2020/04/06 のログ
リス > 鱗を渡して、去っていく冒険者を見て取りあえずは冒険者さんへのご挨拶と、ちょっとしたコネづくりは完了と少女は吐息を吐き出した。
 そうなるとまた、やることが無くなる、こう、食事もいいけれど、流石に感情は無いとは言っても海竜のお肉の炊き出しに行って食べる気は起きない。
 そういえば、この間串焼肉食べそこなったわ、と思い出す少女は、串焼肉が食べたくなり、この近くだったかしら、と思ったがしかし、この周辺は、皆海竜の肉をここぞとばかりに売っているのだ。此処は敵地だ。

「仕方がないわ。」

 もう少し別の場所へ移動しましょう、はぁ、と軽く息を吐いて少女はその場を後にすることに決めた。
 途中、誰か可愛い子とかいれば、ナンパして、美味しいお酒とご飯を一緒にしたいのだけどな、と。
 少し歩きながら、好みの女の子が居るかどうか、探してみましょうか。

 てくてくと、歩き始めた。

リス > 特に、誰かが見つかるわけでもなく、それよりもみんなイベントの方に夢中の様だ。
 確かに、海竜の肉など普通に食べる事は無いだろうし、それに之だけ大きい物であればそれなりに安くもなるので、手が出しやすい。
 つまるところ話題になっているのだ、これを考えた人は、偶然とはいえ大成功と言って良いだろう……もう少し交渉が上手く行けば。
 こういう時は自分でやるよりも、商人か誰かにコネを作って動いてもらった方が良いと思うが、まあ主催者が誰か知らないので、そんなことも言うことはできないのである。
 さて、と気を取り直して少女は視線を外す。

 目的も全て済ませたし、少しだけ残念はあるけれど其れは仕方のない事。
 今日はこの辺で帰りましょうか。

 あ、温泉に入って串肉とかどうかしら。そんな風に考えながら、去って行った―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からリスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にランバルディアさんが現れました。
ランバルディア > 香ばしい焼き菓子やパンの匂いが鼻を擽る通り。
活気良く呼び込みする店も多い。
片腕にはもうパンパンの紙袋を抱えているのだが、その男はまだ買い足すつもりのようで。

「……んー、此方も美味そうだな」

口元に手を当て悩む姿と白衣を合わせ見ると深刻な病のカルテでも見ているようだが。
目の前にあるのは、菓子類のショーウィンドウである。