2020/06/16 のログ
エル > どうしても、自分がそこまでのものとは思えないのだけど。
彼女がそう思ってくれるのなら、それでも良いかなと、彼女を見てそう思うのだった。

「あはは…それなら、そう思われ続けれるように頑張らないといけないかな?
私の方こそ、仲良くして貰えると嬉しいわ」

同じ冒険者として、同じような年齢の人達はそう多くない。
貴重とまではいかないが、やっぱりそうした人達とは仲良くしたいものなので。
そんな彼女がそう思ってくれるならと、考えを改め伝えるのだった。

「それは、うーん……何かあるとか、そんなものなんじゃないかしら?
わっ…あ、うん、ありがとう?」

どうしても、よく知らない他の冒険者達をいきなり悪くは言えずで。
なぜか取り繕うような返答をしてしまう。
手を広げたところで抱き締められれば、彼女が感じるように、自分も彼女の温もりが感じられる訳で。
そこでまた褒められれば、自然と言葉を零して。

「それじゃ、そろそろ移動でもする?
ここだと必要な物が手に入らないから、まずは買いに行かないと」

抱き締める事に満足をするだろう頃合を見計らい、そう聞いてみる。
まだ何かあるならばそれに付き合うし、大丈夫ならばここを出て買出しに向かう訳で。
後は彼女の返答次第で、それを決めるだけだ。

ティアフェル > 「ううん、そのままで充分。ナチュラルにありのままの君でいて。
 っふふ。良かった。女の子の友達ができると嬉しいわ」

 同年代で同性の冒険者もいるが、こうして仲良くなれると嬉しい。
 同じ悩みを共有したり他愛無いおしゃべりに興じたり。そんななんでもないことは大事なことだ。そういう相手が見つかるとなれば嬉し気に綻んで。

「っふ……ま、ふつーは失笑するもんなのよ。わたしかて時には笑う。
 エルちゃんみたいに心優しいのが少数派ってことよ。
 いやいやー。事実ですからー。んんー満足」

 年の割に豊満な少女を存分にはぐはぐして感触を楽しんだ変な女。やっぱ弟より妹…と痛感しつつ。移動、の声に反応して緩々と腕を解き。

「ん、行こっか。何が必要なの?」

 果たして犬除けの道具とは。見当もつかないが、云われるがままギルドを出ようか。そこを立ち去る前に、貼りだしていた依頼文を剥がして回収し。
 道具を買いに向かいながらお礼はいか程か、とか普段はどういう活動をしているのか、とか好きなお菓子の話題だとか、必要な会話から他愛無い話題まで、おしゃべりしながら犬嫌いは助っ人を得てギルドを後に――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」からティアフェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」からエルさんが去りました。