2020/04/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にアルヴィンさんが現れました。
■アルヴィン > 長閑な音を街に響かせ、丈高い黒鹿毛の悍馬が道をゆく。
その背にあるのは、一人の騎士。
今日は、依頼を受けるでも果たしてきたでもないものか、平服である蒼いチュニックという姿。
剣を左の腰間に佩いたのみの、いかにもな軽装という風情。
けれど、向かいゆくのはやはり通いなれたともう言ってよい冒険者ギルドへと…。
常のようにギルドの厩の馬番に、たっぷりとした心付けと共に悍馬を預けて、騎士はギルドの扉を開けた。
まだ、昼前。
ギルドは閑散としている。
既に見知った顔のいくつかとは、会釈を交わしてまず騎士は、その歩をギルドの酒場へ、向ける…。
■アルヴィン > 騎士がこの日、目的としていたのは、討伐対象である盗賊団…その、『騎士』と呼ばれる者達に関してだった。
ギルドの酒場にでも至れば、何やら誰かから話が聞けるか…。
もしくは、何やら新しい情報が掲示されているのでは、と…。そう、企図してみたものの。
閑散としたギルドの酒場には、まだそのような話を聴ける者とておらず。騎士は、手持無沙汰のそのままに、テーブルへとつくと、常のように冷たいエールをと声をかけ。
■アルヴィン > やがて届いたよく冷えたエール。
その苦みが今は心地よい。
騎士は、市にて手に入れた九頭竜山脈の地図をテーブルへと広げた。
片手のジョッキのよく冷えたエールは、騎士が地図へと見入り、思索の海へと漕ぎ出すにつれ、やがて忘れ去られたままに、いつしかぬるくなってゆく…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からアルヴィンさんが去りました。