日のノルマはようやく終了、と言った所だ。
あまりに夢中になりすぎて、昼食はおざなりだったから、なんとなくお腹が寂しい気がする。
小さく、くぅぅ、と鳴るのを素知らぬ振りで誤魔化しながら、少女は往来の中を彷徨っていた。
■セルフィア > とぼり、とぼり、暑さにヘタった足取りは遅い。
それでもどうにか、寮の方へ、えっちらおっちら歩いていく。
とぼとぼ、とぼり。たどり着いたなら、風呂場に直行。
それから全身しっかり清めて、自室でのんびり過ごすのだった――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」からセルフィアさんが去りました。