2020/04/02 のログ
■マコ > マコもまた、そこまで自分を強者だとは思っていなかった。
腕っぷしは男に負けるし、槍がなければおそらく全くかなわない、一般市民程度の戦闘力しかない。
だからこそ、できれば危険区域には近寄らないようにと。
それが生き残る秘訣、この首に、首輪をはめられないための手段だった。
「へぇ、そうなんだ?…憧れかぁ、もしかして英雄さんにでも会っちゃったのかな?
それで、どんなことにあこがれたのか聞いてもいい?」
検問の事には、あまり気を向けていなかった。
そもそも、シェンヤン方面に行く用事も依頼もなかった時のことだ。
今では、楽に通れるようになっていることを、マコは知らない。
もっとも、知っていたとしてもそれに興味を惹かれるか、と言われれば怪しいところではあるが。
徐々に、というよりもかなり「効いて」来ている様子。
可愛いなぁ、なんて一人ごちたその言葉は口の中で消し去って。
ナータの手を取り、自分はあくまで天真爛漫に。
明るく、人懐っこくこう切り出す。
「ねえ、もっといろいろとお話聞きたいな?
向こうのほうで座りながら、いろいろとお話聞かせてよ。」
■ナータ > 相手が自由気ままを望んだように、少女もまた。
少女の場合、その為にこの街に来た、のであるが。
「いえ……見たのは、憧れたのは……ミレー族の人たち、で……」
幼い少女が憧れると言えば英雄か、それともお姫様か。
けれど少女が憧れたのはどちらでもなく―――
普通ならば予想だにしない存在であった。
「はい……マコさんと、いっぱい、お話……」
今の時点では全ては聞かれず、また少女も話さなかった。
トロン、と相手の瞳を見続けながら緩く頷き
取られた手を払うこともなく。
少女はそのまま相手に連れられて行く―――
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からマコさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からナータさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にルインさんが現れました。
■ルイン > よく贔屓にしている冒険者ギルドに足を運べば珍しく人は少ない。
どう言う事かと顔馴染みの職員に聞けば、大仕事が入り捌けていると言う事。
それならば仕事も少ないかと思えばそれなりに残ってはいるのだが…。
「これは想定外ですよ、本当に」
残っている仕事は殆ど恒例と言うものはなく、遠出系ばかり。
しかも兎も角面倒ごと系しかないという落ちまでついている。
「一人で受けるにも……面倒ですね、これ」
懐には余裕はあるが出来れば仕事はしておきたい、しかしこれと言うものもない…。
どうしようかと考えこむように依頼板を眺める。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からルインさんが去りました。